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✒ イルミネーションに願いを 4


──*──*──*── 高層ビル・屋上


マオ

「 まさか── 」


霄囹

「 【 ポケ◯トモンスター 】で、お馴染みの曲(きょく)だな。

  でも何(なん)で【 ポケ◯トモンスター 】のOP曲(きょく)が流れて来(き)たんだ?? 」


マオ

「 あぁっ!!

  あの飛行してる怪獣は──ル◯アだ!!

  伝説のポケモン、ル◯アだ!! 」


霄囹

「 た…確(た)かに、あれはま(・)ん(・)ま(・)ル◯アだな。

  でも何(なん)でル◯アだけそ(・)の(・)ま(・)ま(・)なんだよ? 」


マオ

「 嘘だろ…………カッコイイ── 」


霄囹

「 喜んでる場合かよ! 」


マオ

「 だって、ル◯アだぞ!

  CGじゃない、合成でもない、加工でもない、本物のル◯アだぞ!!

  あのル◯アが空(そら)を飛んでるんだぞ!!

  凄いじゃないかよぉ~~ 」


霄囹

「 ル◯アって海の中を泳ぐポケモンの筈だろ?

  “ 海の神 ” とか “ 海の守護神 ” って設定の伝説のポケモンだろ?

  空(そら)を飛んでるなんて明らかにお(・)か(・)し(・)い(・)だろが! 」


マオ

「 そんな事、別に良(い)いじゃんか!

  スマホ(スマートフォン)で撮らないと!! 」


霄囹

「 ………………何(なん)か、聞こえないか? 」


マオ

「 えっ?? 」


霄囹

「 耳を澄ませてみろよ。

  何(なに)か言ってるだろ 」


マオ

「 何(なん)だろう── 」


 シュンシュンに言われて、オレは耳を澄ませてみる。


 確(たし)かに何(なに)かが聞こえる。


 何(なん)だろう──。






 いのちをかけて、かかってこい──!!






マオ

「 ──っ!!

  こ…この台詞(せりふ)は──、映画の告知詐欺でル◯アが主人公とピカチ◯ウに向かって投げ掛けた “ あの ” カッコイイ台詞(せりふ)じゃないかよっ!! 」


霄囹

「 そう言えば──、そんなCM詐欺が昔あったな 」


マオ

「 然(しか)も、当(とう)時(じ)の声優さんの声(ボイス)だ!! 」


霄囹

「 ……………………やっぱりか。

  これは完全にセロフィートの仕(し)業(わざ)だな!

  マオ──、お前(まえ)、セロフィートに何(なに)言ったんだよ 」


マオ

「 え? 」


霄囹

「 『 え? 』っじゃ無いだろが!

  明らかに、原因を作ったのはマオだぞ!! 」


マオ

「 えぇっ!?

  オレは何(なに)も言ってないけどぉ!? 」


霄囹

「 本(ほん)当(と)かよ?

  お前(まえ)がセロフィートに余計な事を言ったんじゃないのか?

  ちゃんと思い出(だ)してみろよ! 」


マオ

「 うぅ…………そんな事、言われても── 」


 シュンシュンに言われて考えてみたけど、オレには思い当たる節(ふし)が無かった。


 オレは本(ほん)当(とう)にセロに対して、とんでもなく余計な事を言ったんだろうか──。


 それよりも、ル◯アをデータに残しておきたいから、取り敢えず動画を録(と)る事にした。











──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁


──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町


──*──*──*── 裏野ハイツ


──*──*──*── 102号室


 夕(ゆう)暮(ぐ)れ時(どき)に帰宅した。


 「 ただいまぁ~~ 」と言って[ 居間(リビング) ]に入(はい)るとセロが居(い)た。


セロフィート

「 お帰りなさい、マオ── 」


マオ

「 セロ!

  何(ど)処(こ)に行ってたんだよぉ!? 」


セロフィート

「 異形からの相談を受けてました 」


マオ

「 そうなんだ……。

  じゃなくて!

  何(なん)でオレを起こしてくれなかったんだよ!

  一緒に出掛けたかったのに! 」


セロフィート

「 気持ち良(よ)さそうに涎(よだれ)を垂(た)らして熟睡してました 」


マオ

「 セロぉ~~ 」


セロフィート

「 何(なん)です、マオ 」


霄囹

「 こら、マオ!

  しょうもない話(はなし)をしてんじゃない!

  肝心な事を聞けよ! 」


マオ

「 あ……そうだった。

  セロ!

  あの怪獣の事なんだけど── 」


セロフィート

「 おや、霄(しょう)囹(れい)さん。

  お久し振(ぶ)りですね。

  ワタシのマオに集(たか)りに来(き)ました? 」


霄囹

「 フン(////)

  放(ほう)っとけ!

  僕のMBK(魔法のブラックカード)の限度額を上(あ)げてくれたらマオに集(たか)る必要なんて無いんだが! 」


マオ

「 何(なん)でシュンシュンが偉そうなんだよ……。

  無駄遣(づか)いするシュンシュンが悪(わる)いんだろ。

  反省しろよ 」


霄囹

「 煩(うるさ)い!

  僕に説教するな!

  それよりも怪獣だろ 」


マオ

「 ハッ──そうだった!

  脱線しちゃったな。

  セロ、あの怪獣だけど、ゴ◯ラとグラ◯ドンを合成させた創作怪獣なのか!? 」


セロフィート

「 はい?

  創作怪獣……です? 」


マオ

「 惚(とぼ)けなくて良(い)いよ!

  何(ど)処(こ)からか流れて来(き)た曲(きょく)!

  あれはゲーム版【 ポケ◯トモンスター 】のOP曲(きょく)だろ!

  それにル◯アが現れたんだよ!!

  ル◯アだぞ、ル◯ア!!

  オレがル◯アの話(はなし)をしたのって、セロしか居(い)ないんだ。

  だからさ──、あのル◯アはセロの仕(し)業(わざ)なんだろ! 」


セロフィート

「 霄(しょう)囹(れい)さんの入(いれ)知(ぢ)恵(え)ですね 」


霄囹

「 入(いれ)知(ぢ)恵(え)じゃないだろ。

  全(まった)く!

  何(なに)考(かんが)えてんだ! 」


セロフィート

「 何(なん)の事です? 」


マオ

「 セロ!

  何(なん)で怪獣とル◯アを出現させて対決させてるんだよ!?

  ≪ 秋◯県 ≫と≪ 岩◯県 ≫が大変な事になってるんだぞ!

  このまま進むと≪ 青◯県 ≫まで被害に遭うかも知れないんだぞ! 」


セロフィート

「 はぁ?

  それが何(なん)です。

  人(じん)類(るい)の数(かず)を減らすのは必要な事です 」


マオ

「 必要な事って──!

  そんなの狭い≪ 島(しま)国(ぐに) ≫でしなくて良(い)いだろ!

  広い≪ 大陸 ≫でしろよぉ!! 」


セロフィート

「 人(じん)類(るい)の数(かず)を減らすのに≪ 大陸 ≫も≪ 島(しま)国(ぐに) ≫も関係無いです。

  何(ど)処(こ)で生(い)きてようと人(じん)類(るい)は人(じん)類(るい)です 」


霄囹

「 ハッ!

  流(さす)石(が)は “ 人(じん)類(るい)の敵 ” 様(さま)だねぇ!

  殺(や)る事が大胆じゃないか 」


セロフィート

「 大胆です?

  ≪ 日(にっ)本(ぽん)国(こく) ≫を沈めてすらいないのに “ 大胆 ” と言われても── 」


 セロは困った風(ふう)な顔をして笑う。


霄囹

「 セロフィートにと(・)っ(・)て(・)は些(さ)細(さい)な事って訳かよ 」


セロフィート

「 ワタシはマオの願いを叶えただけです 」


マオ

「 オレの願いを叶えた??

  どゆことだよ! 」


セロフィート

「 イルミネーションに願いをしたでしょうに 」


マオ

「 そんな覚えないしぃ!! 」


セロフィート

「 マオの忘れん坊さん。

  思い出(だ)してください。

  マオとワタシだけの秘密の会話を── 」


マオ

「 秘密の会話って(////)」


 オレはセロとの会話を思い出(だ)してみた。






マオ

「 【 ポケ○トモンスター 】に興味の無いオレだけどさ、今でも【 ル○ア爆誕 】の詐欺CMが “ 大好き ” って事だよ! 」


セロフィート

「 それは願い事(ごと)になってないです 」






マオ

「 オレはイルミネーションに願って無いぞ!! 」


セロフィート

「 “ 大好き ” と言っていたでしょうに。

  マオへの細(ささ)やかなプレゼントです♥️ 」


マオ

「 全然、嬉しくないよ!! 」


セロフィート

「 マオ、落ち着きなさい。

  明(あ)日(す)になれば破壊された建物は元(もと)通(どお)りになります。

  被害に遭った民(みん)間(かん)人(じん)は戻って来(き)ませんけど、其(そ)処(こ)は大(おお)目(め)に見てください 」


マオ

「 見れるかぁ!!

  何(なん)でだよ!

  何(なん)で──悪(わる)い事してない一般市民を巻き込むんだよ!!

  人(じん)類(るい)の数(かず)を減らすなら犯罪者を消して減らせば良(い)いじゃんかよぉ!! 」


セロフィート

「 マオ、割り切ってください。

  赤(あか)子(ご)だろうと子供だろうと老(ろう)人(じん)だろうと善(ぜん)人(にん)だろうと、人(じん)類(るい)です。

  性別も世代も関係無く等(ひと)しく人(じん)類(るい)です。

  それだけの事です 」


マオ

「 何(なん)で……平和に暮らしてる人達から明日(あした)を奪えるんだよ…… 」


セロフィート

「 人(セロ)形(フィート)しての役目ですし。

  サボっていない事をアピールしただけです。

  放(ほう)っといても減った以上に繁殖しますし。

  ≪ 島(しま)国(ぐに) ≫を沈めてしまわなければ、鼬(いたち)ごっこです 」


マオ

「 セロ── 」


セロフィート

「 動画を録(と)ってもデータは綺麗に消えますから意味無いですよ 」


マオ

「 はぁぁぁぁあ!?

  データに残らないって酷(ひど)くないか?!

  折角、録画したのにぃ!! 」


セロフィート

「 跡形も無く綺麗さっぱり消えた方(ほう)が不思議(ファンタジー)でしょう。

  人間は不思議(ファンタジー)な現象に浪(ろ)漫(まん)を感じますし 」


マオ

「 浪(ろ)漫(まん)の為に民(みん)間(かん)人(じん)が犠牲になってりゃ世話無いって── 」


霄囹

「 “ 浪(ろ)漫(まん) ” の一(ひと)言(こと)で片(かた)付(づ)けられたら堪(たま)んないよなぁ。

  でもまぁ、日(ひ)付(づけ)が変わったら被害者以外は元(もと)通(どお)りなんだろ。

  幸(さいわ)いな事に証拠は残らないし、犯人は分からない。

  良(い)いじゃないか、マオ 」


マオ

「 シュンシュンまでセロの味方をするのかよ 」


霄囹

「 僕は〈 テ(原質)フ(の源(みなもと)) 〉に変換されたくないからな!

  幾(いく)らでもセロフィートに尻尾を振るさ 」


マオ

「 調子が良(い)いんだから! 」


 やっぱりセロの仕(し)業(わざ)だった!


 原因はオレに有るみたいだけど──、まさかセロが人間の数(かず)を減らす為に怪獣を召喚するなんて、誰が想像するってんだよ!


 でもまぁ…ル◯アを見れた事とル◯アのカッコイイ台詞(せりふ)を聞けて嬉しくてテンションが上(あ)がっちゃったのは本(ほん)当(とう)だから否定は出来ないけど──。


マオ

「 折角ル◯アの動画を録(と)ったのに、本(ほん)当(と)に消えちゃうのか? 」


セロフィート

「 勿論です。

  記憶からも綺麗に消えてしまう様(よう)に忘却魔法も掛けてますし。

  映像は巨大な竜巻の仕(し)業(わざ)にでもします? 」


マオ

「 酷(ひで)ぇ事するぅ~~。

  オレも忘れちゃうんだな…… 」


セロフィート

「 忘れるのは人間だけですけど? 」


霄囹

「 だとよ。

  良(よ)かったな、マオ! 」


マオ

「 うん♪──じゃなくてぇ!!

  次からは、ちゃんとオレにも相談してくれよな! 」


セロフィート

「 はいはい 」


マオ

「 ちゃんとオレを見て言えよぉ!! 」


セロフィート

「 胸に留(とど)めておきます 」


マオ

「 善(ぜん)処(しょ)すらしてくれない!? 」


 セロは悪(わる)い事をしたとは微(み)塵(じん)も思ってないみたいだ。


 まぁ…人(セロ)形(フィート)として本来の役目を果たしただけだもんな……。


 はぁ…………皆(みんな)にLINE(ライン)して伝えとかないとだ。


 オレはスマホ(スマートフォン)のLINE(ライン)画面を開(ひら)いて、弓(ゆ)弦(づる)さん,玄(げん)武(ぶ)さん,幻(げん)夢(む)さんへ文章を打って、送信した。

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