⭕ イルミネーションに願いを 3
──*──*──*── 2階・寝室
オレはスマホを手に取ると、シュンシュン,弓弦さん,玄武さん,幻夢さんへLINEを送った。
内容は勿論、謎の怪獣に関してだ。
セロが何もしてくれないから、皆の力を合わせて怪獣を何とか出来ないか──って相談する形で送信してみた。
返信が来た!
皆忙しい筈なのに、オレの為に返信を直ぐくれるなんて、優しいよな。
感謝ぁ~~。
肝心の内容だけど──、誰も彼もが同じ様な内容だった。
シュンシュンからは『 セロフィートの発作だろ。放っとけ! それより100万、貸してくれ 』っていう内容だから『 100万は貸さない 』って返信しといた。
弓弦さんからは『 怪異の類い,異形の類いなら何とか出来るが……。怪獣の正体が怪異なのか異形なのか分かれば連絡してくれ 』っていう内容だったから『 返信、有り難う。調べてもらうね 』って返信しといた。
玄武さんからは『 ニュースで報道されている怪獣とやらだな。残念だが我では力になれそうにない。すまぬな 』っていう内容だったから『 返信、有り難う。気にしないで 』って返信しといた。
幻夢さんからは『 相手が悪いですね。呪靈,キョンシー,麼白でも対応は難しいでしょう 』っていう内容だったから『 返信、有り難う。セロにも同じ事、言われたよ 』って返信しといた。
マオ
「 やっぱり駄目か~~。
セロが非協力的だと、皆消極的になっちゃうんだな…… 」
≪ 都市 ≫を壊して歩いてる怪獣を何とかしたいってのに──。
マオ
「 確かに……セロの言う通り、オレ達が≪ 日本国 ≫を脅かしてる怪獣を倒す義理なんて無いよな。
≪ 大陸 ≫を旅してる途中に滞在してるだけの立場だし……。
≪ 日本国 ≫で起きてる問題なんて、オレ達には関係無い事だ。
だけど──、事件を起こして米●町民を困らせてるのは事実だ。
だからって訳じゃないけど、罪滅ぼしって訳じゃないけど……何とかしたいじゃんかよ!
戦車の攻撃も戦闘機の攻撃も全然効いてないみたいだし……。
一体全体何で怪獣が現れたんだろう??
≪ 日本国 ≫は≪ 島国 ≫だけど、“ 大陸の意思 ” が関係してるのか??
オレには分からないから……セロに聞くしかないんだよな…… 」
腰を下ろして座っていたベッドの上に、ゴロン──と寝転がる。
暫く天井を見詰めていたら、見知ったら顔が視界に入った。
マオ
「 ──シュンシュン? 」
霄囹
「 たく!
チャイム鳴らしても出やしないから留守だと思ったぞ! 」
マオ
「 シュンシュン、何で?
留守な訳ないだろ。
セロが居る筈だけど? 」
霄囹
「 何処にも居なかったぞ 」
マオ
「 居ないって、そんな筈は──。
今って朝だろ 」
霄囹
「 はぁ?
もう14時だぞ。
気付かない間に寝てたんだろ 」
マオ
「 鍵は?
鍵は掛かってなかったのか? 」
霄囹
「 僕に掛かれば鍵なんか無意味だって知ってるだろ。
支度しろ、出掛けるぞ 」
マオ
「 出掛けるって? 」
霄囹
「 散歩だよ。
怪獣を見に行くんだよ。
どうせなら生でみたいじゃないか 」
マオ
「 シュンシュンって怪獣が好きだったっけ? 」
霄囹
「 魔法少女が怪獣を倒すアプリゲームの話しただろ。
ファンなら『 実際に怪獣を見たい 』って思うもんさ 」
マオ
「 シュンシュンが好きなのは魔法少女だろ~~ 」
霄囹
「 良いから行くぞ!
MBKを忘れるなよ! 」
マオ
「 オレに集る気満々だな、シュンシュン! 」
シュンシュンの誘いを断って、1人でセロの帰りを待っても良いけど、出掛けたセロが夕方に帰宅してくれるかオレには分からない。
セロ宛に書き置きをして出掛ける事にした。
出掛ける支度を済ませたオレは、メモ用紙をテーブルの上に置く。
メモ用紙が飛んで行かない様に重石を置いた。
玄関に鍵を掛けたら、シュンシュンと出掛ける。
シュンシュンが召喚した式神の背中に乗って、怪獣が暴れている他県へ向かった。
──*──*──*── 岩◯県
≪ 秋◯県 ≫に出現した怪獣は現在、≪ 岩◯県 ≫を移動していた。
このまま≪ 青◯県 ≫へ向かって北上して行くんだろうか。
マオ
「 うわぁ~~!
本物はデカいなぁ~~ 」
霄囹
「 TV画面で見るより迫力が有るよなぁ~~ 」
マオ
「 富士山よりデカいんじゃないか?
怪獣が通った後は最悪だな 」
霄囹
「 戦車も戦闘機もミニチュアだな!
全然、攻撃が効いちゃないし、口から放つ破壊光線の威力も凄いみたいじゃないか!
直に見たいよなぁ~~ 」
マオ
「 シュンシュン、あの怪獣はさ、怪異の類いや異形の類いじゃないのか?
本当にオレ達じゃ倒せないのかな? 」
霄囹
「 怪獣ってのはな、怪異の類い,異形の類いとは全く異なる生物なんだ。
怪獣ってのはな、怪物や魔物とも違う。
デカいからって訳じゃないけど、マオでも倒せないぞ 」
マオ
「 そんなのやってみないと分からないだろ!
セロが用意してくれた剣の切れ味は抜群なんだぞ! 」
霄囹
「 言っとくが、怪獣は未知の生物だ。
陰陽術は通じないぞ。
怪獣の前では陰陽師は赤子同然に無力なんだ。
玄武も幻夢でもだぞ!
転身の出来る弓弦の能力だって、怪異の類い,異形の類いだから効果覿面なんだ。
怪獣には通用しないぞ 」
マオ
「 …………何で断言が出来るんだよ。
試した訳じゃないんだろ?
試してみたら、効果が有るかも知れないじゃないか! 」
霄囹
「 あの怪獣は強力なバリアを張るんだぞ!
あのバリアはキノコン砲でも破れないと思うね!
未知の能力で発現するバリアだからな。
お前の攻撃だって簡単に防がれるさ。
疑うならやってみろよ 」
マオ
「 ……………… 」
霄囹
「 特撮映画で愛されてるゴ◯ラの身長は大体50mだって言われてるが、コイツはゴ◯ラより高いぞ!
身長は300mは有るんじゃないか?
尻尾を入れた全長は1km行くかもな!
とんでもない怪獣だぁ~~ 」
マオ
「 シュンシュン、目が爛々と輝いてるな 」
霄囹
「 当たり前じゃないか!
是非とも式神にしたいが──出来ないのが悔やしい…… 」
マオ
「 式神って── 」
霄囹
「 でもなぁ……あの怪獣、どっかで見た事が有る様な気がするだ…… 」
マオ
「 えっ?
そうなのか?
オレは初めて見るけど! 」
霄囹
「 色違いだからか…………中々思い出せないんだが── 」
マオ
「 ゴ◯ラじゃないのかよ?
色的にゴ◯ラじゃんか 」
霄囹
「 いや──、あの尻尾はゴ◯ラの尻尾とは違う。
ゴ◯ラの尻尾は平たくない!! 」
マオ
「 だって口から破壊光線っぽいの出すじゃんか 」
霄囹
「 ゴ◯ラが吐くのは “ 破壊光線 ” って簡単な名前じゃないけどな!
それに背中のトゲトゲがピカピカ光って口から出すだろ。
あの怪獣は背中のトゲトゲが光らないんだ!
だから、あの怪獣はゴ◯ラに似てはいるけど、ゴ◯ラじゃないのさ 」
マオ
「 シュンシュン、詳しいな…… 」
霄囹
「 フフン!
伊達に【 魔法少女 ストライクドリーム ~ 魔怪獣Q号 殲滅作戦 ~ 】で魔怪獣を討伐してないからな!
怪獣には一寸詳しいぞ!★ 」
マオ
「 そのアプリゲームって、人気有るんだな 」
霄囹
「 魔法少女と怪獣のコラボゲームだからな!
──あっ!
そうかっ──、コイツはグラ◯ドンだ! 」
マオ
「 グラ◯ドン??
何だよ、急にぃ~~ 」
霄囹
「 色違いで、背中にトゲトゲが付いてるから分からなかったが、尻尾がヒントだったんだ! 」
マオ
「 シュンシュン、1人で納得しないでくれよ!
オレには全然分からないよ 」
霄囹
「 コイツは──創作怪獣だ!!
ゴ◯ラとグラ◯ドンを足した様な怪獣──。
コイツは【 魔法少女 ストライクドリーム ~ 魔怪獣Q号 殲滅作戦 ~ 】にも登場してた創作怪獣に似てるんだっ!! 」
マオ
「 アプリゲームに登場する創作怪獣?? 」
霄囹
「 【 魔法少女 ストライクドリーム ~ 魔怪獣Q号 殲滅作戦 ~ 】には、合成機能が有ってな、ベースとなる怪獣と別の何かを合成して、創作怪獣を作る事が出来るのさ!
組み合わせの自由度が高いから、色んな創作怪獣を作って遊べるし、倒した魔女と融合させて強化も出来る。
魔女と融合させ強化した創作怪獣を使って、オンライン対戦させる事も出来るんだ 」
マオ
「 は…はぁ…… 」
霄囹
「 本編をクリアしてからの “ お楽しみ要素 ” ってヤツだな。
──で、この怪獣はゴ◯ラとグラ◯ドンを合成して生まれた創作怪獣に似てるんだ!
魔法を使わないから魔女との融合をしてないver.だろう 」
マオ
「 へ…へぇ……。
そいつは倒せるのか? 」
霄囹
「 あくまでも似てるだけだ。
倒せるかは分からない。
バリアを破れないとダメージは与えられないだろ 」
マオ
「 そっか、バリアを何とかしないと駄目なんだな 」
霄囹
「 然し、こんなにデカいなんてなぁ~~。
まさに人間がゴミ粒みたいに見えるぞ!! 」
マオ
「 シュンシュン!
それを言うなら米粒だろ~~ 」
霄囹
「 ム◯カ大佐の名言だぞ! 」
マオ
「 ム◯カ大佐って誰だよ!!
知らない奴の名前を出さないでくれよ…… 」
霄囹
「 ──うん?
何か、空が急に雲って来たぞ! 」
マオ
「 一雨降って来るのかな?? 」
霄囹
「 一旦、あのビルの屋上に下りるぞ 」
マオ
「 うん! 」
シュンシュンの式神は高層ビルの屋上に着地する。
式神の背中から降りて、シュンシュンと一緒に突如曇った空を見上げていると聴いた事の有る曲が何処からか流れて来た!
マオ
「 えっ!?
この曲って──!! 」




