↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
465/508

✒ イルミネーションに願いを 2


──*──*──*── 翌日


──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁


──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町


──*──*──*── 裏野ハイツ


──*──*──*── 102号室・1階


 昨(さく)夜(や)は熟睡しちゃって、セロと『 いいこと 』が出来なかったけど、今(こん)夜(や)こそはセロと『 いいこと 』するんだ!!


 今(け)朝(さ)の朝食はセロが「 食べたい 」って言ったホットケーキを作った。 


 セロの為に[ 台所(キッチン) ]に立って、調理するなんて久し振(ぶ)りだ。


マオ

「 セロ──、ホットケーキが出来たぞ 」


セロフィート

「 はいはい 」


マオ

「 朝っぱらから何(なに)を見てるんだ? 」


セロフィート

「 マオ、朝と言えばニュースです。

  今(け)朝(さ)のニュースは面(おも)白(しろ)いですよ 」


マオ

「 ニュースが “ 面(おも)白(しろ)い ” なんて不謹慎だろ 」


 出来立てのホットケーキを食卓(テーブル)の上(うえ)に並べる。


 分厚いホットケーキの上(うえ)には最高級品(ひん)のド高いバターを惜(お)しみ無く乗っけて、最高級品(ひん)のド高い蜂蜜を惜(お)しみ無く垂(た)らした特製ホットケーキだ。


 今(こん)夜(や)の事も有るし、今(け)朝(さ)の朝食は思いっきり奮発してみた。


セロフィート

「 犯罪都市と名(な)高(だ)かい米●町ですよ。

  “ 不謹慎 ” が1番似(に)合(あ)わないのが米●町です 」


マオ

「 そ…そんな事はないだろ!

  大体、米●町で起きてる未解決の60%は怪異,異形の仕業だし、30%はオレ達が原因だろ。

  人間の仕業なんて10%じゃないかよ 」


セロフィート

「 ワタシ達が原因の未解決事件は精(せい)々(ぜい)5%程(てい)度(ど)です。

  警察への協力を惜(お)しまず、事件解決に貢献してますし、地域の治安改善活動にも貢献してます。

  疑われる事はないです 」


マオ

「 仮に疑われてたとしても記憶を改(かい)竄(ざん)しちゃうしな!

  事件に無関係な犯罪者に事件の濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)を着せて逮捕させてさ、犯人をで(・)っ(・)ち(・)上(・)げ(・)て解決させるなんて非人道的な事も沢山してるし! 」


セロフィート

「 無関係の人間に有らぬ罪(つみ)を着せ、誤認逮捕を断固として認めず、再捜査を拒(こば)むのは正義を掲げる警察の得意技でしょうに。

  ワタシは警察のセコイやり方(かた)に肖(あやか)っているだけに過ぎません。

  第一、明らかに事件と無関係な一般市民に有らぬ罪(つみ)を着せたりしてませんし。

  凶悪な犯罪者を有効利用しています。

  出世の為に犯人をで(・)っ(・)ち(・)上(・)げ(・)、無実な一般市民の人生を奪い台無しにする警察よりマシでしょうに 」


マオ

「 まぁ…そうだけど……。

  罪(ざい)状(じょう)が幾(いく)つも有る訳だし、1つや2つ思い当たらない罪(ざい)状(じょう)をコッソリ増やしたってバレやしないと思うけど…… 」


セロフィート

「 嫌(いや)ならば、犯罪者にならなければ良(よ)いだけです。

  “ 犯罪者になる ” という事は、有らぬ罪(つみ)を着せられ、関係無い事件の犯人として裁かれたとしても文句を言える立場ではないです。

  “ 犯罪者になる ” という事は、文句を言う為の権利も資格も自(みず)ら “ 放棄した ” 事になります。

  執行される刑を甘んじて受け入(い)れなければなりません。

  自身の罪(つみ)を少しでも軽くしようと動く犯罪者は自分を正当化しています。

  表面的な反省だけで、世間を騙(だま)している詐欺師です。

  そのように悪(わる)びれもなく更なる罪(つみ)の上(うわ)塗(ぬ)りを繰り返す犯罪者を有効利用しても誰も困らないでしょう 」


マオ

「 あ~~!

  立て籠り事件を起こして人(ひと)質(じち)を7人も病院送りにした犯人!

  精神的な異常がどうのこうので刑罰の減刑を申請してたよな?

  でも、そいつが “ 引き起こしていた事件 ” が他(ほか)にも有った事が判明して、次(つぎ)々(つぎ)と明るみになって──、政治家の偉い立場の人達と警察組織の偉い人達とのズブズブな癒着も新(あら)たに明らかになって──、とうとう弁護士も犯罪者を庇(かば)いきれなくなって──、減刑される処(どころ)か重(じゅう)罪(ざい)が増(ま)し増(ま)しになって厳しく裁かれるようになった──って事が有ったよな! 」


セロフィート

「 はて?

  そんな事件ありました? 」


マオ

「 惚(とぼ)けんな!

  あれはセロの仕業だったんだな? 」


セロフィート

「 何(なん)の事でしょう?

  ワタシは偉い政治家さんのプライベート金庫の中を入(い)れ換えただけです 」


マオ

「 セロ!

  一体何(なに)と入(い)れ換えたんだよ 」


セロフィート

「 金塊と “ 白い粉 ” を入(い)れ換えました♪ 」


マオ

「 白い粉って?

  小麦粉か? 」


セロフィート

「 ふふふ…。

  《 警察署 》には徴収した薬物を一時的に保管する部屋が有ります。

  其(そ)処(こ)から拝借しましたから、大(だい)問題となるでしょう。

  あらゆる悪さをしていた大(おお)物(もの)政治家と癒着している警察組織の偉い人のWスキャンダルは美(お)味(い)しいと思いません? 」


マオ

「 よく揉み消されなかったな 」


セロフィート

「 逆に何(な)故(ぜ)揉み消せると思います?

  古代(エンシェント)魔法(マジック)を使い起こした事件ですし 」


マオ

「 政治家もプライベート金庫を開(あ)けたら、金塊じゃなくて、《 警察署 》で保管されてる筈の薬物の袋が入(はい)ってたら驚くよな。

  然(しか)も、その袋には癒着でズブズブだった警察組織の偉い人の指紋がベッタリと付いていて、金塊と薬物の袋を渡し合ってる当人同士の映像が発見されて……。

  警察組織の偉い人のプライベート金庫からは、証拠の金塊が発見されて、刻まれてる番号も一致してた──って報道されてたよな。

  本人しか入(はい)れない特殊な鍵の部屋の中に置かれてるプライベート金庫だし、本人しか開(あ)けれないプライベート金庫な訳だから、本人以外の犯行は不可能って事で── 」


セロフィート

「 証拠は十(じゅう)分(ぶん)に有ります。

  現在も本人達は断固として認めてませんけど、時間の問題でしょう 」


マオ

「 実際には何(なに)もしてないもんな 」


セロフィート

「 そんな事ないです。

  熟睡魔法で眠らせた後(あと)、実際に取り引きさせましたし 」


マオ

「 えっ?!

  取り引きさせた??

  本人達に?? 」


セロフィート

「 当たり前(まえ)です。

  古代(エンシェント)魔法(マジック)を使えば、熟睡した人間を自在に操る事は造作もないですし 」


マオ

「 酷(ひど)い事するな~~ 」


セロフィート

「 警察組織の偉い人の息子も痛ましい轢(ひ)き逃げ事故を起こしています。

  親の力(ちから)で隠(いん)蔽(ぺい)されてましたから明るみに出(で)るようにしてます。

  父(ふ)子(し)共(とも)に仲良く逮捕されます 」


マオ

「 警察が息子の起こした轢(ひ)き逃げ事件を隠(いん)蔽(ぺい)すれのは許せないよな! 」


セロフィート

「 息子は奇(く)しくも不法薬物を扱う売人と親しい関係です。

  息子経由で薬物の売人と大(おお)物(もの)政治家がフレンドリーに薬物の横流しをしている現場を撮(うつ)した写真も有ります。

  不法薬物を扱う組織も摘発出来るようにしてます。

  今(こん)後(ご)のニュースが楽しみになるでしょう 」


マオ

「 暇だからって事件を作んな! 」


セロフィート

「 社会貢献してるだけです。

  それに氷山の一角ですし。

  マオが望むなら氷山を溶かしましょうか? 」


マオ

「 溶かすな!

  折角のホットケーキが冷めちゃうから先(さき)に食べよう 」


セロフィート

「 はいはい 」


 全(まった)くもう、セロは直(す)ぐに事件を作って遊ぶんだから──。


 オレも椅子に腰を下(お)ろして座る。


 自分で言うのもなんだけど、力(りき)作(さく)のホットケーキを口(くち)に入(い)れる。


 折角、口(くち)に入(い)れたホットケーキを吐き出(だ)しそうになるのを堪(こら)えて、口(くち)の中のホットケーキをゴクリ──と呑み込んだ。


 TV(テレビ)の画面に映っている映像を食(く)い入(い)るように見てしまう!!


セロフィート

「 マオ、どうしました? 」


 セロはTV(テレビ)画面に背中を向けて食べてるから、何(なに)が映(うつ)っているのか分からない状態だ。


マオ

「 ………………セロ……大変だ… 」


セロフィート

「 はい? 」


マオ

「 大変過ぎるよっ!! 」


セロフィート

「 何(なに)がです? 」


 セロは首を傾げて不思議そうな顔をしている。


マオ

「 怪獣だよ!

  怪獣が映(うつ)ってるんだ!! 」


セロフィート

「 はぁ?

  怪獣の特撮番組です? 」


マオ

「 違うよ!

  ニュースだよ!!

  怪獣の特撮番組が朝っぱらから放送される訳ないだろ!!

  ゴ○ラみたいな怪獣だよ 」


セロフィート

「 良(よ)かったですね 」


 セロは怪獣に興味が無いのかホットケーキに夢中だ。


 ホットケーキをパパッと食べ終えたオレは、齧(かじ)り付くようにTV(テレビ)画面を見る。


 怪獣が出現してるのは他(た)県(けん)みたいで、歩く度(たび)にビルを容赦無く壊している。


マオ

「 す…すげぇ~~!!

  でも何(なん)で狭い≪ 島(しま)国(ぐに) ≫に怪獣が出現したんだ?? 」


セロフィート

「 そんなに怪獣が気になります? 」


マオ

「 当たり前(まえ)だろ!

  怪獣だぞ!!

  見ろよぉ、口(くち)から破壊光線みたいなの出(だ)してるんだぞ!! 」


セロフィート

「 はいはい 」


マオ

「 国防隊が怪獣を攻撃してるけど、バリアみたいなので防いでるぞ!

  エーテーフェールドってシュンシュンが言ってたヤツかな? 」


セロフィート

「 はいはい。

  A.T.(エーテ◯ー)フ◯ールドと言いたいんですね 」


マオ

「 それな!

  てか、何(なん)でセロが知ってるんだよ 」


セロフィート

「 子供達が公園で元気に遊んでるのを見掛けます。

  最近の子供達の間(あいだ)では “ A.T.(エーテ◯ー)フ◯ールドごっこ ” が流行っているそうです。

  “ バリア ” と言うよりカッコイイとか 」


マオ

「 確(たし)かにカッコイイと思うけど──。

  セロ、この怪獣は何(ど)処(こ)から出現したんだろうな? 」


 オレは何(い)時(つ)もの癖で、ついついチラッとセロに目を向けてしまう。


 だってさ、怪獣なんて明らかに物騒な生(せい)物(ぶつ)を作るなんて、セロしかいないじゃんかぁ!!


セロフィート

「 マオ、何(な)故(ぜ)ワタシを見ます?

  まさか──、ワタシを犯人だと思ってます? 」


マオ

「 そ…それはぁ………… 」


セロフィート

「 心(しん)外(がい)です。

  仮にワタシが犯人だとして、怪獣1体だけで満足すると思います? 」


マオ

「 え? 」


セロフィート

「 青いですね、マオ。

  今回の怪獣事件に関して、ワタシは無関係です 」


マオ

「 本(ほん)当(と)か? 」


セロフィート

「 ワタシはマオに嘘(うそ)は言いません。

  信じてください 」


マオ

「 ………………信じたいのは山(やま)々(やま)だけど、セロには前(ぜん)科(か)が有るし── 」


セロフィート

「 マオ……。

  暴れている怪獣を増やします? 」


マオ

「 信じるから!

  増やすの禁止ぃ~~!! 」


セロフィート

「 はいはい。

  残念です 」


マオ

「 本(ほん)当(と)に増やすなよ?

  ──そうだ!!

  セロ、怪獣の〈 器(うつわ)(キ)人(にん)(ニン)形(ぎょう)(カ) 〉って出(だ)せないのか?

  怪獣の〈 器(うつわ)(キ)人(にん)(ニン)形(ぎょう)(カ) 〉に暴れてる怪獣を倒させたらどうかな! 」


セロフィート

「 マオ……特撮の撮影とは違います。

  幾(いく)らワタシでも、あれだけ大きな〈 器(うつわ)(キ)人(にん)(ニン)形(ぎょう)(カ) 〉を出(だ)す事は出来ません。

  諦めてください 」


マオ

「 でもっ!

  このまま放(ほう)っとく訳にはいかないだろ?

  怪獣に滅茶苦茶にされちゃうじゃないか 」


セロフィート

「 知った事ですか。

  他(た)県(けん)で起きている事件です。

  首を突っ込まず静(せい)観(かん)しましょう 」


マオ

「 セロぉ~~ 」


セロフィート

「 ワタシの役目は人類の数(かず)を減らす事です。

  正義の味方では無いです。

  人(セロ)形(フィート)に人間を助ける義理は微(み)塵(じん)も有りません 」


マオ

「 分かってるけど……。

  怪獣に街(まち)を壊されて、逃げ惑う人達を画面越(ご)しに見てる事しか出来ないなんて………… 」


セロフィート

「 マオ、気にない事です。

  気(き)晴(ば)らしに時代劇特番でも見てはどうです?

  好きでしょう? 」


マオ

「 そうだけど……。

  今はそ(・)ん(・)な(・)気分じゃないよ。

  あの怪獣、弓(ゆ)弦(づる)さんの弓で倒せないかな? 」


セロフィート

「 怪異,異形でなければ効果は無いでしょう。

  あれだけ巨大な怪獣ですから、式(しき)神(がみ)の攻撃も効きません 」


マオ

「 だよな~~。

  戦車も戦闘機もプラモデルみたいにち(・)ゃ(・)っ(・)ち(・)く(・)見えてるもんな。

  幻(げん)夢(む)さんが作ってる呪(じゅ)靈(れい)は?

  特級呪(じゅ)靈(れい)だって居(い)るし、キョンシーだって居(い)るじゃん!

  麼(ま)白(しろ)だって居(い)るんだしさ! 」


セロフィート

「 小さ過ぎます。

  どんなに強くても踏み潰されて終わります。

  古代(エンシェント)魔法(マジック)でも巨大化は出来ませんよ 」


マオ

「 マジかよ……。

  キノコンが居(い)るじゃん!

  キノコンなら巨大化も出来るし怪獣を倒せるんじゃないのか? 」


セロフィート

「 マオ、キノコン達は≪ キノコンタウン ≫へ里(さと)帰(がえ)りしてます。

  楽しい休暇を邪魔してはいけません。

  それにキノコンが巨大化すると2次被害が出(で)ます。

  それでも良(よ)いです? 」


マオ

「 そ…それは……流(さす)石(が)に…………。

  キノコンの休暇を潰したら駄目だよな……。

  じゃあさ、セロが怪獣を〈 テ(原質)フ(の源(みなもと)) 〉に変換しちゃえば解決するよな! 」


セロフィート

「 はぁ?

  寝(ね)言(ごと)はベッドの中で言ってください 」


マオ

「 セロぉ~~。

  怪獣を倒さないと、セロの実験台(モルモット)が減っちゃうぞ!

  嫌(いや)だろ、減ったら! 」


セロフィート

「 別に困りませんし。

  質(しつ)の良(よ)い実験台(モルモット)はそ(・)う(・)そ(・)う(・)居(い)ません 」


マオ

「 ……………………じゃあ、どうするんだよ!

  このまま放置しとくのか? 」


セロフィート

「 進路的に此方(こちら)へは来(こ)ない様(よう)ですし放(ほう)っときましょう 」


マオ

「 酷(ひど)ぉ~~ 」


セロフィート

「 何(なに)も酷(ひど)くないですし 」


マオ

「 ………………オレ、皆(みんな)にLINE(ライン)してみる!! 」


セロフィート

「 はいはい。

  好きにしてください 」


 1階にセロを残したオレは、スマホ(スマートフォン)を置きっぱにしている2階の[ 寝室 ]へ移動した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。