✒ イルミネーションに願いを 2
──*──*──*── 翌日
──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁
──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町
──*──*──*── 裏野ハイツ
──*──*──*── 102号室・1階
昨夜は熟睡しちゃって、セロと『 いいこと 』が出来なかったけど、今夜こそはセロと『 いいこと 』するんだ!!
今朝の朝食はセロが「 食べたい 」って言ったホットケーキを作った。
セロの為に[ 台所 ]に立って、調理するなんて久し振りだ。
マオ
「 セロ──、ホットケーキが出来たぞ 」
セロフィート
「 はいはい 」
マオ
「 朝っぱらから何を見てるんだ? 」
セロフィート
「 マオ、朝と言えばニュースです。
今朝のニュースは面白いですよ 」
マオ
「 ニュースが “ 面白い ” なんて不謹慎だろ 」
出来立てのホットケーキを食卓の上に並べる。
分厚いホットケーキの上には最高級品のド高いバターを惜しみ無く乗っけて、最高級品のド高い蜂蜜を惜しみ無く垂らした特製ホットケーキだ。
今夜の事も有るし、今朝の朝食は思いっきり奮発してみた。
セロフィート
「 犯罪都市と名高かい米●町ですよ。
“ 不謹慎 ” が1番似合わないのが米●町です 」
マオ
「 そ…そんな事はないだろ!
大体、米●町で起きてる未解決の60%は怪異,異形の仕業だし、30%はオレ達が原因だろ。
人間の仕業なんて10%じゃないかよ 」
セロフィート
「 ワタシ達が原因の未解決事件は精々5%程度です。
警察への協力を惜しまず、事件解決に貢献してますし、地域の治安改善活動にも貢献してます。
疑われる事はないです 」
マオ
「 仮に疑われてたとしても記憶を改竄しちゃうしな!
事件に無関係な犯罪者に事件の濡れ衣を着せて逮捕させてさ、犯人をでっち上げて解決させるなんて非人道的な事も沢山してるし! 」
セロフィート
「 無関係の人間に有らぬ罪を着せ、誤認逮捕を断固として認めず、再捜査を拒むのは正義を掲げる警察の得意技でしょうに。
ワタシは警察のセコイやり方に肖っているだけに過ぎません。
第一、明らかに事件と無関係な一般市民に有らぬ罪を着せたりしてませんし。
凶悪な犯罪者を有効利用しています。
出世の為に犯人をでっち上げ、無実な一般市民の人生を奪い台無しにする警察よりマシでしょうに 」
マオ
「 まぁ…そうだけど……。
罪状が幾つも有る訳だし、1つや2つ思い当たらない罪状をコッソリ増やしたってバレやしないと思うけど…… 」
セロフィート
「 嫌ならば、犯罪者にならなければ良いだけです。
“ 犯罪者になる ” という事は、有らぬ罪を着せられ、関係無い事件の犯人として裁かれたとしても文句を言える立場ではないです。
“ 犯罪者になる ” という事は、文句を言う為の権利も資格も自ら “ 放棄した ” 事になります。
執行される刑を甘んじて受け入れなければなりません。
自身の罪を少しでも軽くしようと動く犯罪者は自分を正当化しています。
表面的な反省だけで、世間を騙している詐欺師です。
そのように悪びれもなく更なる罪の上塗りを繰り返す犯罪者を有効利用しても誰も困らないでしょう 」
マオ
「 あ~~!
立て籠り事件を起こして人質を7人も病院送りにした犯人!
精神的な異常がどうのこうので刑罰の減刑を申請してたよな?
でも、そいつが “ 引き起こしていた事件 ” が他にも有った事が判明して、次々と明るみになって──、政治家の偉い立場の人達と警察組織の偉い人達とのズブズブな癒着も新たに明らかになって──、とうとう弁護士も犯罪者を庇いきれなくなって──、減刑される処か重罪が増し増しになって厳しく裁かれるようになった──って事が有ったよな! 」
セロフィート
「 はて?
そんな事件ありました? 」
マオ
「 惚けんな!
あれはセロの仕業だったんだな? 」
セロフィート
「 何の事でしょう?
ワタシは偉い政治家さんのプライベート金庫の中を入れ換えただけです 」
マオ
「 セロ!
一体何と入れ換えたんだよ 」
セロフィート
「 金塊と “ 白い粉 ” を入れ換えました♪ 」
マオ
「 白い粉って?
小麦粉か? 」
セロフィート
「 ふふふ…。
《 警察署 》には徴収した薬物を一時的に保管する部屋が有ります。
其処から拝借しましたから、大問題となるでしょう。
あらゆる悪さをしていた大物政治家と癒着している警察組織の偉い人のWスキャンダルは美味しいと思いません? 」
マオ
「 よく揉み消されなかったな 」
セロフィート
「 逆に何故揉み消せると思います?
古代魔法を使い起こした事件ですし 」
マオ
「 政治家もプライベート金庫を開けたら、金塊じゃなくて、《 警察署 》で保管されてる筈の薬物の袋が入ってたら驚くよな。
然も、その袋には癒着でズブズブだった警察組織の偉い人の指紋がベッタリと付いていて、金塊と薬物の袋を渡し合ってる当人同士の映像が発見されて……。
警察組織の偉い人のプライベート金庫からは、証拠の金塊が発見されて、刻まれてる番号も一致してた──って報道されてたよな。
本人しか入れない特殊な鍵の部屋の中に置かれてるプライベート金庫だし、本人しか開けれないプライベート金庫な訳だから、本人以外の犯行は不可能って事で── 」
セロフィート
「 証拠は十分に有ります。
現在も本人達は断固として認めてませんけど、時間の問題でしょう 」
マオ
「 実際には何もしてないもんな 」
セロフィート
「 そんな事ないです。
熟睡魔法で眠らせた後、実際に取り引きさせましたし 」
マオ
「 えっ?!
取り引きさせた??
本人達に?? 」
セロフィート
「 当たり前です。
古代魔法を使えば、熟睡した人間を自在に操る事は造作もないですし 」
マオ
「 酷い事するな~~ 」
セロフィート
「 警察組織の偉い人の息子も痛ましい轢き逃げ事故を起こしています。
親の力で隠蔽されてましたから明るみに出るようにしてます。
父子共に仲良く逮捕されます 」
マオ
「 警察が息子の起こした轢き逃げ事件を隠蔽すれのは許せないよな! 」
セロフィート
「 息子は奇しくも不法薬物を扱う売人と親しい関係です。
息子経由で薬物の売人と大物政治家がフレンドリーに薬物の横流しをしている現場を撮した写真も有ります。
不法薬物を扱う組織も摘発出来るようにしてます。
今後のニュースが楽しみになるでしょう 」
マオ
「 暇だからって事件を作んな! 」
セロフィート
「 社会貢献してるだけです。
それに氷山の一角ですし。
マオが望むなら氷山を溶かしましょうか? 」
マオ
「 溶かすな!
折角のホットケーキが冷めちゃうから先に食べよう 」
セロフィート
「 はいはい 」
全くもう、セロは直ぐに事件を作って遊ぶんだから──。
オレも椅子に腰を下ろして座る。
自分で言うのもなんだけど、力作のホットケーキを口に入れる。
折角、口に入れたホットケーキを吐き出しそうになるのを堪えて、口の中のホットケーキをゴクリ──と呑み込んだ。
TVの画面に映っている映像を食い入るように見てしまう!!
セロフィート
「 マオ、どうしました? 」
セロはTV画面に背中を向けて食べてるから、何が映っているのか分からない状態だ。
マオ
「 ………………セロ……大変だ… 」
セロフィート
「 はい? 」
マオ
「 大変過ぎるよっ!! 」
セロフィート
「 何がです? 」
セロは首を傾げて不思議そうな顔をしている。
マオ
「 怪獣だよ!
怪獣が映ってるんだ!! 」
セロフィート
「 はぁ?
怪獣の特撮番組です? 」
マオ
「 違うよ!
ニュースだよ!!
怪獣の特撮番組が朝っぱらから放送される訳ないだろ!!
ゴ○ラみたいな怪獣だよ 」
セロフィート
「 良かったですね 」
セロは怪獣に興味が無いのかホットケーキに夢中だ。
ホットケーキをパパッと食べ終えたオレは、齧り付くようにTV画面を見る。
怪獣が出現してるのは他県みたいで、歩く度にビルを容赦無く壊している。
マオ
「 す…すげぇ~~!!
でも何で狭い≪ 島国 ≫に怪獣が出現したんだ?? 」
セロフィート
「 そんなに怪獣が気になります? 」
マオ
「 当たり前だろ!
怪獣だぞ!!
見ろよぉ、口から破壊光線みたいなの出してるんだぞ!! 」
セロフィート
「 はいはい 」
マオ
「 国防隊が怪獣を攻撃してるけど、バリアみたいなので防いでるぞ!
エーテーフェールドってシュンシュンが言ってたヤツかな? 」
セロフィート
「 はいはい。
A.T.フ◯ールドと言いたいんですね 」
マオ
「 それな!
てか、何でセロが知ってるんだよ 」
セロフィート
「 子供達が公園で元気に遊んでるのを見掛けます。
最近の子供達の間では “ A.T.フ◯ールドごっこ ” が流行っているそうです。
“ バリア ” と言うよりカッコイイとか 」
マオ
「 確かにカッコイイと思うけど──。
セロ、この怪獣は何処から出現したんだろうな? 」
オレは何時もの癖で、ついついチラッとセロに目を向けてしまう。
だってさ、怪獣なんて明らかに物騒な生物を作るなんて、セロしかいないじゃんかぁ!!
セロフィート
「 マオ、何故ワタシを見ます?
まさか──、ワタシを犯人だと思ってます? 」
マオ
「 そ…それはぁ………… 」
セロフィート
「 心外です。
仮にワタシが犯人だとして、怪獣1体だけで満足すると思います? 」
マオ
「 え? 」
セロフィート
「 青いですね、マオ。
今回の怪獣事件に関して、ワタシは無関係です 」
マオ
「 本当か? 」
セロフィート
「 ワタシはマオに嘘は言いません。
信じてください 」
マオ
「 ………………信じたいのは山々だけど、セロには前科が有るし── 」
セロフィート
「 マオ……。
暴れている怪獣を増やします? 」
マオ
「 信じるから!
増やすの禁止ぃ~~!! 」
セロフィート
「 はいはい。
残念です 」
マオ
「 本当に増やすなよ?
──そうだ!!
セロ、怪獣の〈 器人形 〉って出せないのか?
怪獣の〈 器人形 〉に暴れてる怪獣を倒させたらどうかな! 」
セロフィート
「 マオ……特撮の撮影とは違います。
幾らワタシでも、あれだけ大きな〈 器人形 〉を出す事は出来ません。
諦めてください 」
マオ
「 でもっ!
このまま放っとく訳にはいかないだろ?
怪獣に滅茶苦茶にされちゃうじゃないか 」
セロフィート
「 知った事ですか。
他県で起きている事件です。
首を突っ込まず静観しましょう 」
マオ
「 セロぉ~~ 」
セロフィート
「 ワタシの役目は人類の数を減らす事です。
正義の味方では無いです。
人形に人間を助ける義理は微塵も有りません 」
マオ
「 分かってるけど……。
怪獣に街を壊されて、逃げ惑う人達を画面越しに見てる事しか出来ないなんて………… 」
セロフィート
「 マオ、気にない事です。
気晴らしに時代劇特番でも見てはどうです?
好きでしょう? 」
マオ
「 そうだけど……。
今はそんな気分じゃないよ。
あの怪獣、弓弦さんの弓で倒せないかな? 」
セロフィート
「 怪異,異形でなければ効果は無いでしょう。
あれだけ巨大な怪獣ですから、式神の攻撃も効きません 」
マオ
「 だよな~~。
戦車も戦闘機もプラモデルみたいにちゃっちく見えてるもんな。
幻夢さんが作ってる呪靈は?
特級呪靈だって居るし、キョンシーだって居るじゃん!
麼白だって居るんだしさ! 」
セロフィート
「 小さ過ぎます。
どんなに強くても踏み潰されて終わります。
古代魔法でも巨大化は出来ませんよ 」
マオ
「 マジかよ……。
キノコンが居るじゃん!
キノコンなら巨大化も出来るし怪獣を倒せるんじゃないのか? 」
セロフィート
「 マオ、キノコン達は≪ キノコンタウン ≫へ里帰りしてます。
楽しい休暇を邪魔してはいけません。
それにキノコンが巨大化すると2次被害が出ます。
それでも良いです? 」
マオ
「 そ…それは……流石に…………。
キノコンの休暇を潰したら駄目だよな……。
じゃあさ、セロが怪獣を〈 テフ 〉に変換しちゃえば解決するよな! 」
セロフィート
「 はぁ?
寝
マオ
「 セロぉ~~。
怪獣を倒さないと、セロの実験台
嫌
セロフィート
「 別に困りませんし。
質
マオ
「 ……………………じゃあ、どうするんだよ!
このまま放置しとくのか? 」
セロフィート
「 進路的に此方
マオ
「 酷
セロフィート
「 何
マオ
「 ………………オレ、皆
セロフィート
「 はいはい。
好きにしてください 」
1階にセロを残したオレは、スマホ




