⭕ 幻夢からの依頼
──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁
──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町
──*──*──*── 陰陽師4事務所
──*──*──*── 廊下
セロフィート
「 ごきげんよう、幻夢さん 」
[ 所長室 ]にてキギナ・メクド・ナールへ「 呉々も── 」と威圧感たっぷりに釘を刺して来たセロフィートは、本来の訪問先である[ 獅聖幻夢の部屋 ]を訪れていた。
獅聖幻夢
「 セロ殿、お待ちしていました 」
獅聖幻夢はセロフィートを自室へ招き入れた。
──*──*──*── 幻夢の自室
獅聖幻夢の使用している室内だけ、別世界の様な内装となっており、高貴な平安貴族の室内が再現されている。
どうやら≪ 日本国 ≫風の洋式は獅聖幻夢には向かないらしく、≪ 日本国 ≫風の和式の方が合っている様だ。
≪ 和國 ≫の和風色と≪ 日本国 ≫の和風色が絶妙に調和されている居心地の良い部屋となっている。
獅聖幻夢
「 本日は私の依頼を受けてくださり感謝します 」
セロフィート
「 構いません。
ワタシに頼みたい依頼とは何でしょう 」
獅聖幻夢
「 はい──。
私が作った呪具を増やしてほしいのです 」
セロフィート
「 拝見しましょう 」
獅聖幻夢はセロフィートに目的の呪具を見せる。
獅聖幻夢
「 これは闇呪術で作った特殊なコンパスなのです。
生者と死者を判別するコンパスで──、生者には反応せず、死者に対しては激しく針が回転します 」
セロフィート
「 それは面白い呪具ですね 」
獅聖幻夢
「 有り難う御座います(////)
警察から依頼を受けまして、選別する為に必要となりました。
選別する資料が多く、1人ではとても捌き切れないので、キノコン殿にも手伝って頂きたいのですが── 」
セロフィート
「 キノコンにも作れない品です。
流石に呪物関連品は専門外ですし。
つまり、手伝うキノコン分のコンパスが必要なのですね 」
獅聖幻夢
「 はい── 」
セロフィート
「 御安い御用です。
警察に恩を売るのは良い事です。
繋がりを作っておけば、何かと役に立ちますし。
[ ランチルーム ]へ行きましょう 」
セロフィートは転移魔法を使う。
[ 獅聖幻夢の部屋 ]から1階の[ ランチルーム ]へ転移した。
──*──*──*── ランチルーム
セロフィートは[ ランチルーム ]で仕事をしていたキノコンに声を掛ける。
セロフィートから事情を聞いたキノコンは、ビシッと敬礼をして了解した後、体を上下に動かし、キノコンを大量に出す。
キノコンは[ ランチルーム ]の空席に移動を始め、テーブルを埋める。
テーブルの上には獅聖幻夢が受けた資料の束と古代魔法で増やした呪具が置かれている。
セロフィート
「 配置に付きましたね。
それでは作業を始めなさい 」
セロフィートの合図を受けて、キノコン達は「 エリ! 」と返事をすると、資料の判別作業に取り掛かった。
資料の上に呪具を置き、針が反応した資料と反応しなかった資料を仕分けていく。
針が反応しなかった資料に載っている人物達は未だ生存している者達である。
行方不明の捜索願いが出ている者達である為、捜索する必要が有る。
針が反応した資料に載っている人物達は既に死亡している者達である。
行方不明の捜索願いが出ていだが、死亡している為、何等かの事件に巻き込まれたり、事故死,病死をしている可能性を捜査する必要が有る。
セロフィート
「 これなら2時間も有れば、終わります 」
獅聖幻夢
「 セロ殿、助かりました。
有り難う御座います 」
セロフィート
「 幻夢さんは生存者探しは苦手でしたね。
生存者の捜索はキノコンに任せてください。
資料の数を多少は減らせます 」
獅聖幻夢
「 其処迄してくださるのですか? 」
セロフィート
「 警察へ確りと報酬の請求をしてください。
死亡者の捜索も必要ですね 」
獅聖幻夢
「 死亡者の居場所ならば、私の闇呪術で見付けられます 」
セロフィート
「 数が多いです。
1人で大丈夫ですか? 」
獅聖幻夢
「 此処迄して頂けただけで十分です 」
セロフィート
「 分かりました。
必要が有れば遠慮せずキノコンに頼ってください 」
獅聖幻夢
「 そうさせて頂きます 」
用事を済ませたセロフィートは、転移魔法を使い[ ランチルーム ]から姿を消した。
獅聖幻夢
「 キノコン殿、死亡者の資料を持って来てくれますか。
私も此処で死亡者の居場所を特定する作業を始めます 」
本体:キノコン
「 了ですエリ 」
キノコンは体を上下に動かしてキノコンを出すと、死亡者の資料を集める様に指示を出した。
死亡者の資料がテーブルに集まる。
獅聖幻夢は資料を1枚ずつ取ると、死体の場所を特定する為、闇呪術を使う。
獅聖幻夢が物探しのペンデュラムとしてして使っている水晶は真っ赤な色をしている。
赤い水晶を使っているのではなく、闇呪術を使いブレンドした特殊な血液を透明な水晶の中へ流し込んで作った特殊な呪具の1つだ。
ユラユラと水晶が揺れていると水晶の中に入っている真っ赤な血液も小さく揺れる。
美しくも毒々しい水晶はく、禍々しい呪詛を纏い死体の場所を次々と特定していく。
死因までは特定する事は出来ないが、場所だけでも判明していれば、警察の負担も多少は減らせるだろう。
捜索願いが出ている行方不明者の中から、既に死亡している者達の場所の特定が済む頃には、大量に居たキノコン達の姿は[ ランチルーム ]から消えていた。
キノコン達は[ ランチルーム ]を片付けた後、生存している行方不明者達の資料を1枚ずつ持ち、捜索に出掛けてくれたからだ。
獅聖幻夢
「 私が受けた依頼なのに何から何まで手伝って頂いて…… 」
本体:キノコン
「 キノコンはセロフィート様の御命令に従ってるだけエリ。
幻夢さまはマオ様の守護り手ですエリ。
お手伝いしますエリ 」
獅聖幻夢
「 用の無くなった人間は差し上げますから、綺麗に片付けてください 」
本体:キノコン
「 任せるエリ★
キノコンが責任を持って美味しく頂くエリ♥️ 」
獅聖幻夢
「 ふふふふふ…(////)」
本体:キノコン
「 エリエリエリエリ♥️ 」
[ ランチルーム ]には獅聖幻夢とキノコンの笑い声が響く。
獅聖幻夢
「 そろそろ私は自室へ戻り、刑事さんへ連絡します。
死亡者の資料と居場所の資料は持ち帰ってもらってください 」
本体:キノコン
「 お渡ししときますエリ 」
段ボール箱をテーブルの上に追いたまま、獅聖幻夢は[ ランチルーム ]を出ると[ 自室 ]へ戻って行った。
──*──*──*── 1時間後
──*──*──*── 玄関前
《 陰陽師4事務所 》に1人の刑事がやって来た。
玄関先を箒で掃いていたキノコンが刑事に気付く。
分身体:キノコン
「 刑事さん、こんにちはエリ。
刑事さんが来る事は幻夢さまから聞いてるエリ 」
刑事
「 あっ……こりゃどうも…… 」
分身体:キノコン
「 [ 受付 ]で受け付けを済ませるエリ 」
刑事
「 あ…じゃあ、お邪魔させて頂きます 」
刑事は玄関掃除をしているキノコンに頭を下げると玄関扉を開けて《 陰陽師4事務所 》の中へ入る。
──*──*──*── 受付
分身体:キノコン
「 刑事さんエリ。
刑事さんの事は幻夢さまから聞いてるエリ。
記録帳に必要事項を記入するエリ 」
刑事はペンを手に取り、差し出されたノートに名前,電話番号,職業,訪問理由を記入する。
分身体:キノコン
「 記入を確認したエリ。
[ ランチルーム ]へ行くエリ。
テーブルの上に段ボールが置いてあるエリ。
中を確認するエリ 」
刑事
「 どうも…… 」
刑事は[ 受付 ]のキノコンにも頭を下げると[ ランチルーム ]へ向かって歩く。
──*──*──*── ランチルーム
刑事が[ ランチルーム ]に入るとテーブルの上に和茶と茶菓子が置かれている。
分身体:キノコン
「 箱の中を確認する前に一休みするエリ 」
刑事:尾宮山
「 こりゃあ……有り難い!
お言葉に甘えて御馳走になります 」
分身体:キノコン
「 ゆっくり食べるエリ。
食べながら話を聞くエリ 」
刑事
「 どんな話ですか? 」
分身体:キノコン
「 刑事さんが持ち込んだ【 捜索願いが出されている行方不明者 】の依頼についてエリ。
先ず、行方不明者の中から、生者と死者を分けたエリ。
生者に関しては、キノコンが資料を元に捜索中エリ。
死者に関しては、居場所を特定済みエリ。
資料と死体の場所を示した地図をセットにしてるエリ。
警察は地図を見て死体を回収しに行くエリ。
死因は不明エリ。
事件か事故か病死かは警察が捜査するエリ。
私有地に埋められている死体が幾つか有るエリ。
持ち主に交渉する必要も有るエリ 」
刑事:尾宮山
「 ………………其処迄してくれたんですか!?
依頼は生者と死者を仕分けるだけで良かったのに── 」
分身体:キノコン
「 勿論、善意でも無ければ、サービスでも無いエリ。
確りと報酬の請求はするエリ。
此処迄すれば少しは刑事さんの負担を減らせると思うエリ 」
刑事:尾宮山
「 いやぁ~~少し処じゃないですよ!
大助かりです。
行方不明者は年々増えてるんです。
捜索願いが出されていても何処に居るのか分からず放置される案件が殆どなんです……。
捜索願いが出されている案件が解決して減るのは助かります 」
分身体:キノコン
「 今回の分が一通り捌き終えたら、また持って来るエリ。
報酬さえきちんと支払ってくれるなら依頼を受けるエリ 」
刑事:尾宮山
「 上司に報告しときますよ。
然し、陰陽術ってのは凄いんですね。
祓うとか呪うぐらいにしか使わないと思ってましたが── 」
分身体:キノコン
「 幻夢さまの陰陽術は特別エリ。
其処等辺で祈祷だの御祓いしてる陰陽師と一緒にしたら駄目エリ 」
和茶と茶菓子を御馳走になった刑事は、段ボール箱の中を確認した。
確かに死者の行方不明者の資料には、赤い印が記入された地図が付けられている。
刑事は段ボールを持つとキノコンに礼を言って[ ランチルーム ]から出て行った。
3体のキノコンは《 陰陽師4事務所 》を去って行く刑事を見送った。
これに味をしめた警察は、捜索願いが出された案件,捜査が行き詰まっている案件,未解決になりそうな案件を持って来る様になり、獅聖幻夢への依頼が増えたのだった。
◎ 訂正しました。
──*──*──*── ─→ ──*──*──*── 幻夢の自室
幻夢の自室




