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☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
     【 警察からのHEIP 】B面
455/508

⭕ 幻夢からの依頼


──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁


──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町


──*──*──*── 陰陽師4事務所


──*──*──*── 廊下


セロフィート

「 ごきげんよう、幻(げん)夢(む)さん 」


 [ 所長室 ]にてキギナ・メクド・ナールへ「 呉(くれ)々(ぐれ)も── 」と威圧感たっぷりに釘を刺して来(き)たセロフィートは、本(ほん)来(らい)の訪問先(さき)である[ 獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)の部屋 ]を訪(おとず)れていた。


獅聖幻夢

「 セロ殿、お待ちしていました 」


 獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)はセロフィートを自室へ招き入(い)れた。


──*──*──*── 幻夢の自室


 獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)の使用している室内だけ、別世界の様(よう)な内装となっており、高貴な平安貴族の室内が再現されている。


 どうやら≪ 日(にっ)本(ぽん)国(こく) ≫風(ふう)の洋(よう)式(しき)は獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)には向かないらしく、≪ 日(にっ)本(ぽん)国(こく) ≫風(ふう)の和(わ)式(しき)の方(ほう)が合っている様(よう)だ。


 ≪ 和(わ)國(こく) ≫の和(わ)風(ふう)色(しょく)と≪ 日(にっ)本(ぽん)国(こく) ≫の和(わ)風(ふう)色(しょく)が絶妙に調和されている居(い)心(ごこ)地(こ)の良(い)い部屋となっている。


獅聖幻夢

「 本(ほん)日(じつ)は私の依頼を受けてくださり感謝します 」


セロフィート

「 構いません。

  ワタシに頼みたい依頼とは何(なん)でしょう 」


獅聖幻夢

「 はい──。

  私が作った呪具(コンパス)を増やしてほしいのです 」


セロフィート

「 拝見しましょう 」


 獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)はセロフィートに目的の呪具(コンパス)を見せる。


獅聖幻夢

「 これは闇(やみ)呪(じゅ)術(じゅつ)で作った特殊なコンパスなのです。

  生(せい)者(じゃ)と死(し)者(しゃ)を判別するコンパスで──、生(せい)者(じゃ)には反応せず、死者に対しては激しく針が回転します 」


セロフィート

「 それは面(おも)白(しろ)い呪具(コンパス)ですね 」


獅聖幻夢

「 有(あ)り難(がと)う御座います(////)

  警察から依頼を受けまして、選別する為に必要となりました。

  選別する資料が多く、1人ではと(・)て(・)も(・)捌(さば)き切れないので、キノコン殿にも手伝って頂きたいのですが── 」


セロフィート

「 キノコンにも作れない品(しな)です。

  流(さす)石(が)に呪(じゅ)物(ぶつ)関連品(ひん)は専門外(がい)ですし。

  つまり、手伝うキノコン分(ぶん)のコンパスが必要なのですね 」


獅聖幻夢

「 はい── 」


セロフィート

「 御安い御用です。

  警察に恩を売るのは良(よ)い事です。

  繋がりを作っておけば、何(なに)かと役に立ちますし。

  [ ランチルーム ]へ行きましょう 」


 セロフィートは転移魔法を使う。


 [ 獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)の部屋 ]から1階の[ ランチルーム ]へ転移した。


──*──*──*── ランチルーム


 セロフィートは[ ランチルーム ]で仕事をしていたキノ(本)コン(体)に声(こえ)を掛ける。


 セロフィートから事情を聞いたキノ(本)コン(体)は、ビシッと敬礼をして了解した後(あと)、体(からだ)を上(じょう)下(げ)に動かし、キノコン(分身体)を大量に出(だ)す。


 キノコン(分身体)は[ ランチルーム ]の空(くう)席(せき)に移動を始め、テーブルを埋(う)める。


 テーブルの上(うえ)には獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)が受けた資料の束(たば)と古代(エンシェント)魔法(マジック)で増やした呪具(コンパス)が置かれている。


セロフィート

「 配置に付きましたね。

  それでは作業を始めなさい 」


 セロフィートの合図を受けて、キノコン(分身体)達は「 エリ! 」と返事をすると、資料の判別作業に取り掛かった。


 資料の上(うえ)に呪具(コンパス)を置き、針が反応した資料と反応しなかった資料を仕分けていく。


 針が反応しなかった資料に載っている人物達は未(ま)だ生存している者達である。


 行方不明の捜索願いが出(で)ている者達である為、捜索する必要が有る。


 針が反応した資料に載っている人物達は既(すで)に死亡している者達である。


 行方不明の捜索願いが出(で)ていだが、死亡している為、何(なん)等(ら)かの事件に巻き込まれたり、事故死,病死をしている可能性を捜査する必要が有る。


セロフィート

「 これなら2時間も有れば、終わります 」


獅聖幻夢

「 セロ殿、助かりました。

  有(あ)り難(がと)う御座います 」


セロフィート

「 幻(げん)夢(む)さんは生存者探(さが)しは苦手でしたね。

  生存者の捜索はキノコンに任せてください。

  資料の数(かず)を多(た)少(しょう)は減らせます 」


獅聖幻夢

「 其(そ)処(こ)迄してくださるのですか? 」


セロフィート

「 警察へ確(しっか)りと報酬の請求をしてください。

  死亡者の捜索も必要ですね 」


獅聖幻夢

「 死亡者の居場所ならば、私の闇(やみ)呪(じゅ)術(じゅつ)で見付けられます 」


セロフィート

「 数(かず)が多いです。

  1人で大丈夫ですか? 」


獅聖幻夢

「 此(こ)処(こ)迄して頂けただけで十(じゅう)分(ぶん)です 」


セロフィート

「 分かりました。

  必要が有れば遠慮せずキノ(本)コン(体)に頼ってください 」


獅聖幻夢

「 そうさせて頂きます 」


 用事を済ませたセロフィートは、転移魔法を使い[ ランチルーム ]から姿を消した。


獅聖幻夢

「 キノコン殿、死亡者の資料を持って来(き)てくれますか。

  私も此(こ)処(こ)で死亡者の居場所を特定する作業を始めます 」


本体:キノコン

「 了(りょ)ですエリ 」


 キノ(本)コン(体)は体(からだ)を上(じょう)下(げ)に動かしてキノコン(分身体)を出(だ)すと、死亡者の資料を集める様(よう)に指示を出(だ)した。


 死亡者の資料がテーブルに集まる。


 獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)は資料を1枚ずつ取ると、死体の場所を特定する為、闇(やみ)呪(じゅ)術(じゅつ)を使う。


 獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)が物探しのペンデュラムとしてして使っている水晶は真(ま)っ赤(か)な色(いろ)をしている。


 赤い水晶を使っているのではなく、闇(やみ)呪(じゅ)術(じゅつ)を使いブレンドした特殊な血液を透明な水晶の中(なか)へ流し込んで作った特殊な呪具の1つだ。


 ユラユラと水晶が揺れていると水晶の中に入(はい)っている真(ま)っ赤(か)な血液も小さく揺れる。


 美しくも毒(どく)々(どく)しい水晶はく、禍(まが)々(まが)しい呪(じゅ)詛(そ)を纏(まと)い死体の場所を次(つぎ)々(つぎ)と特定していく。


 死因までは特定する事は出来ないが、場所だけでも判明していれば、警察の負担も多少は減らせるだろう。


 捜索願いが出(で)ている行方不明者の中から、既(すで)に死亡している者達の場所の特定が済む頃には、大量に居(い)たキノコン(分身体)達の姿は[ ランチルーム ]から消えていた。


 キノコン(分身体)達は[ ランチルーム ]を片付けた後(あと)、生存している行方不明者達の資料を1枚ずつ持ち、捜索に出掛けてくれたからだ。 


獅聖幻夢

「 私が受けた依頼なのに何(なに)から何(なに)まで手伝って頂いて…… 」


本体:キノコン

「 キノコンはセロフィート様(創造主様)の御命令に従ってるだけエリ。

  幻(げん)夢(む)さまはマオ様(救世主様)の守(ま)護(も)り手(て)ですエリ。

  お手伝いしますエリ 」


獅聖幻夢

「 用の無くなった人間は差し上(あ)げますから、綺麗に片付けてください 」


本体:キノコン

「 任せるエリ★

  キノコンが責任を持って美(お)味(い)しく頂くエリ♥️ 」


獅聖幻夢

「 ふふふふふ…(////)」


本体:キノコン

「 エリエリエリエリ♥️ 」


 [ ランチルーム ]には獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)とキノ(本)コン(体)の笑(わら)い声(ごえ)が響く。


獅聖幻夢

「 そろそろ私は自室へ戻り、刑事さんへ連絡します。

  死亡者の資料と居場所の資料は持ち帰ってもらってください 」


本体:キノコン

「 お渡ししときますエリ 」 


 段ボール箱(ばこ)をテーブルの上(うえ)に追いたまま、獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)は[ ランチルーム ]を出(で)ると[ 自室 ]へ戻って行った。






──*──*──*── 1時間後


──*──*──*── 玄関前


 《 陰陽師4(フォー)事務所 》に1人の刑事がやって来(き)た。 


 玄関先(さき)を箒(ほうき)で掃(は)いていたキノコン(分身体)が刑事に気(き)付(づ)く。


分身体:キノコン

「 刑事さん、こんにちはエリ。

  刑事さんが来(く)る事は幻(げん)夢(む)さまから聞いてるエリ 」 


刑事

「 あっ……こりゃどうも…… 」


分身体:キノコン

「 [ 受付 ]で受け付けを済ませるエリ 」


刑事

「 あ…じゃあ、お邪魔させて頂きます 」


 刑事は玄関掃除をしているキノコン(分身体)に頭を下(さ)げると玄関扉(とびら)を開(あ)けて《 陰陽師4(フォー)事務所 》の中へ入(はい)る。


──*──*──*── 受付


分身体:キノコン

「 刑事さんエリ。

  刑事さんの事は幻(げん)夢(む)さまから聞いてるエリ。

  記録帳に必要事項を記入するエリ 」


 刑事はペンを手に取り、差し出(だ)されたノートに名前,電話番号,職業,訪問理由を記入する。


分身体:キノコン

「 記入を確認したエリ。

  [ ランチルーム ]へ行くエリ。

  テーブルの上(うえ)に段ボールが置いてあるエリ。

  中を確認するエリ 」


刑事

「 どうも…… 」


 刑事(尾宮山)は[ 受付 ]のキノコン(分身体)にも頭を下(さ)げると[ ランチルーム ]へ向かって歩く。


──*──*──*── ランチルーム


 刑事(尾宮山)が[ ランチルーム ]に入(はい)るとテーブルの上(うえ)に和(わ)茶(ちゃ)と茶(ちゃ)菓(が)子(し)が置かれている。


分身体:キノコン

「 箱の中を確認する前(まえ)に一(ひと)休(やす)みするエリ 」


刑事:尾宮山

「 こりゃあ……有(あ)り難(がた)い!

  お言葉に甘えて御馳走になります 」 


分身体:キノコン

「 ゆっくり食べるエリ。

  食べながら話(はなし)を聞くエリ 」


刑事

「 どんな話(はなし)ですか? 」


分身体:キノコン

「 刑事(尾宮山)さんが持ち込んだ【 捜索願いが出されている行方不明者 】の依頼についてエリ。

  先(ま)ず、行方不明者の中から、生(せい)者(じゃ)と死(し)者(しゃ)を分けたエリ。

  生(せい)者(じゃ)に関しては、キノコン(分身体)が資料を元に捜索中(ちゅう)エリ。

  死(し)者(しゃ)に関しては、居場所を特定済(ず)みエリ。

  資料と死体の場所を示(しめ)した地図をセットにしてるエリ。

  警察は地図を見て死体を回収しに行くエリ。

  死因は不明エリ。

  事件か事故か病死かは警察が捜査するエリ。

  私有地に埋められている死体が幾(いく)つか有るエリ。

  持ち主に交渉する必要も有るエリ 」


刑事:尾宮山

「 ………………其(そ)処(こ)迄してくれたんですか!?

  依頼は生(せい)者(じゃ)と死(し)者(しゃ)を仕分けるだけで良(よ)かったのに── 」


分身体:キノコン

「 勿論、善意でも無ければ、サービスでも無いエリ。

  確(しっか)りと報酬の請求はするエリ。

  此(こ)処(こ)迄すれば少しは刑事さんの負担を減らせると思うエリ 」


刑事:尾宮山

「 いやぁ~~少し処(どころ)じゃないですよ!

  大(おお)助(だす)かりです。

  行方不明者は年(ねん)々(ねん)増えてるんです。

  捜索願いが出(だ)されていても何(ど)処(こ)に居(い)るのか分からず放置される案件が殆(ほとん)どなんです……。

  捜索願いが出(だ)されている案件が解決して減るのは助かります 」


分身体:キノコン

「 今回の分(ぶん)が一(ひと)通(とお)り捌(さば)き終えたら、また持って来(く)るエリ。

  報酬さえき(・)ち(・)ん(・)と支払ってくれるなら依頼を受けるエリ 」


刑事:尾宮山

「 上司に報告しときますよ。

  然(しか)し、陰陽術ってのは凄いんですね。

  祓(はら)うとか呪(のろ)うぐらいにしか使わないと思ってましたが── 」


分身体:キノコン

「 幻(げん)夢(む)さまの陰陽術は特別エリ。

  其(そ)処(こ)等(ら)辺(へん)で祈祷だの御(お)祓(はら)いしてる陰陽師と一緒にしたら駄目エリ 」


 和(わ)茶(ちゃ)と茶菓子を御馳走になった刑事は、段ボール箱(ばこ)の中を確認した。


 確(たし)かに死(し)者(しゃ)の行方不明者の資料には、赤い印(しるし)が記入された地図が付けられている。


 刑事は段ボールを持つとキノコン(分身体)に礼を言って[ ランチルーム ]から出(で)て行った。


 3体のキノコン(分身体)は《 陰陽師4(フォー)事務所 》を去って行く刑事を見送った。


 これに味(あじ)をしめた警察は、捜索願いが出された案件,捜査が行き詰(づ)まっている案件,未解決になりそうな案件を持って来(く)る様(よう)になり、獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)への依頼が増えたのだった。

◎ 訂正しました。

  ──*──*──*──  ─→ ──*──*──*── 幻夢の自室

  幻夢の自室

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