↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☀「 セロ 」もしも、玄武,弓弦,霄囹が裏野ハイツで暮らしたら……。  作者: 雪*苺
     【 警察からのHEIP 】B面
454/508

⭕ 幻夢への依頼

◎ 読者の皆さん、御早う御座います。

  早い時間から覗きに来てくださり、有り難う御座います。

  御無沙汰していました。

  「 7月から予約投稿 」に変更していましたが、予定通り「 6月から予約投稿 」を再開する事にしました。

  「 クスッ 」と笑っていただけるか分かりませんが、暇潰しに読んでいただけると嬉しいです。

  また、今日から宜しく御願いします。


──*──*──*── 東京都米●市米●町米●横丁


──*──*──*── 犯罪天国都市・米●町


──*──*──*── 陰陽師4事務所


──*──*──*── 応接室


 [ 応接室 ]にはテーブルが1台と1人用のソファが4台、置かれている。


 1台のソファにはスーツを着た男性が腰を下(お)ろして座(すわ)っている。


 男はスーツこそビシッと決めてはいるが、疲れきった顔をしている。


 両目の下(した)に出来ている隈(くま)の濃さが、男の疲れ具合を物語っている様(よう)だ。


 男はソファの横に大きめの紙(かみ)袋(ぶくろ)を6つ置いている。


 菓子折りが入(はい)っている訳ではない様(よう)だ。


 ドアが静かに開(あ)く。


 [ 応接室 ]に入(はい)って来(き)たのは、陰陽師の衣装を着た男(だん)女(じょ)の判断が難(むずか)しい人物だった。


 陰陽師の衣装を着た人物は足(あし)音(おと)も立てず歩いて来(く)る。


 物音を立てる事なく静かにソファへ腰を下(お)ろして座(すわ)る。


 動作の1つ1つが洗練されている様(よう)に見え、とても上(じょう)品(ひん)な立ち振舞いをする人物(陰陽師)である。


 男は人物(陰陽師)の美貌に見(み)惚(ほ)れ、無意識に生(なま)唾(つば)をゴクリ──と呑み込む。


獅聖幻夢

「 お待たせしましたね。

  最後の1人が終わりました 」


 柔らかい口調だが声(こわ)色(いろ)を聞いて、目の前の人物(陰陽師)が自分と同じ男性(おとこ)なのだと理解した。


 少しだけ残念な気持ちが過(よぎ)るが、顔に出(だ)さない様(よう)に努(つと)める。


男

「 ………………あぁ…いぇ……アポなしで来(き)てしまった此方(こちら)が悪(わる)いので…… 」


獅聖幻夢

「 そうですね。

  次回は予約しくださると助かります。

  此方(こちら)はワタシの名刺です 」


 ピシャリと肯定されて、男はギョッとした。


 普通なら「 そうですね 」とは言わず、相手を立てて嘘でも「 そんな事は── 」と言うものではないだろうか??


 取り敢えず、男は差し出(だ)された名刺を受け取る。


 名刺には “ 獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む) ” と書かれている。


 記載されている電話番号は《 陰陽師4(フォー)事務所 》のだろうか。


 《 陰陽師4(フォー)事務所 》の数(すう)字(じ)は陰陽師の人(にん)数(ずう)を表(あらわ)している事は同僚に聞いている。


 鯔(とど)のつまり、この《 陰陽師4(フォー)事務所 》には4名の陰陽師が在籍しているという事を意味している。


 向かいに座(すわ)っている陰陽師も同僚から聞いた通(とお)り、凄腕の陰陽師なのだろうか──。


獅聖幻夢

「 貴方(あなた)は警察の方(かた)で間違いないですか 」


男

「 あ…はい。

  私は刑事の尾(お)宮(み)山(やま)と言います。

  実(じつ)は事件解決の協力をしてほしくて来(き)ました 」


獅聖幻夢

「 依頼ですね。

  事件1件を解決させた成功報酬に10万程(ほど)頂く事になります。

  解決させた事件が増える程(ほど)、報酬額が上(あ)がりますけど、大丈夫ですか? 」


刑事:尾宮山

「 え?

  1件に付き10万ですか?! 」


獅聖幻夢

「 慈善事業はしていません。

  商売として陰陽師をしていますので、報酬はき(・)ち(・)ん(・)と頂きます。

  あくまでも稼ぐ手段の商売(陰陽師)ですから 」


刑事:尾宮山

「 ……………………事件解決の謝礼に金(きん)一(いっ)封(ぷう)では駄目ですか? 」


獅聖幻夢

「 金(きん)一(いっ)封(ぷう)ですか?

  それは100件の事件を解決しようと1000件の事件を解決しようと金(報)一(酬)封(額)は “ 変わらない ” という事ですか? 」


刑事:尾宮山

「 厳密に言えば…… 」


獅聖幻夢

「 警察は使い切れない裏(うら)金(がね)を溜め込んでいるでしょう。

  報酬額には裏(うら)金(がね)を使えば支払えます。

  解決させたい事件は何(なん)件ありますか 」


刑事:尾宮山

「 今回は紙(かみ)袋(ぶくろ)に入(い)れて持って来(き)ているんだが── 」


獅聖幻夢

「 拝見させて頂いても? 」


刑事:尾宮山

「 あぁ…好きなだけどうぞ── 」


 尾(お)宮(み)山(やま)刑事は紙(かみ)袋(ぶく)の中に入(はい)っている資料の一部をテーブルの上(ええ)に出(だ)す。


 獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)は出(だ)された資料を数(すう)枚(まい)程(ほど)手に取ると1枚ずつ目を通(とお)す。


獅聖幻夢

「 何(ど)れも行方不明者の資料ですね。

  行方不明者の捜索に人を割(さ)けない──という事でしょうか 」


刑事:尾宮山

「 お恥ずかしいですが、そんな所です。

  人(ひと)手(で)不(ぶ)足(そく)な上(うえ)、毎日何(ど)処(こ)かで事件が起きますので、手が回らなくて── 」


獅聖幻夢

「 米●町は犯罪率が高くて有名ですからね。

  有能な探偵も多く、検挙率も群を抜いて高いと聞きますよ 」


刑事:尾宮山

「 確(たし)かに検挙率は高いですが、未解決の事件も多いです。

  得に行方不明者の捜索願いは年(ねん)々(ねん)増える一(いっ)方(ぽう)で── 」


獅聖幻夢

「 そうでしょうね。

  明らかに行方不明者の捜索番組が増えていますから 」


刑事:尾宮山

「 陰陽師もTV(テレビ)見るんですか? 」


獅聖幻夢

「 勿論、見ますよ。

  陰陽師の姿をしているのは勤務時間だけです。

  プライベートでは私服ですよ 」


刑事:尾宮山

「 で…ですよねぇ……ははは…… 」


獅聖幻夢

「 その紙(かみ)袋(ぶく)の中身は全(すべ)て行方不明者の資料ですか? 」


刑事:尾宮山

「 そうです。

  これは未(ま)だほ(・)ん(・)の(・)一部ですが…… 」


獅聖幻夢

「 事件解決の協力は出来ますけれど、限界は有りますね。

  精(せい)々(ぜい)、生存者と死亡者を判別するくらいでしょうか 」


刑事:尾宮山

「 お…陰陽術で生存者と死亡者が分かるんですか!? 」


獅聖幻夢

「 これだけの量ですから、1週間は掛かるでしょうけど、出来ない事はないですよ 」


刑事:尾宮山

「 生存者と死亡者に分けてもらえるだけでも助かります!!

  生存者と死亡者では捜索の仕方が違いますからね! 」


獅聖幻夢

「 今回の依頼ですが、事件解決は警察の方(かた)々(がた)に任せます。

  “ 生存者と死亡者を判明させる ” という事で、1件の値段を5万にさせて頂きましょう 」


刑事:尾宮山

「 値下げして頂いて有(あ)り難(がた)いのですが……金(きん)一(いっ)封(ぷう)にしてもらう事は── 」


獅聖幻夢

「 出来ませんよ。

  確(しっか)り請求させて頂きます。

  計算し易い様(よう)に資料を10枚ずつ封筒へ入(い)れて御返しします。

  終わり次第、連絡をしますね。

  連絡先は《 警察署 》で良(い)いですか? 」


刑事:尾宮山

「 はい、《 警察署 》に御願いします 」


獅聖幻夢

「 では資料を御借りしますね。

  キノコン殿、紙(かみ)袋(ぶくろ)の一時保管を頼めますか 」


キノコン:分身体

「 畏(かしこ)まりましたエリ 」


 一体何(ど)処(こ)に潜(ひそ)んでいたのやら──、オレンジ色(いろ)をした流(りゅう)暢(ちょう)に喋るエリンギを思わせる愛(あい)くるしい容姿の生物(キノコン)が現れる。


 頭に付いている平(ひら)ペッたい笠(かさ)をパカッと開(あ)けると器用に取った紙(かみ)袋(ぶくろ)を笠(かさ)の中へ入(い)れ始める。


 まるで某アニメのゴム人間みたいに手が伸びて、重たい筈の紙(かみ)袋(ぶくろ)を軽(かる)々(がる)と持ち上(あ)げている。


 笠(かさ)の中へ紙袋を入(い)れ終えた生物(キノコン)は獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)に会釈をすると姿を消した。


獅聖幻夢

「 キノコン殿は《 陰陽師4(フォー)事務所 》の公式マスコットキャラクターですよ。

  所長の式神なんです 」


刑事:尾宮山

「 同僚から聞いています。

  実際に見るのは初めてですが、愛(あい)らしいですね 」


獅聖幻夢

「 あぁ見えて、強いんですよ。

  《 セロッタ商会 》ではキノコン殿による “ 家事代行サービス ” を行(おこな)っています。

  無料で30日の御試し期間も有ります。

  私生活で身の回りのサポートが必要な場合は申し込んでみてはどうですか。

  目の下(した)の隈(くま)も消えますよ 」


刑事:尾宮山

「 考えてみます……。

  では、私はこれで失礼しますよ 」


獅聖幻夢

「 お気を付けて。

  《 警察署 》迄キノコン殿を同伴させましょうか? 」


刑事:尾宮山

「 いや、結構。

  交番に寄りながら戻らないといけないんでね 」


 尾宮山刑事はソファから腰を浮かせて立ち上(あ)がると[ 応接室 ]から出て行った。


獅聖幻夢

「 さて、生者と死者を判別する呪具(コンパス)を作る必要が有りますね。

  資料が多いですから、大量生産しなければ──。

  セロ殿に相談してみましょう 」


 獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)は狩(か)り衣(ぎぬ)の袖(そで)からスマホ(スマートフォン)を取り出(だ)すと、セロフィートのスマホ(スマートフォン)へLINE(ライン)を送る。


 獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)の個人宛てLINE(ライン)が4件有り、グループ宛てLINE(ライン)が1件有る。


 個人宛てLINE(ライン)の相手は、セロフィート,マオ,絲(し)腥(せい)玄(げん)武(ぶ),厳(げん)蒔(じの)弓(ゆ)弦(づる)の4名で、グループLINE(ライン)の相手はセロフィート,絲(し)腥(せい)玄(げん)武(ぶ),厳(げん)蒔(じの)弓(ゆ)弦(づる)の3名だ。


 春(しゅん)舂(しょう)霄(しょう)囹(れい)とキギナ・メクド・ナールとはLINE(ライン)IDの交換はしていない為、LINE(ライン)を送る事はしない。


獅聖幻夢

「 呪具(コンパス)の大量生産の件はセロ殿からの返信待ちですね。

  呪具(コンパス)の作成に取り掛かるとしましょう 」


 ソファから腰を浮かせて立ち上(あ)がった獅(し)聖(せい)幻(げん)夢(む)は[ 応接室 ]から出(で)た。






 【 幻夢への依頼 】─→【 もみチュパ♥️おっパブバニーボーイ事件 3 】─→【 幻夢からの依頼 】の流れになっています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。