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Luluvi  作者: Shax91090


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第4章 息子の反乱

朝が訪れた。

最初の陽光が穏やかに周囲を照らし始め、鳥たちがさえずりを始める。

昨日の過酷な一日を乗り越えたベンは、ようやくソファの上で眠りについていた。周囲には彼が描きためた無数のスケッチが散らばっている。

目を覚ました時、彼の心は驚くほど静かだった。

安らいでいる。

落ち着いている。

「……めちゃくちゃな格好で寝ちまったな……でも、最高の夜だった」

数多くのスケッチを完成させたにもかかわらず、ベンは自分のブランドを立ち上げる気にはなっていなかった。

彼の目標は変わっていない。

身支度を整え、シリアルをかき込んだ後、彼は家を出た。

数秒後、その体が空中に舞い上がる。

決意を秘めた眼差しで、ベンは自分が何をすべきかをはっきりと理解していた。

「動かなければならない……今、すぐに」

――――――――

そこから数キロ離れたノンセウ島では、新たなブランドが第一歩を踏み出そうとしていた。

フェルナンド。

メリが創設したそのブランドは、広大なテラス付きの巨大なビルを構えていた。

内部では、従業員たちが休むことなく動き回り、開業の準備を進めている。

清掃はすでに完了している。

衣服は丁寧に畳まれ、靴と宝飾品は精密に配置されている。

細部に至るまで、一切の妥協はない。

その頃、メリは自室のオフィスにいた。

パソコンの前に座り、静かに画面を見つめる。

視線は画面から離れ、近くに置かれた一枚の写真へと移る。

ベンと自分の写真だった。

しばらくの間、彼女は微動だにしない。

扉が開く。

リソナが入ってきた。

「メリ、順調に進んでるわ」

彼女はすぐに言葉を切る。

「ごめんなさい、ノックしなかった」

メリは彼女の方を振り返る。

「私たち同士でそんな形式は要らないわ、リソナ。私はトップだけど、変わらないわよ」

そして本題に戻る。

「新人たちはどうなった?」

「一週間後に到着します。私の娘も一緒に」

リソナは続ける。

「世界中から最高の販売員と、もちろん最高の戦士たちを集めました」

その声には明らかな熱がこもっている。

「私たちならやれる。ラグジュアリー・クラブを勝ち取るわ、メリ!」

しかしメリは警戒を解かない。

「油断しないで。敵はフィッシアーノだけじゃないわ」

「ええ、でもフィッシアーノにはカモティと、あなたの息子のベンが……昨日の件を考えると……」

メリは即座に遮る。

「その話はしたくない」

表情が硬くなる。

「今夜、ベンに会ってフィッシアーノで働かないよう説得する。もし拒否されたら……それまでよ」

その眼差しは冷たく、かつ断固としている。

メリの決意は揺るがない。

――――――――

一方、メイは自宅でミナとマギーと過ごしていた。

しかし二人の存在にもかかわらず、彼女の思考は昨夜の出来事から離れない。

スマートフォンを握りしめ、ベンの番号を見つめながら決断できずにいる。

電話すべきだろうか。

会うべきだろうか。

なぜこんなにも気になってしまうのだろう。

彼女は心の中でため息をつく。

結局のところ、ベンは自分のしたいことをするだけだ。

ミナはすぐに彼女の不安に気づく。

悪戯っぽい笑みが浮かぶ。

「可愛いすぎるわ、メイ! 電話してロマンチックなディナーでも誘っちゃいなさいよ。私たちは退散するから! アハハハハ!」

メイは即座に顔を赤らめる。

「変な勘違いしないで! ベンは友達よ。彼のおかげでタイトルを取れたの。借りがあるだけ!」

少し躊躇してから続ける。

「それに……」

突然、緊張が高まる。

メイは頭を抱えてから、自分が口にしたことを自覚する。

「あああっ!! 彼が自分で話すはずだったのに、全部言っちゃった!」

ミナは大笑いする。

「私たちはまるでお姉さんみたいなものよ。彼なら理解してくれるかもね、義理の姉妹たちを! アハハハ!」

しばらくは軽やかな会話が続く。

しかし雰囲気が変わる。

それまで黙っていたマギーが、ネイルとメイク道具をローテーブルに置き、口を開く。

「昨日の件に戻るけど、ベンがやっぱり父親のところで働くって決めたら、私はがっかりするわ」

メイは彼女の方を向く。

「ジョプリの意見に賛成なの? 彼が自分のブランドを立ち上げるべきだって」

「彼にはその器があると思う。ただ、両親との関係までは知らないわ。もしかしたら説得できるかもしれない」

その言葉にミナは即座に興奮する。

笑いさえ交えて。

「もしそうなったら、私すぐ採用してもらうわよ! メイ、あなたも一緒に来る?」

「わからない……母が今はフルタイムの医者になったから。もしかしたら手伝うかも」

この答えはミナを満足させない。

彼女はメイとじゃれ合い始める。すべてがユーモアに満ちている。

マギーは黙ったままだ。

空を見上げ、静かに問いを投げかける。

ベン、あなたは何をするつもりなの?

――――――――

ベンはフィッシアーノの店舗屋上に降り立った。

足が地面に触れた瞬間、一つの影が目に入る。

ニックだ。

昨夜彼と戦った男。

両親の確執の真実を明かした男。

ニックは一服するために外に出ていた。

しかしベンの存在だけで、彼の怒りが再燃する。

顔にはまだいくつかの絆創膏が残っている。

彼は近づいてくる。

「ベン、お前がカモティの息子だろうと、昨夜のことは許せねえ。殺されそうになったんだぞ!」

ベンは目を逸らさず見つめる。

「ニック、俺は警告したはずだ。通れと言ったのに、お前が俺を見下した。自業自得だ」

ベンもまた、ニックとの再会を喜んではいなかった。

昨夜、彼はベンを「世間知らず」と嘲ったのだ。

ベンは冗談を言うためにここに来たわけではない。

手加減などしない。

「どくか。さもなくば、昨夜のことが優しく思えるくらいにしてやる」

「望むところだ!!」

ニックのプライドと自我が彼を後退させない。

しかし内心では、すべてを理解している。

体が震え、額に汗が伝う。

昨夜、彼は悟ったのだ。自分とベンはレベルが違うということを。

勝てない。

彼は強すぎる……。

カモティと同じ、圧倒的なオーラを感じる。

危険だ……。

突然、屋上への扉が開く。

一つの存在感が広がる。

ベンと同じ、だが……より強い。

ニックはゆっくりと振り返る。

冷や汗が全身を走る。

このオーラを、彼は知っている。

「カモティ……」

カモティが姿を現す。

「ニック、下に客がいる。休憩が終わったなら、応対しろ」

「わかりました」

ニックはカモティの前を通り過ぎ、屋上を去る。

これより、父と息子の対話が始まる。

――――――――

「ベン!」

カモティは即座に雰囲気を和らげようとする。

「昨夜の試合を見直した。素晴らしかったぞ。特にあの最後のゴール! 今朝から若い客が大勢来ていてな。お前に会いたがっている」

しかしベンは答えない。

沈黙を守る。

その表情だけで、彼が抱える深い悲しみが伝わってくる。

やがて彼が口を開く。

「父さん……お願いだ。母さんと仲直りしてくれ。俺たちは家族なんだ! 何をしたにせよ、謝ってくれ! 俺のために、頼む」

カモティはため息をつく。

「やれやれ、ベン……お前は状況を理解していない。昨夜彼女が説明した通り、不可能なんだ。彼女は戦争を選んだのだからな!」

表情が厳しくなる。

「家族の諍いに構っている暇はない。俺は地球最大のブランドを率いており、宇宙での支配を拡大する機会を得ている」

ベンは眉をひそめる。

「どういう意味だ?」

カモティは説明を始める。

「知っている通り、ラグジュアリー・クラブは『多宇宙ラグジュアリー連盟』が統括している。ルールを決め、品質検査などを通じてどのブランドがラグジュアリーに値するかを判断する」

一呼吸置く。

「数ヶ月前、彼らから連絡があった。宇宙間ラグジュアリー・クラブが開催されることになった」

ベンは注意深く聞く。

「つまり、地球で最高のラグジュアリーブランドが、各惑星の最高ブランドと対戦し、最終的に宇宙で最も強力なブランドの座を争うということだ……!」

カモティは興奮に震える。

ほとんど叫ぶように喜び、その競争の構想に嗤う。

「宇宙最大のブランド……」

「その通りだ!」

表情が変わる。

「だからメリのことなどどうでもいいと思っているのか? 誰も俺の夢の実現を妨げさせない。すべてを踏み潰す……彼女も含めてな」

この最後の言葉が、ベンの怒りを爆発させる。

最後の希望をまだ抱いていた彼が、拳を強く握りしめる。

「じゃあ、お前の野心のためなら、すべてを破壊してもいいってのか!! がっかりしたよ!!」

「毎日こんな話をするつもりはない、ベン。お前は選択を迫られている。競技に参加する社員を登録し、連盟に名簿を提出しなければならない。今すぐ返事が必要だ」

ベンの心は混乱に陥る。

すべてが頭の中で渦巻く。

選択を……。

選択を……。

彼はこれまでのすべてを思い返す。

そして、一つの言葉だけが蘇る。

「現状に満足するな」

いつも同じ言葉。

キムが彼に言った言葉。

ベンは最終的な決断を下す。

「勝負しよう! 俺が勝って、お前が意識を失ったら、母さんを戻すよう説得することを約束してくれ」

ベンの提案に、カモティは大笑いする。

「アハハハ! さすが俺の息子だ! 度胸がある、俺と同じだ!! 受けて立つぞ、ベン! 受けて立つ! これでお前が競技に耐えられるかどうか、見極められる!」

そしてカモティは扉の方を振り返る。

「ニック!! まだ扉の裏にいるな。本当に口が軽い奴だ!」

その通りだった。

ニックは店舗に戻るはずだったのに、階段の下でこの会話を盗み聞きしていた。

オーラを隠していたが、カモティには見抜かれていた。

「俺の不在中は店を任せたぞ!」

ニックは固まったまま。

「気づかれてた……」と呟く。

カモティは空を見上げ、微笑む。

「見たいなら来ても構わないぞ」

ベンは怒りに囚われすぎて、親友二人の存在に気づいていなかった。

レイとジョプリが、ずっと空中に浮かんでいたのだ。

ベンは二人を見て驚く。

「レイ! ジョプリ! なんでここに?」

「お前のことはもうよくわかってる。こうなる可能性は予想してたよ」とレイが答える。

ジョプリは笑う。

「お前は見かけによらず熱い奴だな、ベン。似合ってるぜ、アハハハ! 俺たちも試合を見たい。結局、フィッシアーノに加わる約束をしてたしな」

レイが付け加える。

「お前が拒んでも来るつもりだ」

ベンは二人を見つめる。

「レイ……ジョプリ……行こう!」

彼は振り返る。

カモティはLEMを振り、空へと舞い上がり、ジョプリとレイを追い越す。

「ベン、場所はわかっているな」

こうしてベン、ジョプリ、レイはカモティに従い、戦いの場へと向かう。

十分間、四人は飛行を続け、人家のない岩だらけの土地に降り立つ。

この岩地は、かつてラッベ島と呼ばれた場所だった。

カイジェン家の旧宅があった場所であり、

ベンが幼少期を過ごし、修行した場所でもある。

レイとジョプリは、一段高い岩の上で後方に下がる。

その間、ベンとカモティは向かい合う。

両者の眼差しは決意に満ちている。

どちらも手加減するつもりはない。

父と息子のこの戦いは、ラグジュアリーの世界に大きな衝撃を与えるだろう。

果たして、どちらが勝利するのか。

続く

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