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Luluvi  作者: Shax91090


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第3章:考え、選択する

ベンは完全に動揺していた。


つい先ほど目にした光景が、頭から離れようとしなかった。


両親が……正式に戦争状態に入ったのだ。


何が起きたのか、まだ現実として受け止めきれずにいた。


なぜだ?なぜ、こんなところまで来てしまったのか?


思考が頭の中で交錯し、整理がつかなかった。


自分は何をすべきなのか?


ベンが立ち尽くしていると、レイ、ジョプリ、メイが現れた。彼らはベンの後をそっとつけ、ようやく現場に到着したのだった。


状況を理解するのに、時間はかからなかった。


ベンは打ちひしがれていた。


ジョプリとレイが近づき、彼を抱き起こした。


「ベン……大丈夫か? 何があったんだ?」


レイは周囲を見回しながら、まだ衝撃を引きずっていた。


「本当に戦ったのか……?」


ベンは数秒、沈黙した。そしてようやく顔を上げた。


「信じたくなかった……」


声がわずかに震えていた。


「僕はフットボールのことばかり、自分のキャリアのことばかり考えていて……この亀裂に、何も気づいていなかった」


拳を握りしめた。


「でも、このままでは終わらせない」


ベンは空を見上げた。まなざしにはまだ悲しみが残っていた。しかし、何かが変わっていた。


目の前の事実に麻痺したままではいられないと、彼は拒んだのだ。悲しみは、決意へと姿を変えていくべきだった。


メイは何も言わなかった。ただ、ベンを注意深く見つめていた。


表面上は落ち着きを取り戻したように見えた。だがメイは彼をよく知っていた。その決意の裏に、依然として深い悲しみが潜んでいることを。


そのとき、彼女の携帯電話が鳴った。画面を確認する。


「ママ?」


「メイ、大丈夫? ごめんなさい……パーティーは延期になりそう」


その頃、キムはスタジアムに残り、チームの他のメンバーと一緒にいた。記者たちをうまくかわし、ロッカールームに入った。


中に入ると、思いがけない光景が広がっていた。選手たちが全員、眠っていたのだ。激しい決勝の後、疲労に負けてしまったらしい。


キムは彼らをしばらく眺め、それから微笑んだ。


「みんな寝ちゃってる……あははは!」


重い空気が、一瞬で和らいだ。ベンでさえ、思わず笑ってしまった。


「俺のせいですね。すみません、コーチ」


「いいのよ、ベン。静かに起こしておくわ。あなたたちはもう帰って」


キムはベンの置かれた状況を知っていた。会話を耳にしていたのだ。キャプテンが何を抱えているかも理解していた。


彼女の微笑は次第に消えていった。そして、真剣な口調になった。


別れ際に、最後の助言を伝えたかった。


「ベン」


若者は振り返った。


「あなたはチームのリーダーシップを取り、私たちを勝利に導いた」


キムは短い間を置いた。


「だから、コーチとしての最後の助言をよく聞いて……」


まなざしが厳しくなった。


「現状に安住しないこと」


ベンはわずかに目を伏せた。


「ありがとうございます、コーチ……」


控えめな笑みが浮かんだ。


「本当に、すべてに感謝しています……」


それが二人の最後の会話となった。コーチと、彼女の主力選手との最後の言葉。どちらも口には出さなかったが、何かが終わったことを互いが理解していた。


レイとジョプリは、この状況を受け入れられなかった。キムの言葉を受けて、すぐに続けた。


「彼女の言う通りよ、ベン。あなたはもっと良いものを得る資格があるわ」とメイ。


レイが続けた。


「もし本当にやめるつもりなら、両親のことは……できる限り手伝う。わかってるだろ」


彼は真剣な目でベンを見つめた。


「ジョプリと俺は、いろんな家族を見てきた。親友同士が激しく引き裂かれるのも」


「レイ……」


ジョプリがベンに近づき、両肩に手を置いた。そのまなざしは真剣そのものだった。正しい選択をさせたいと、本気で思っていた。


「気に入らないかもしれないが……」


ベンが彼を見た。


「俺たち三人で話したこと……最初はただの冗談から始まったんだ」


ジョプリは一呼吸置いた。


「でも、もしかしたら、それを現実にすべきかもしれない」


ベンが眉をひそめた。


「話したことって?」


ジョプリは深く息を吸った。


「ベン……」


彼は真正面から視線を合わせた。


「もしラグジュアリーの世界で働きたいなら、考えた方がいい……」


短い沈黙。


「……自分のブランドを立ち上げることを」


ベンは動かなかった。


「自分のブランド……?」


メイもまた、沈黙した。ベンが自分のブランドを……?彼女は本気でその可能性を考えたことがなかった。


しかし、よく考えてみれば、あり得ない話ではなかった。すぐさま別の思いが浮かんだ。これほどの競争の中で、ベンが本当に存在感を示せるのだろうか、と。


ベンはすでに決断を下したようだった。


「ありがとう、ジョプリ……」


目を伏せた。


「実は、すでに考えたことはある」


そして顔を上げた。


「でも、もっと大切な夢がある」


そのまなざしは決意に満ちていた。


「両親と一緒に勝利することだ!」


拳を握りしめた。


「それが果たせたら、そのときまた別のことを考えるかもしれない」


ジョ baspriは微笑んだ。


「わかった」


最後にもう一度、友人を見つめた。


「それがお前の夢なら……全力で支える!」


レイも頷いた。


「帰って休め。状況は随時連絡してくれ。何時でも電話していいからな」


ベンは微笑んだ。顔にはまだ出来事の影が残っていたが、今度はその目に希望が宿っていた。


彼は飛び立つ準備をした。


「メイ」


「はい?」


「彼らに電話してくれと伝えて。自分で説明する」


友人たちを見渡した。


「友人に隠すことなど何もない」


メイは頷いた。


「わかったわ」


こうして、感情の起伏に満ちた一日が終わった。喜びから始まり……悲しみへ、そして憎悪へと至る一日だった。


ベン、レイ、ジョプリ、メイはついに別れ、それぞれ別の方向へと歩み出した。


――――


約30分の飛行を終え、ベンは地面に降り立った。ここはドルト島。彼がフットボーラーとしての給与で買った、美しい家がある場所だった。


しかし、神経の疲労が徐々に襲ってきた。庭を横切るとき、危うく自分のプールに落ちそうになったほどだった。


「おっと……」


それでもベンは歩き続けた。ゆっくりと。非常にゆっくりと。


ようやく家に到着し、中に入ると、ソファに倒れ込んだ。静寂が彼を包んだ。


「やりすぎているのかもしれない……」


動かずにいた。


「腹も減っていない」


沈黙。


「何もしたくない」


再び思考が巡り出した。


なぜだ?なぜ、こんな状況に置かれているのか?


そして、母の顔が蘇った。あのまなざし。憎悪に満ちたまなざし。母が見せた、あの目……


ベンは目を閉じた。演技ではなかった。母が決して引かないことを、彼は知っていた。父もまた、同じだった。


父もまた。


ベンは唾を飲み込んだ。殺すだろう……間違いなく。


落ち着こうと努めた。考えようとした。しかし、感情がついに勝った。


「俺たちは家族なんだ!!!」


拳がテーブルを打った。上に置かれていた紙が飛び散った。


ベンは激しく息をしていた。やがて徐々に落ち着きを取り戻した。


「レイとジョプリを、この争いに巻き込みたくはない……」


散らばった紙を見つめた。


「でも、彼らはこの生き方を選んだ」


一呼吸。


「僕もまた、選んだように」


この生き方……その言葉が頭の中で響いた。


キムの助言。ジョプリの言葉。両親の戦い。すべてが混じり合っていた。


そして、ほとんど無意識に……ベンは鉛筆を拾い上げた。一枚の紙を取り、描き始めた。


理由もわからぬままに。


一つのスケッチ。また一つ。やがて、紙の上にただ一つの言葉が現れた。


Vie.


ベンはその言葉を見つめた。


「僕はこの生き方を選んだ……」


考えた。


「彼らもまた……」


視線が自分の絵に落ちた。


「これは僕の人生であり……」


短い沈黙。


「……彼らの人生でもある」


ベンは二つの言葉を、Tシャツのスケッチの上で結びつけた。それを眺めた。


LEUR + VI


(フランス語で「時」は l’heure。そして「life」という単語は vie と発音される)


二つの言葉。一つの考え。一つのアイデンティティ。


LEURVI. ルルヴィ


この融合は、重要な何かを表していた。力を。自らの運命を選択する勇気を。そして何より……常に前へ進み続ける意志を。


ベンは最後にもう一度、その絵を見つめた。そして、その名を口にした。


「LEURVI」ルルヴィ


こうして、この言葉が生まれた。やがて単なる名前以上のものとなる言葉が。


LEURVI. ルルヴィ


続く。


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