表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サラリーマンの異世界奮闘記(仮)  作者: アリス工房(仮)
52/72

51.ルルベル・ヴァーンシュタイン

いつもお世話になりますアリス工房(仮)です

商業ギルド内いつもの会議室にて。委託業務に伴う正式な手続きを本日行った。提出に必要な書類等は前日に三姉妹へ渡し必要事項を記入して貰った。勿論、俺達も書類にはサインをしてマリンさんに提出した。契約等色々あったが、晴れて三姉妹は社員となりアイテム各種を販売できる準備が整った。


「今後の連絡体制はナツメさんからお借りした通信システムにて行います。他に質問などございますか?」


「質問だが、お店の中の物とかは使っても良いのか?」


「別にかまいませんよ。店舗の借家料金も払っていますし、何だったら住み込みで働いて貰えると連絡も取りやすいのでありがたいです」


「それは助かる。是非そうさせてくれ」

嬉しそうに話す宿屋暮らしのマリーさん。


会議室にいるメンバーは俺とマリンさん、三姉妹を代表してマリーさんの三人だ。他のメンバーは難しい手続き等の話は無理!と仰っている。


「お世話になったついでに、聞きたいことがあるのですが良いですか?」

今度は俺がマリンさんへ質問する。


「なんでしょうか?分かる範囲であればお答えします」


「今後俺達は、エルフ国へ入国したいのですがその際に必要な手続きとかあるのですか?」


「入国手続きは必要になります。国境に面した入出国場ゲートで入国料の支払いと入国の際に書類の提出が必要となります。それが無い場合は国境を越えることは出来ません」


「書類とはどういった物でしょうか?」


国境にはゲートと呼ばれる門を潜らなければ入国出来ない!しかも、ただお金を払えば入国出来る筈もなく信頼の置ける第三者が紹介状を書かなければ門前払いされる。勿論、入国目的もその際書類にて提出しなければ同じだ。


「ゲートでの提出書類は私の方で準備します。入国の理由は………私どもが輸入している穀物の販売等が妥当でしょう」


「ありがとうございます。紹介状を書いて貰えるギルド長にもお礼を言わなくては……」


「いやお礼だなんて、別にかまいませんよナツメさんの商会のお陰でうちは随分と儲けさせて頂いていますから」


「………へっ?」

「マリンさん。一つ伺いたいのですが、この町のギルド長ってどなたですか?」


「えっ?言いませんでしたっけ。ギルド長は私ですよ!」



  「「えーーーーーーーーっ!」」



いやいや、そんな話聞いてないです。そもそも何でギルド長が受付にいるのだ?意味が分からない。どおりで事がスムーズに進むわけだ。


「ギルド長だったのですか。っていうか、もっと早く言ってくれればもう少し態度も………」


「この私が商会の顧問になったのですから、皆さんのサポートは任せて下さい。その代わりバリバリ稼ぎますよ!」

おおっ、やる気満々だ!


紹介状とその他の用意にあと数日かかる様なので準備が出来次第俺達はこの町を離れることになる。今日からは本格的に三姉妹がメインとなりアイテム販売を行う。今は受付にミシェルさんとアリエッタちゃんが店番をしている。


「おかえりなさい。お話は終わったの?」


「ねえさんただいま。契約は無事に完了したよ!正式に私達がこの店を任される形となった」


「……………」

小さな拳を握りしめながらコクコク頷くうさぎっ娘


「今日からよろしくお願いします。三人でこの店を盛り上げて行って下さい」


三姉妹はとても良い笑顔で返事をしてくれた。


店の中に入るといつもの定位置にアホ天使の姿は無くユーリも不在の様だ。おねいさんはティーカップ片手に読書中である。


「ただいま戻りました。二人の姿が見えないのですが何処かに出掛けたのですか?」


「おかえりなさい。ルルちゃんとユーリちゃんなら特訓に出掛けているわ」


「ああ、いつもの所ですね」

暇だし、ユーリの特訓でも見に行くか。ミランダさんにはその胸を伝え再び外出するのであった。


いつもの見慣れた風景、いつもの特訓場所にはお子さまとるるえもんの姿が見られる。向こうも俺の姿に気が付いたのか特訓を中断して俺の到着を待っている。


「どうだ調子は、何か出来たのか?」


「やりましたナツメさん!ついに界○拳を会得しました!」


「嘘!いや、マジで?」


「見てて下さい」

そう言ってトテテテと少し離れるユーリちゃんはこちらに向き直り何やら構えをとる。


「なあ、ユーリは本当に会得したのか?」


「何と言いましょうか、界○拳と言うよりは既存の魔力に色をつける技術を強引に編み出したと言いましょうか………あまりの力業にわたくしも混乱しております」


魔力に色?意味が分からん!


「うーーーーーーっ…………うにゃあ!」

ユーリの全身に魔力が纏う。その色は赤色!見た目は界○拳に見えなくもない…………あれだけの魔力量を纏えば確かに身体能力は上がりそうだが、一体どうやれば目に見える程魔力を放出させ、しかも色まで付ける芸当が出来るのだ!恐るべしは 魔力をアホみたいに所持している厨二病患者!


「どうですかナツメさん!」

ドヤ顔全快のお子さまは盾でのシャドーボクシング中だ。


「ああ、良かったなユーリ。ちなみに何倍までいけるのだ?」


「今は三倍までですが、今後は練習して十倍を目指します」

眼を輝かせながら仰るユーリちゃん。何を持っての三倍かは謎だが本人が言うのだからそうなのだろう。


 ちなみにネイミングなのだが、界○拳はマズいので魔力拳にしてもらった。本人は名前に厨二心が働かないらしい。俺の中では三倍ユーリちゃんだけどね!


「これで、○ジータさんに勝つります」

鼻息も荒く戦う気満々のお子さま!今のユーリちゃんはまだ三回変身するあの人を知らない。そのうち超ユーリちゃんになるとか言い出しそうだ。内には既にその領域に達するおねいさんを知っているけどね。


「そう言えば、何時までこの大陸にいるんだ?アイテムウインドはとっくの昔に渡したよな?」


「ほえ?」


「ほえ?じゃなくて、天界に帰らなくて良いのか?」


「ナツメさんは何を言っているのですか。ルルベルさんは私達の仲間になったのです」

ユーリちゃんはキラッと輝くギルドカードを俺に見せる!


コルセア町で取得したギルドカード!これには俺達がパーティ登録をしているのだが、シレっとルルベル・ヴァーンシュタインという名前が記載されている。


「なっ!いつのまに………どう言うことだ?」


「ナツメ様がお出かけ中に転移魔法で精霊都市リンフィールドへ趣き、ギルドで登録致しました。その際、ミランダ様に付き添って頂きました」

ニコニコ笑顔で答える天使さん。


「どういうつもりだアホ天使!陰で見守るのでは無かったのか?」

両ホッペをつまんで、うにょんっと伸ばしながら質問する。

「い、いひゃいれふ………」


この後ルルベルからのいい訳だが、主様(依頼主)からの命令と言うか本人の意志で俺達の旅に同行し間近で観察したいと言っているが、アホ天使の目的はおねいさん所持のBL本ではないだろうか?どん欲なまでのBL魂!恐るべし。


「仲間が増えるのは良いが、そもそもお前は戦えるのか?」


「こう見えても天界では少々名がしれております」


「BL好きがか?」


「んな!ち、ち違います」

真っ赤になって否定する天使さん。


「まあ、そういう事ならこれからもよろしく頼む」

右手を差し出すと、嬉しそうに握手してくる。


「こちらこそよろしくお願い致します」

翡翠色の綺麗な瞳がしっかりと俺の姿をとらえて、目が合うとニッコリと微笑むのであった。




こうして、天界人のルルベル・ヴァーンシュタインは正式に?と言うか、ちゃっかり俺達パーティの仲間となった。











新たに仲間になった天使さん!これからの旅路も賑やかになりそうです。






皆様の暇つぶしに少しでもなれれば幸いです

それではまた次回

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ