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サラリーマンの異世界奮闘記(仮)  作者: アリス工房(仮)
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50.必殺技の定義

いつもお世話になりますアリス工房(仮)です

三姉妹に業務委託するべく、ここ一週間!算数ドリル&電卓教育に明け暮れた。元々、物覚えが良い三姉妹は成長著しい。識字もスキルのお陰で特に問題視する事も無い。逆に、商売するに辺り必要になってくる言葉や文章の書き方など俺達も勉強させられた。マリンさんが講師となり俺達全員が生徒である。何故か?この場に居合わせたるるえもんも巻き込まれている。


「何故?わたくしも勉強しなくてはいけないのでしょうか?」

漸く気が付いた天使さん。


「良いではありませんか。将来必ず役に立ちますよ」


「はあ………そうですよね」

相変わらずのちょろいさんだ。


そんな感じで商売に向けての勉強や特訓?とも呼べる代物は少しずつだが成果も出始めて良いのだが、それとは別の問題?が新たに起きる!


時間は少し戻り、店番の俺は日中あまりにも暇になり道行く獣人さん達を眺めるのもいい加減飽きてきて、ちょっとした暇つぶしを思いついた。とある物をめぐみん(アニメ好き)にお願いして取り寄せる。


それは…………文庫小説ライトノベルだ!


ラノベは結構な頻度で読んでいる。これはめがねの影響で、元々この手の小説を読んだ事が無い俺はその話をめがねにした所、やたらとおすすめラノベを持って来やがり俺をラノベ中毒にしやがった。おもしろいから良いんだけどね。


それからの俺は、個人でもお気に入りの作品は発売日に買うほど好きになり丁度好きな作家さんのラノベが発売されるのも重なり取り寄せた。内容だが、ここでは割愛させて貰う。


その姿を見ていたお子さまとるるえもんが興味をしめし問いかけてきたので、何気なく別のラノベを読ませたら………見事にハマリました。


ユーリはラノベよりも単行本マンガを気に入り今日も朝からアリエッタちゃんと二人で読みふけっている。るるえもんはラノベを気に入ったのか部屋の中に籠もり寝食を忘れる程に陶酔している。このことをめがねと玲実に話した俺がバカでした。


仲間(漫画好き)が増えたのが嬉しかったのか、大量の単行本とラノベを送りつけてきやがった。一応、あまりにも現代風の作品は危険なかほりがするのでやめて下さいとお願いしておいた。いきなりこ○亀とかはまずいでしょ。流石に!


そんな流れでアイテムSHOPユーリ内が俺の国の小説&漫画ブームになっている。どんだけ順応力が高いのだこの人達は!


それだけならば、特に害はないと思っていた。暇つぶしになるし、娯楽に飢えているこの世界の人たちには眉唾物だろう。業務も真面目にしているし、私生活が不安定になっているのはアホ天使だけだからこれも別に良いだろう。他のメンバーはその辺の規律はちゃんとしている。


俺が恐れていたのは、とある病気が発症したことに頭を悩ませている。…………厨二病と言うやつだ!



「ナツメさん!大事な話があります」

真剣な顔で相談に来たユーリちゃん。始めは何事かと思ったが、次の一言が大いに頭を悩ませる発言をする。


「私には、必殺技がありません!」

真剣な表情で聞いてくるお子さま。


「それと、海賊王にはどうしたらなれるのですか?」


飲んでたお茶を吹き出しそうになった。

「あのな……ユーリ。俺達は冒険者だから海賊にはなれないと思うぞ!」


「そうなんですか…………残念です」

「でも!ア○マの実はありますよね?」


「そんな物は無いし体もゴムにはならないからな!」


しょぼくれるユーリちゃんは直ぐに立ち直り質問する。

「でも、必殺技は出来ますよね!」


眼を輝かせながら問いかけてくるお子さまに何て答えようか悩んでいると、俺の服を引っ張るアリエッタちゃんは可愛らしい声で質問する。


「…………えんさつこくりゅーはを会得したいです」

イスから転げ落ちそうになる。………この子も病に侵されてしまった。


「アリエッタちゃんは魔界の住人ではないからダメだと思うぞ」


俺の言葉を聞いて眼に涙が溢れてくるうさぎっ娘。

「あ、ああ。泣かないでくれ。俺も一緒に考えるから」

この子の涙には勝てそうも無い。


「そうですアリエッタちゃん。泣いている暇は無いのです。皆で必殺技を考えましょう」


「…………うん!………私、頑張る!」


この日から、必殺技の練習?と言う名の修行が始まった。 場所は、みんなの迷惑にならない所を選んだ。町中は危険が一杯なので俺監督のもと、誰もいないであろう平原での特訓だ。町からも歩いて三〇分位でお手頃だし、火事さえ起こさなければ大丈夫だろう。一応、精霊魔法で生い茂った草は伐採済みだ。


アリエッタちゃんには先ず身体強化の練習をさせることにした。この子は魔法の才能がある見たいで、属性は調べないと解らないが魔力操作を覚えさせた方が良いとおねいさんからアドバイスを貰い練習させている。本人はやる気満々だ!


ユーリは思いついたあらゆる技を試している。


その一例だが、スモールシールドを三つ装備しているお子さまは両手と一つは口にくわえている。本人曰く、盾三刀流だそうだ。

「なふめふぁん!まふぇがみえまふぇん」


多分前が見えないのだろう。


「二刀流じゃダメなのか?」


「それでは最強の盾士にはなれません!」

盾士って何だ!そこは剣士ではないのか?そもそも、盾を口でくわえたらダメだろ。



今度は、おかしなポーズで何かをしている。

「ユーリさんそれは何ですか?」


「時を止める練習です!」


頭が痛くなってきた………やれやれだぜ!


「あのなあユーリ。俺が思うに、お前の攻撃一発が十分必殺の一撃に思えるぞ!それではダメなのか?例えば、ユーリちゃんパンチとか」

ア○パンチ的なやつね。


「そのねいみんぐは格好悪いです」

「もっとこう………ふぁいなるで、ですてにーな感じのが良いです」

じゃあファイナルデスティニーユーリちゃんパンチで良いのでは?

そんなユーリちゃんは面白い事を仰った。


「何個かは出来そうなのですが地味に疲れます」


「おっ、例えばどんなやつだ」


「えと、こんな技です」

その言葉と同時にユーリの姿が突如消える。………と言うか恐ろしいスピードで反復横飛びしている。本人的には残像拳を真似しているミタイだが残像どころか早すぎて殆ど見えないぞ。


「後は、こんな技とか………」


「うにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃーーー」

もの凄い早さで盾の連打攻撃をしている。多分百烈拳的な奴か。本人に聞いたら時を止める方だそうだ。ああ、オラオラね。


肩で息するユーリちゃん。

「はぁ、はぁはぁ。こ、この技はつ、つかれます………HPが百減ります」


「そ、そうか?でも、その技は実戦で十分使えると思うぞ」


「まだまだ修行が足りないのです。ナツメさん!私に界○拳を教えて下さい」

いや、無理だから。ダジャレも得意ではないし。


そんなこんなで二人の修行(厨二病)は続くのであった。



本日の修行も一段落した俺達は、店に戻ることにした。店番はおねいさんとミシェルさんが担当している。


「お疲れさまです。今日はどうですか?」


「そうね、昼前頃までは忙しかったわ。今は少し退屈よ」

文庫本片手に優雅に紅茶を嗜んでいるおねいさん。横では黙々と読みふけっていたミシェルさんが顔を上げてニコニコしながら答える。

「マリーちゃんは買い出しに出掛けているわ。夜は私達が食事の準備をしますね」


「それは楽しみです。所でダメ天使は?」


「ルルちゃんならいつもの場所にいるわね」

最近はみんなルルちゃんで定着している。天使の威厳などもはや微塵も感じられない。この方が親しみやすくて良いと本人もご満悦!俺だけは、アホ天使やるるえもんって呼んでいるけどね。


奥の部屋をのぞき込むと怪しい微笑で何処か頬を薄く染めあげながら眼をギラギラさせ一心不乱に読書している。恐ろしいまでの集中力だ。こいつが何を読んでいるのか興味が出てきた俺は気配を消しつつ後ろへ回り素早い動作で本を取り上げる。


「………ふにゃ?」

驚いた天使さんはキョロキョロと周囲を見回す。


「ああ、ナツメ様!物語は架橋に入っております。返して下さいまし………た、たかしがああぁ」


たかしって誰だ?どんな本を読んでいるのだ?

ーー挿絵の入った文庫本!それには美少年が半裸姿で、これまた超イケメンのお兄さんと………

「お、お前この本は………」

素早くぶんどり胸に抱きしめるるえもん。

「み、見ましたね」

危ない眼差しが俺に向けられる。とても天使とは思えない。


おかしい?俺はBL的な本など持っていない。出所は何処だ?そんな事を考えていると、るるえもんはちゃっかり元の体制で読書を再開している。まあ、人の趣味にはとやかく言うこともないし別に良いのだが本の出所は気になる。


試しにさっき見た本のタイトルをおねいさんに聞いたら、あっさりと答えが返ってきた。


「その本なら玲美ちゃんからの差し入れよ。私宛で大量に送られてきたわ。ナツメ君も興味があるの?」

怪しく光る眼が恐ろしいです。


「いえいえ、そっちは興味ありませんよ!」

全力で否定させて頂きます。至ってノーマルです。


「あら、そう残念ね」


「出来れば、お子さま二人には教育上まだ早いと思うので鍵付きフォルダーで管理した方が良いと思いますよ」


「そうね、そうするわ。それにしてもナツメ君の国は文明(BL的な奴)も進んでいるのね。おねいさんビックリだわ」


「はは、それはごく一部の人だけですから」


「ふ~ん。そうなんだ」

意味深な笑みはやめて下さい。



ちょっとした事(厨二病問題)もあったが軒並み順調に運んでいると思う……多分。後数週間は滞在しなければならないが必殺技の研究は未だ未だ続く様である。何処まで旨く行くかはお子さま二人の頑張り次第だが、何でも良いから一つくらいは完成させたい。それは、俺の目標でもある。この事はみんなには内緒だ。


今日の夜飯はミシェルさん達の手料理の様だ。どんな料理か楽しみである。それまで暇だからるるえもんでもおちょくりに行こうかな、何だか最近の日課になって来ている気がする…………やれやれだぜ!














少女の必殺技取得はまだまだ先になりそうです。

次回はついにあの人が………!





皆様の暇つぶしに少しでも慣れれば幸いです

それではまた次回

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