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サラリーマンの異世界奮闘記(仮)  作者: アリス工房(仮)
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48.業務委託と今後の課題

いつもお世話になりますアリス工房(仮)です


今回は話が膨れ上がり長文になってしまった為、二話構成でお届けします。

道中で装備を外し、何食わぬ顔で町へ戻る。中では、魔族を撃退し村を奪還したと既に吉報が流れ大騒ぎになっている。そんな中、お祭り状態の獣人達を後目にアイテムSHOPユーリへ帰還した。女性陣も魔法衣を着替える為に奥の部屋でお色直し中。


全員が無事に帰ってこれた事に安堵し、三姉妹も助けられた。今後の身の振り方も考えなくてはならない。やらなければならない事が多すぎるが、仲間と相談しながら前へ進もう。


「お待たせしました。ナツメさんは着替えなくて良いのですか?」


「俺はこのままで良いよ。ユーリは何か冷たいものでも飲むか?」


「甘い飲み物が欲しいです」


アイテムウインドから果汁百パーなオレンジジュースをコップとともに人数分取り出し準備する。

「おまたせ~。あら、美味しそうね」


「ミランダさんもお一つどうぞ。冷たくて美味しいですよ」


「ありがとう。頂くわ」


俺達はジュースを飲んで一息入れる。暫くは、先程の戦いでの反省や連携の取り方など意見を出し合い今後の戦闘に活かすため話し合いをする。その中でも神聖魔法についてだが、あまりの威力に活用方法について議論され暫くは余程の事がない限り使用制限をすることで話は纏まった。


「………それから今後の活動についてですが、俺から提案があります」


「どんな提案なの?」


「それはですね、商売の委託販売と拠点の移動………と言うか、エルフ国の調査です」


「エルフ国の調査は解ったけど、委託販売がよく解らないわ。説明して頂戴!」


「それについて説明します………」

委託販売だが、これについては三姉妹にお願いするつもりである。本人達の了承が取れて始めて実現する話であるがこの辺は説得すれば可能ではないかと践んでいる。マリンさんとも要相談だが、いつまでもこの町に滞在しているわけにもいかない。エルフ国についても依頼対象であるし、良い機会だと思っている。


「そうね確かに一理あるわね。でも商品の提供はどうするつもり?」


「問題ありません。アイテムウインドを共有して物資は補充します。通信システムもあるしこの辺は時間を決めて話し合いましょう」


「まあ、色々と問題はあるかもしれませんが都度話し合っていけば何とかなりますよ!」


「随分と適当ね。先ずは三人の了承が先だわ」


「は~い。ナツメさん!質問です」


「おっ。珍しいな!どうしたユーリ」


「夕ご飯は皆で食べたいです」

今後の方針よりも、夕食の方が心配な食いしん坊さん。


「そうだな、今日はカレーをみんなで食べよう」


「そうと決まれば準備します」

そう言って、台所に駆け出す食いしん坊さんは最近お米さんを炊くのが大好きだ。


程なくして、三姉妹が店に訪れる。

「こんにちわ~。何方かいらっしゃいませんか~」

間延びする呼び声!ミシェルさんが入り口をのぞき込んでいる。


「三人ともお疲れさま。開いてるので中に入って下さい」

台所で料理をしながら大声で叫ぶ。大人数&フードファイターユーリちゃんの分を考慮し、体育会系の合宿ばりの量を調理中!三姉妹には申し訳ないが手伝って貰う旨を説明する。

「………と言う訳でお願いします」


「それは良いのだが、かなりの量だぞ。私達だけで食べきれるのか?」

素朴な質問をぶつけるマリーさん。


「いや、これでも足りないくらいです。うちには食べ盛りのお子さまがいるので問題ないです」


「そ、そうなのか………」


「……………おいしそう」

アリエッタちゃんもファイターさまと仲良く一緒にカレーをかき混ぜている。


ミシェルさんとおねいさんは、サラダの盛り付けと飲み物の準備?と言う名の飲み会が早くも始まっている。

「二人ともまだ準備中ですよ!」


「んもう。堅いこと言わないで頂戴」

食前酒と言いながら、早くもワインの空瓶が転がっている。

「そうですよ〜ナツメさん。宴は始まっています」

ほろ酔い女子二人は戦力にならなそうだ。


「これは何処に置けば良いんだ?」

食器を両手に持ちながら聞いてくる。

「机に並べて下さい。ご飯も炊けた様だし盛りつけの方も頼みます」


「私もやりたいです」


「…………私もおてつだいする」

お子さま二人も手伝う気満々だ。


漸く食事の準備も終わり宴の挨拶をする。

「今日はお疲れさまでした。皆がケガ無く無事で何よりです。それでは、準備も整いましたし頂きましょう」

俺のかけ声とともに食べ始める女性陣。良く考えたら周りは女性だらけ、なんか部活の顧問をしている感じだ。差し詰め今日は合宿の夕ご飯。カレーライスは定番メニューだよね。


「んまっ。何これ初めての味だ」


「美味しいわ。ミランダさんの言うとおりでビール酒があうわ~」

グビグビと一気飲みするミシェルさん。


「…………ユーリちゃん。すごくおいしい」


「とうぜんれふ、ひょれは……」

口一杯に頬張りながら答えるユーリちゃん。

「口の食べ物を飲み込んでからしゃべりなさい」


コクコクと頷くファイター様はいつもの特注大皿(三キロ使用)に山盛りカレーを盛り付けている。カレーパーティは大盛況で皆も大変満足してくれた。ただし、今日も残らなかったカレーさん。恐るべしは内のフードファイターユーリちゃん!二日目のカレーは今回も断念する事になった。


お腹も満たされた俺達は、食事休憩も兼ねてお茶をしながら他愛のない話をしている。若干二名の飲み助は、梅を入れた焼酎をロックで飲んでいる。


そんな状況だが三姉妹に今後について相談する。

「ミシェルさん達に相談だけど良いですか?」


「は~い。らいじょうぶよ~」

駄目だこの人。完全に出来上がっている。


「マリーさんとアリエッタちゃんに相談だが良いか?」


「すまないナツメ。ねえさんはほっといてくれ。それで相談とは?」


「………三人にこの店で働いて貰いたい。勿論!正式に社員として給料も出すし、休みもちゃんとある。即決で判断しなくても良いです。ミシェルさんがあんなだから、酔いが醒めたらで良いんで話し合ってくれないかな?」


「どうして私たちを誘ったのだ?」


「……………」

無言で頷くアリエッタちゃん。


「今から話すことは、他言無用でお願いします。それでは、この町に来た経緯から話しますね………」

二人に、商売の経緯を説明するとともに近い将来この町を離れたいが商売を続けたい事を話す。


「そうだったのか、道理で戦いに慣れている訳だ。俄に信じがたいが助けてくれた事は感謝するし、商売には興味がある。ねえさんとは一度話し合ってみるよ。アリエッタもそれで良いよな」


「……………」

コクコクと頷くアリエッタちゃん。


「そう言って貰えるとありがたい。皆のことは、短い時間だが信用に値する大事な仲間だと思っている。それは、ミランダさんとユーリも同じ意見だ」


「うえ〜ん!ありがど〜。ゔれじいわ〜」

泣き上戸のミシェルさんは号泣しながら抱きついてくる。


「うわっ。ねえさん!お礼を言うなら私じゃない!ナツメ達にしてくれ」

抱きつかれたマリーさんは、引き剥がすのに必死だ。


「………ユーリお姉ちゃん。私……頑張る」

決意を胸にお子さま同士は何やら話し合っている。


「私もアリエッタちゃんの事は、全力でさぽーとします」


後はミシェルさん次第だが本人達の了承も取れたと言うことで良いよね。次はマリーさんとの話し合いだ。委託業務云々を話し合わなければそもそも成立しない。その辺も踏まえて明日は朝市で商業ギルドへ向かおう。そんな事を考えつつ、本日の宴は夜遅くまで盛り上がるのであった。







戦いの後の宴もひと段落!次回はあの人が登場します。お楽しみに!





皆様の暇つぶしに少しでもなれれば幸いです

それではまた次回

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