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サラリーマンの異世界奮闘記(仮)  作者: アリス工房(仮)
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33.精霊都市リンフィールド

いつもお世話になりますアリス工房(仮)です




最近。前書きを書く所で良く悩んでいます!何を書こうかと考えてると、手が止まります。私の近況とか書いてもオカシイし!悩みどころです。





精霊都市リンフィールド。人口、百万人を越す大都市で、この大陸の中では王都に次ぐ有名な都市だ。都市内には冒険者ギルドを始めとする商店街、平民が暮らす平民街、街の中心地に位置する貴族が暮らす貴族街。その周りには貴族達が愛用する商店が併設されている。

又、都市の東側には貧民街もありこちらは、無法地帯となっていて、貴族は当然として平民達も滅多なことでは近づかない。


精霊都市はその名の通り都市の近くにある精霊の森に建設されている精霊の神殿が有名で冒険者達のスキルを付与してくれる重要な場所でもあり、街には冒険者も沢山いる。そのお陰で、栄えた都市とも言える。

これは、ミランダさんから聞いた話だが、スキルを付与して貰うには二通りあるとのこと。一つは冒険者ランクがB以上であれば、お布施!つまりお金を渡せばスキルを付与して貰える。二つ目として冒険者ランクがB以下。すなわち、俺やユーリは試験を受けて合格しないとスキルを付与して貰えないとのこと。イメージ的に言うと運転免許試験場の様な物で、俺達は一発合格を目指す形となる。

教習所は勿論ギルドのことを指しているのは言うまでもない。


リセラさんと別れてからの俺達は、飛翔魔法を駆使して三日程の移動を得てリンフィールドに到着した。今日は夕刻ということもあり、今は商店街にあるお店で夕食を取っている。宿屋に一泊した後、朝一番に精霊の森へ行く予定だ。


「試験ですか?まいりました。筆記試験とか苦手なんですよ」

運転免許試験場をイメージしていた俺は、素直にグチっているとおねいさんがキョトンとした顔で仰った。

「ナツメ君。何と勘違いしているか解らないけど、筆記試験なんてやらないわよ。あるのは実技試験だけよ」


「本当ですか!ちなみにどんな内容か教えて下さい」

身を乗り出して質問してみる。

「私が受けた時は、たしか、試験場でゴーレムと戦ったわ」


筆記試験が無く、実技試験のみでしかもゴーレムと戦って勝てばスキルが貰えると言う事か。これは、何とかなりそうだ。等と考えている横で、相変わらずのお子さまは、お食事に夢中だ。


「ユーリもちょっとは心配したらどうだ?そんな事だと良く転ぶスキルしか貰えないぞ!」


「なっ!そんなへんてこなスキルはいりません!今は大事な明日の為に、栄養を取っている所です」


「明日は私が華麗なスキルを貰って、新たな盾魔法使いになる日なのです!」

立ち上がって、腰に手を当ててふんぞり返るユーリちゃん。

「それはいいが、顔の周りソースだらけだぞ!」

俺の指摘に、顔を赤くしながらゴシゴシと拭くユーリちゃん。

「な、ナツメさんもひょっとしたら、へんてこなスキル貰うかもしれませんよ?」


「それはないだろ。ユーリと違って日頃の行いが良いからな」


「私だって、日頃の行いは良いです!」


「そうか?この前、お留守番の間、居眠りしてなかったか?」


「ね、寝る子は育つのです!」

くるしい言い訳をする眠り姫。おねいさんは、俺達の掛け合いをニコニコしながら優雅にお酒を嗜んでいらっしゃる。

「おかあさん!なつめさんが、私をいじめます」

助けを求めるユーリちゃん。

「だめよ、あなた!娘をいじめてはいけないわ」

こちらもノリノリです。なんだこの設定は!


そんな、たあいもない話しをしながらの食事も終わり。予約している宿屋に移動すると本日は、解散することとなった。

「明日は、ここのロビーで待ち合わせと言うことで良いですか?」


「ええ、良いわ」

「はーい」

二人の返事を聞いてそれぞれが部屋に入る。さて、俺には未だ一仕事残っている。そう、いつもの定時連絡だ。今回は個室部屋をそれぞれ取ったので、部屋で通信を行う。


数回のコール音とともに女神様が御降臨!

「お疲れさまです。定時連絡ですね」

お美しいソプラノボイスが聞こえてくる。

「お疲れさまです。山田さん。今日の定時連絡お願いします」


今日の活動内容と、無事に精霊都市へ到着したことを伝える。

「……以上で報告を終わります。」


「ご苦労様です。無事に到着出来て良かったです。明日は精霊の森に行かれるのですか?」


「はい。この世界はスキルの付与を精霊がしてくれる見たいで、明日は、皆で向かう予定です」


「そうですか、解りました。課長には無事に到着したことを伝えて置きますね。それから、報告書は後日で構わないのでお願いします」


「了解しました。会社の方は、何か変わったこととかありませんか?」


「いえ、特には………ああ、そう言えば、最近。めぐみちゃんが良く、私の所に遊びにきますよ。何でも、女子力をアップさせるとか………あっ、これは秘密だった。な、何でもないです。忘れて下さい!」

急に慌てだした山田さん(女神様)その慌てたお顔も素敵です!


それにしても、めがねがまた、妙な動きをしている。何か、やな予感がするぞ!用心するに超した事はない。


めがねの動向は気になるが、女神様との世間話に今日も癒されるのであった。



そして、翌日!


集合場所のロビーへ向かうと、既に二人は俺のことを待っている。

「おはようございます。二人とも早いですね」


「おはよう。ナツメ君」

朝から凛とした出で立ちで、今日もお美しいおねいさん。


「おはようございます。さあ、早く行きましょう」

朝から元気なユーリちゃんも珍しく早起きだ。


「珍しく寝坊しなかったな。偉いぞ!」

お子さまの頭を撫でて上げると、嬉しそうな顔をしながら

「当然です!今日は精霊さんからすきるを貰うのです。寝坊などしている場合ではありません!」

胸を張りながらドヤ顔のユーリちゃん。

「昨日は、寝坊したくないからって、私と一緒に寝たもんね」

嬉しそうにネタばらしするおねいさん。

「ああっ!その事は秘密にして下さいとお願いしたのに!ヒドイです」

ミランダさんをポカポカと殴るユーリちゃん。

うちのパーティーは、朝から賑やかだ。


都市を出発した俺達は神殿のある精霊の森と呼ばれる場所へ向かった。精霊の森は、以外にも都市の近くにあり、俺達が滞在していた商店街がある北門から出発してすぐ目の前にある森が精霊の森とのこと。距離にして一キロちょっとだ。道も整備されていて、俺達以外の冒険者もかなり見られる。恐らくみんな、神殿に向かっているのであろう。


勝手なイメージだが、何処か試験場に行く人達を見ている気がする。俺も車の免許を取りに行った時、こんな感じだったと思う。ただ、この世界の違う所はスキルの付与だけどね。


そんな、どうでも良いことを考えながら舗装された道を歩いていると目の前に大きな門が見られる。造りも立派なもので城壁にも似た造りだ。門の入り口には誘導係の職員?らしき人が大きな声で何かを言っている。その言葉を聞いてみると

「受付は入り口入って正面です。ランクB以上の方は左側!それ以外の方は右側の窓口へお並び下さい。また、神殿内でモメ事を起こした場合は神殿内の警備員が対応致しますので、呉々もモメ事はご遠慮願います!」


「俺達は、右側の窓口ですね」


「はいっ!何だかドキドキします」


さすがに少し緊張してきた。俺はこういう雰囲気の場所は苦手である。

そんな姿を見たおねいさんはニコニコしながら俺達に話しかける。


「二人とも緊張しすぎよ。大丈夫!試験なんて、今の二人なら余裕で合格できるわ」


「そう言われましても、苦手なんですよ」

愛想笑いで答えると、横では更に緊張しているユーリちゃんは俺の服を掴んで離さないでいる。

「んふふ!ナツメ君も、意外とこういうので緊張するのね」

面白いものでも見るかの様な顔つきで俺達を見るおねいさん。


門を潜ると、更に人が増えた感じがする。朝一だと言うのにかなりの数の冒険者がいる。目の前には大きな建物が幾つか存在し、俺達は誘導係の人が言っていた正面の神殿と思われる建物に入る。


右側の受付を目指すと、そこには既に五十人程の列が出来ていて、行列を整理する役員?らしき男性が「最後尾はこちらになります」と、声を張り上げる姿が見られる。その列に素直に並んだ俺達は受付を済ますべく行列に並ぶのであった。


「あわわっ。ナツメさん!何だか気分が悪くなってきました。どうしましょう?」

人の多さと、試験の二文字が重くのしかかるユーリちゃん。


「落ち着けユーリ!緊張するなとは言わないが、先ずは深呼吸をしよう」


「そ、そうですね」

俺達の緊張っぷりを見ているおねいさんは、相変わらずニコニコしている。


それから一時間位がたっただろうか、緊張も和らぎ落ち着いた俺達に漸く順番が回ってくる。


「お待たせ致しました。冒険者カードの提示をお願いします」

受付には二十代の女性のスタッフが慣れた口調で手続きをしてくれた。

言われるがまま、俺とユーリは冒険者カードを渡すと女性のスタッフは何やら魔道具らしき物で手続きをしてくれる。その作業をしばらくポカーンと眺めていると

「ナツメさんとユーリさんのお二人ですね。確認完了しました。カードをお返しします。向かって右側の神殿が試験会場となっております。こちらが試験番号ですので試験管に呼ばれたら提示をお願いします」


丁寧な説明を聞いた俺達は番号札の様な物を受け取り、となりの試験会場へ移動した。会場の中に入ると、そこには闘技場?とも思える武舞台が設置されており、一つの武舞台がバスケットコート位の大きさだ、こちらは正方形だけどね。

それが六ヶ所設置されていて、舞台の四隅には三角錐のポールが立っている。


入り口には試験管の男の人がいて、札を見せると俺達が試験を受けるべく会場を教えてくれた。そこで待っていれば試験管の人が札の番号を言うらしく、呼ばれたら武舞台に上がれば良いとの事。武舞台には既に、他の冒険者が試験の最中だ。


冒険者と対峙しているのは顔の無い木の人形?とも見える百八十センチくらいのヒョロっとした人形に見える。一応、木製の剣を装備しているがあまり強そうに見えないのが、今戦っている姿を見た俺の正直思った感想だ。


ユーリもそう思ったらしく緊張が解れたのか話しかけてくる。

「これなら、私でも何とかなりそうです」


「ああ。俺たちなら余裕で勝てそうだ」

対戦する木のゴーレムを見た俺たちは緊張も解れ、後は番号を呼ばれるのを待つだけだ。


会場入りしてさらに待たされること二時間!いい加減人の戦いに飽きてきた頃、漸く俺達の番が回ってきた。


「六十四番の方!武舞台に上がってください!」

大声で呼ばれた番号を確認し、自分の札だと解り返事をする。


「それでは、行ってきます!」


「ナツメさん!頑張って下さい」


「ナツメ君!程々にね」

二人の応援を背に武舞台へと上がる。試験管の人が確認すると、四隅のポールが光り出し結界を貼る魔力を感じると大地に魔法陣が浮かび上がる。そこから召還されたのは木の人形では無く、体長三メートルにも及ぶごっつい岩のゴーレムであった。


「あれ?今までと雰囲気が違うぞ?」


そんな疑問を消し飛ばすかの如く、岩のゴーレムはその巨体に似つかわしくない動きで襲いかかって来るのであった。






襲い掛かる岩のゴーレムに対するサラリーマン。

果たして、無事にスキルは貰えるのか!

サラリーマンは精霊の神殿でも奮闘します!






皆様の暇つぶしに少しでもなれたら幸いです

それではまた次回

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