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サラリーマンの異世界奮闘記(仮)  作者: アリス工房(仮)
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18.天使様の決意

いつもお世話になりますアリス工房(仮)です


今回は討伐後のお話しです。最後までお付き合いの程、よろしくお願いします。

ワイバーン討伐を完了し、シャルデラ町のギルドで依頼達成報告を済ませ晴れてコルセア町にあるミランダさんの屋敷にようやく帰れる事となり三人は疲れた体にムチを打って急いでシャルデラ町を後にした。


それは何故かというと、白黒天使さん達が八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍をした所(一応俺も頑張ったんですけど)この町で神格化扱いされそうになり居心地の悪さに耐えきれず早々逃げるように立ち去ったのが主な理由だ。


空を飛ぶ元気も失われ目下徒歩で移動中

「流石に疲れたわナツメ君。お姫様抱っこして」

両手を突き出して、お願いするミランダさん 。

「それ、私も賛成です。ナツメさん!お願いします」

こちらも同じポーズでおねだりする 。


「俺も結構、疲れてるんですけど!日も大分傾いてきたし、村までまだ距離も在りそうなので今日は野営しませんか?」この疲れた体でお姫様抱っことか無理です。


「そうね。テキトーな場所で、野営しましょうか」


「キャンプでしたら私にお任せ下さい」

急に元気になったキャンプのプロ。辺りを見渡しあそこなど絶好のキャンプ場所です!と言い放ち走り出した。


馬車道から数百メートル離れた山間の麓に、岩場がある。周辺には魔物の気配も感じられない。キャンプ地としては絶好の場所だ !


「ナツメさん。キャンプ道具を、お願いします」ユーリに急かされながら、キャンプ道具(ユーリ私物)を出してやる。

手際よくいつもの家を建て始める。その間、俺とミランダさんは食事を作るべくこれもアイテムウインドから取り出した食材を渡して、料理を調理し始める 。

「食事が終わったら、お風呂に入りたいけど出来る?」


「一応出来ますけど、ミランダさん。何か、俺が出来る前提で聞いてません?」


「ナツメ君なら出来る気がしたのよ」悪びれもなく言葉を返す 。


ユーリに人が隠れられる位の大きな布を数枚借りて、丁度四隅を布で囲える場所に簡易風呂を設置した。浴槽はドラム缶を使用。

二つ用意したドラム缶に、水と火の精霊魔法を駆使してお湯を沸かし簡易風呂は完成する。二つのドラム缶の打ち一つは浸かる用。もう一つは、足し湯用だ。


少し熱めにしてあると説明し、木製の桶・石鹸などのお風呂用品を渡す。食事を終えた俺達は、風呂にはいることとなる。当然、男子は後回しにされた。


「いいですか、ナツメさん!もし、覗いたら盾の神様から天罰が下ります」


「あら。私は、三人で入ってもいいわよ」


なんだよ盾の神様って、本人が直接殴るだけじゃないか。ミランダさんも思ってもない事を口に出して言うし、本当に入ってやろうかと思う。だか、そんな甲斐性の無い俺は「遠慮しておきます。盾の神様に殴られたくないですから」それだけ言って風呂場エリアから離れる。遠くからキャッキャッ声が聞こえるが、鉄の意志を持って無視した。正直、辛かったです。


ひとっ風呂浴びてサッパリした俺は、早めの就寝を取るべくユーリが建てたテントというか殆ど部屋みたいな内装のお家で寝ることにした。


三人入っても余裕の部屋は、相変わらずの土足厳禁。魔法石で明かりも完備され、布団もなぜか三つ川の字に敷かれている。やはりテンプレなのか?俺は、真ん中の布団だ。うちの女子達は警戒心がまるで無い。全くけしからん。


ユーリは既に疲れたのかパジャマと言う名のコスプレに着替えて爆睡中。ミランダさんも、今日は疲れたわこれじゃあ襲われても抵抗できないわ。等と訳のわからない事を言ってくる始末。

そんな戯れ言は無視して、今日は一日色んなことが在りすぎて疲れたな、とか考えているうちに知らない間に眠ってしまった。


翌朝、ユーリの素晴らしい寝相のお陰で、強制的に目が覚めたのでテントから顔を覗かせると日差しが差し込んでおり眩しく感じる。


ユーリを見るとあられもない姿(パンツ丸出し)で眠っているので、そっと布団を掛けてテントから出る。そのまま、朝食の準備に取りかかるのであった。


コーヒー(インスタント)を煎れていると、もう一人のお姫様がお目覚めになられた 。

「おはよう、ナツメ君。随分と早いわね」


「おはようございます。横の小さなお姫様に、強制的に起こされました」苦笑いを浮かべながら話す。

「そのようね。布団被って、パンツ丸出しで寝てるわ」

先ほど掛けた布団は意味を無くしていた。その姿にミランダさんも苦笑する。


二人で朝食を食べていると、ミランダさんが今後について話始める 。

「魔法の特訓も一段落付いたようだし、ナツメ君達はこれからどうするつもりかしら?」


「そうですね、未だ何も決めていません。そろそろ、冒険には出ようと思っています。今回、覚えられなかった魔法は冒険先で追々調べようかと思います」


「そう言えばユーリちゃんのスキルって、何か知っているの?」


「知りません。俺の予想だと、何もない所で良く転ぶスキルではないかと」


「フフフ。そうかも知れないわね」微笑するミランダさん(朝からお綺麗です)

「冗談はさて置き。スキルが解らないので在れば、精霊の加護を受けた方がいいわね」


「良いですね。それ、考えておきます。どちらにせよ屋敷に戻ったら、旅立とうと思います。そしたら、ミランダさんともお別れですね」

少しテントから物音がしたが、気にせずにいると、ミランダさんはしれっと仰った。


「あら。何言っているのよ、私も一緒に行くに決まっているわ。勝手に出て行ったら、おねいさん怒るわよ!」


「だって、ミランダさん!コルセア町の領主様じゃないんでしたっけ?勝手に屋敷を開けるのは、マズいのでは」呆気に取られながら聞き返すと 。


「最初に言ったわよ!私は、冒険者でこんな面白そうな冒険他には無いわ。おねいさんは、貴方達に付いていきます!」

「町の統治は、ギルやメイド達に任せるわ。定期的に連絡が取れれば大丈夫でしょう。出来るわよね、ナツメ君!」


「連絡方法は俺任せですか。出来なくは無いですが・・・」二人でそんな話をしていると、テントから聞いていたお嬢さんは飛び出してミランダさんに抱きついた。

「良かったです。ミランダさんとお別れしなくてはいけないかと思って・・・ぐすっ」


抱きつかれたミランダさんも、ユーリの頭を優しく撫でながら

「私は何処にも行かないわ。これからもよろしくね、ユーリちゃん」優しく答えた。


正直ホッとした。俺もこれでお別れかと思っていたので寂しかった。


本来、一定以上。現地の人に感情移入しては行けないと会社の教育で教えられるのであるが、こんな風に思えたのが初めてで不思議に思っている。それだけこの二人の存在は、掛け替えのない物であると同時に、何があっても守らなくては行けない存在だと思う。勿論、二人にはナイショだけどね。




こうして、ミランダ・ファルシオーネ(黒天使様)は正式に俺達パーティの仲間になったのである。



正式に仲間になったおねいさん。次のお話しは、少し過去の物語です。


サラリーマンは過去でも奮闘します!




皆様の暇つぶしに少しでもなれたら幸いです

それではまた次回

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