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なんかよく分からないけれど怖い話  作者: 日暮キルハ


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心霊スポット巡り

 これは俺のバカな友人の体験した話だ。


 タカシは昔から心霊スポット巡りが趣味だった。


「死後の世界なんて信じないけど、あのゾクゾクするスリルが最高なんだ」


 なんて言って、週末になればカメラ片手に曰く付きの場所ばかりに出かけていた。


 そんなあいつが最後に行ったのが、地元でも有名な『××トンネル』だ。

 そこには昔から、白いワンピースを着た女性の幽霊が出るっていう、ベタな噂があった。


 あいつはあの日、一人でそのトンネルに入っていったんだ。


 トンネルの中は、外の蒸し暑さが嘘みたいに冷え切っていて、湿ったコンクリートの匂いが充満していたらしい。

 タカシがライトを振り回しながら進んでいくと、奥の暗闇に、ぽつんと白い影が立っているのが見えた。


 噂通りの白いワンピース。 長い黒髪が顔を隠していて、その顔は見えない。


 タカシは悲鳴を上げる間もなかった。

 訳も分からないうちに、その女に喉元を掴まれて、壁に叩きつけられた。

 冷たい指が食い込んで、呼吸ができなくなって、視界が真っ赤に染まって……。


 あいつはそのまま、あっけなく殺されたらしい。

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