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なんかよく分からないけれど怖い話  作者: 日暮キルハ


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事故

 先週末、僕は親友のケンスケと二人で山奥へキャンプに出かけた。


 テントを張り終え、一息ついたところでケンスケが「悪い、車にカメラ忘れてきた。取ってきてくれないか?」と僕に頼んだ。僕は快く引き受け、車が止めてある駐車場へと向かった。


 キャンプ場から駐車場へ行くには、古い吊り橋を渡らなければならない。僕がその橋の真ん中あたりまで差し掛かった時だった。


 ──ミシミシッ、ブツンッ!


 鈍い音と共に足場が消えた。

 橋のワイヤーが突然切れ、僕はそのまま数メートル下の川へと落下したのだ。

 幸い、川の水深があったため一命は取り留めたが、全身を強打し、数日間意識を失うほどの大怪我を負った。


 目が覚めると、僕は病院のベッドの上にいた。 ほどなくして、ケンスケがお見舞いにやってきた。彼は僕の顔を見るなり、ボロボロと涙を流して喜んでくれた。


 僕は彼に、橋を渡っている時に突然ワイヤーが切れて落ちたことを説明した。すると、ケンスケは顔を真っ赤にして、激しい怒りをあらわにした。


「……なんだって? 誰だよ、こんなことした奴は! 橋を落とすなんて、いたずらで済まねえだろ! 命に関わることだぞ、絶対に許せねえ!」


 彼は拳を震わせ、犯人への怒りをぶちまけていた。


 自分のことのように、これほどまでに本気で怒ってくれる友人がいる。僕は痛みも忘れ、心から思った。


(ああ、僕はなんて幸せ者なんだろう。彼のような男こそ、一生大切にすべき親友だ)


 僕はケンスケの友情に、深く感謝した。

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