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なんかよく分からないけれど怖い話  作者: 日暮キルハ


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深夜の独白

 私は三年前、不慮の事故で亡くなった妻の写真を、寝室のドレッサーに飾っています。

 一人暮らしの寂しさから、毎晩寝る前にその写真に向かって、その日あった出来事を話しかけるのが習慣になっていました。


 誰に聞かせるわけでもない、ただの独り言です。

 しかし昨夜は少しお酒が入っていたこともあり、柄にもなく、今まで誰にも、それこそ生前の妻にさえ言えなかった「一番の秘密」を口にしてしまいました。


「……実はさ、あの時、君が倒れたのを見た時、一瞬だけ『これで自由になれる』って思っちゃったんだ。助けを呼ぶのが数分遅れたのは……わざとだったんだ。ごめん」


 涙があふれ、私はそのまま眠りにつきました。


 翌朝、ひどい二日酔いの中で出勤すると、会社の給湯室で、最近入ったばかりの面識の薄い後輩社員と二人きりになりました。 挨拶をしてもいつも素っ気ない彼が、今日はなぜか私を見てニヤニヤしています。


「……何か、私の顔についてるかな?」 私が尋ねると、彼は私の耳元に顔を寄せ、小さな声でこう言いました。


「数分の遅れくらい、誰にだってありますよ。自由になれて良かったですね」

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