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なんかよく分からないけれど怖い話  作者: 日暮キルハ


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 祖父が亡くなり、私は古い屋敷の遺品整理を手伝うことになりました。 蔵の奥底で見つけたのは、厳重に紐で縛られた「桐の箱」でした。


 箱の蓋には、掠れた文字でこう書かれていました。 『決して中を見てはならぬ。これは、我が家の「影」を閉じ込めたものだ』


 いかにも怪しげな言い伝えですが、現代を生きる私はそんな迷信を信じていません。「どうせ古い家宝か何かだろう」と、好奇心に勝てず紐を解いてしまいました。


 中に入っていたのは、大量の古い写真でした。 しかし、その写真はどれも奇妙なものでした。


 屋敷の庭、廊下、台所……。 写っているのはただの風景ですが、どれもが「窓の外から、家の中を盗み撮りしたような構図」なのです。


「おじいちゃん、こんな趣味があったのかな……」


 私は気味が悪くなり、写真を箱に戻そうとしました。 その時、写真の束の最後に、一枚だけ比較的新しいカラー写真があるのに気づきました。


 そこに写っていたのは、今、この蔵の中で箱を開けている私の背中でした。

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