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じゃんけん
私と親友のタカシは、不運にも連続殺人犯の男に拉致され、山奥の廃屋に監禁されました。
男はナイフを弄びながら、冷酷な声で私たちに「ゲーム」を提案しました。
「二人でじゃんけんをしろ。あいこなら、二人とも少し遊んだ後で解放してやる。 どちらかが勝った場合は、勝った方だけ逃がしてやる。 負けた方は……俺のコレクションになってもらう」
絶望的な状況の中、タカシが必死な顔で私に囁きました。
「……信じろ。二人で助かるんだ。お互いに『グー』を出そう。 そうすれば確実にあいこになる。いいな?」
私は震えながら頷きました。
「わかった。信じるよ、タカシ」
男がカウントをとります。
「いくぞ。……じゃん、けん、ぽん!」
私は『チョキ』を出しました。
私は勝ちました。
タカシがその後発見されることはありませんでした。




