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下着泥棒
都内のマンションで一人暮らしを始めて半年。異変は、ごく些細な「綻び」から始まりました。
ベランダに干した下着が、お気に入りのものから順番に、一、二枚ずつ消えていくのです。風の仕業にしてはあまりに選別が丁寧でした。私は恐怖を感じ、すぐに外干しをやめました。
玄関の鍵を二重にし、窓には防犯フィルムを貼り、全ての洗濯物は浴室乾燥機で処理する。私の生活は、外の世界から完全に遮断されました。
それから一ヶ月。被害は止まり、私はようやく平穏を取り戻しました。
そんなある休日、クローゼットの奥を整理していた時のことです。 指先に、覚えのある感触が触れました。
盗まれたと思っていた、紺色の下着。
「……あったんだ」
しまったことを忘れていた。
にわかには信じがたいですが、事実として盗まれたと思い込んでいたものがここにあるのだからそうだと言わざるを得ません。
「……まさかと思うけど……」
クローゼットの中を隅々まで探してみると出るわ出るわ。
なくなったと思っていた下着はそのほとんどが見つかりました。
今度からはもっと定期的にクローゼットの整理をしようと思います。




