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なんかよく分からないけれど怖い話  作者: 日暮キルハ


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宝くじ

 私はついに、人生最大の幸運を掴み取りました。年末ジャンボ宝くじ、1等・前後賞合わせて10億円。


 信じられない思いで何度も番号を確認しました。当選番号は「12、05、20、25」。


 私はこのことを家族には隠すことにしました。急に大金が手に入ったと知れば、人間関係が変わってしまうと思ったからです。私は当選くじを、寝室のクローゼットの奥にある、絶対に誰も触らない古い辞書のページの間に隠しました。


 それからというもの、不思議なことが起こり始めました。


 いつもは冷淡な妻が、急に私の好物ばかりを夕食に並べるようになったのです。中学生の娘も、自分から肩を叩いてくれたり、「お父さん大好き」なんて言ってきたりします。


「……まさか、宝くじのことがバレたのか?」


 不安になった私は、家族が寝静まった深夜、こっそりとクローゼットを確認しました。辞書を開くと、そこには確かにあの当選くじが挟まったままでした。


「なんだ、思い過ごしか。優しくされているだけなんだな」


 私は安堵し、辞書を元に戻しました。


 翌朝、リビングに行くと、妻がカレンダーに赤いペンで大きく丸をつけていました。


「ねえ、あなた。12月5日の20時25分、空けておいてね。最高の『お祝い』を準備しているから」


 妻は満面の笑みでそう言いました。娘も「楽しみだね、お父さん」と、見たこともないような明るい声で笑っています。


 私は「ああ、楽しみにしてるよ」と答えましたが、ふと、昨日確認した当選番号のことが頭をよぎり、背筋が凍りつきました。

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