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なんかよく分からないけれど怖い話  作者: 日暮キルハ


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最近のゲーム

 私は、深夜にオンラインゲームをするのが唯一の趣味です。


 最近は、ボイスチャットを繋ぎながら、ギルド仲間の「サトシさん」と一緒に協力プレイをしています。サトシさんはとても聞き上手で、私が仕事の愚痴をこぼしても、いつも穏やかに相槌を打ってくれます。


 ある夜、いつものように二人でダンジョンを攻略していると、サトシさんがふと不思議なことを言いました。


「……あ、猫ちゃん、花瓶を倒しそうですよ」


 その直後、背後でガシャン!という大きな音がしました。飼い猫が棚の上の花瓶を落としたのです。


「すごい、サトシさん! 超能力者ですか? 音だけで分かったんですか?」


 私が驚いて聞くと、サトシさんは少し笑って答えました。


「いや、耳がいいだけですよ。次は右の角に敵がいます、気をつけて」


 それからも、サトシさんは驚くほど私の状況を言い当てました。「コーヒー、こぼしそうですよ」「あ、宅配便が来ましたね」……。そのたびに私は、彼の「耳の良さ」に感心していました。


 しばらくして、私が操作するキャラクターが、ゲーム内の美しい宮殿に辿り着きました。


「わあ、ここのグラフィック、すごいですね。窓ガラスの反射まで描き込まれてる」


 私がそう言うと、サトシさんは少しトーンを落として言いました。


「……そうですね。特にその『窓ガラス』、よく見てみてください。最近のゲームは、カメラを使ってプレイヤーの現実の部屋まで映し出す機能があるんですよ」


「えっ、そんな機能聞いたことないですよ」


 私は笑いながら、キャラクターを窓に近づけました。


 高精細なゲーム画面。窓ガラスの表面には、ゲーム内の景色だけでなく、背後の風景が薄っすらと映り込んでいました。


 そこには、パソコンの前に座る私の背中と、そのすぐ後ろに立つ、誰かの姿がはっきりと映っていました。

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