表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
防御魔法しか使えない聖女はいらないと勇者パーティーを追放されました~そんな私は優しい人と出会って今は幸せです  作者: 土偶の友@転生幼女3巻12/18発売中!
第1章 聖女は出会う

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/203

97話 決着


「なんだこれは!?」


 フリッツさんが叫んでいる。自身の体に起きた変化に警戒しているのかもしれない。


「フリッツさん! 強化です! そのまま戦ってください!」

「さっき唱えていたのはこれか!」

「はい! お願いします!」

「分かった!」


 フリッツさんは目の前のケルベロスを迂回するように回り込む。その速度は今までよりも圧倒的で、ケルベロスはフリッツさんが回る速度についていけてない。


「これほどの力は流石だ! クロエ! 俺は風だ!」

「戦いに集中してください!」

「悪い!」


 圧倒的な力に少し浮かれているようだ。この力はそれだけで強さを対象者に与える。身体能力を1、2段階は引き上げることが出来るくらいだろうか。だから彼のように興奮状態になるものがいない訳ではない。人によってはその力に溺れることもある。だから誰にでも使っていいという訳ではない。本当に認めた人でなければ。


 だけど、私は心配していなかった。フリッツさんならきっとそんなことにはならないだろうから。


「はあああああ!!!!」

「グアアアアアファアアアアア!!」


 フリッツさんが接近してケルベロスの首を一つ切り落とした。


 ケルベロスは叫んでブレスをフリッツさんに放っているが、その場にフリッツさんはおらずに何もない宙を焦がす。


「フリッツさん! 防御力は少し落ちています! 気を付けてください!」

「分かった!」


 これは私の防御魔法とは違って、聖女に代々受け継がれるもの。そこに私固有の力が追加されることはない。だから注意を促す。


 フリッツさんは私の話を聞いてもさっきまでと動きは変わらず、攻撃を続けている。ケルベロスも警戒したのかカウンターに転じるようにしているが、フリッツさんの動きにはついていけてない。


 フリッツさんはその力を持ってケルベロスを攻撃していき、首を全て切り落とした。


「グアアアファアアア!」


 ケルベロスは遂に力尽き、地面に横たわった。


そして、この場に立っている者は私たち以外居なくなる。


「終わった……のか?」

「はい、フリッツさんがやってくれたんですよ」

「クロエ! お前……もしかして」


 私は彼に近づいていき、力尽きて倒れた。


「クロエ!」


 フリッツさんが走ってきてくれるのが分かる。それでも、もうそれを見るだけの体力も魔力もない。この技は私の力を全て吸いつくす。勿論。死ぬわけではないけれど、この技を使った後は丸1日は動けなくなる。


 瞼が重い……。フリッツさん……。後は……よろしく……。


 そうして私の意識は落ちた。


面白かった、続きが気になると思っていただけたなら、ブックマーク、下の評価をお願いします。


星1個でも頂けると、小説を書く励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] クロエ、こんな隠し玉があったんですね。 さすが聖女。
2021/01/28 12:27 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ