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吸血鬼犯罪捜査官 美紅  作者: 城島 剣騎
<第2章>闇を切り裂く刃の誓い
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第二章<証明>


「アホぅが、いいから黙ってろ!」

俺はもう説明するのも馬鹿らしいので、罵倒だけで済まそうと思った。

それに対して美夜が、明らかに憎しみとも嫌悪ともとれる視線を向けてきたが、俺は無視した。

「では、事情聴取をさせて頂きましょうか。

貴女は先程、しほりさんと仰られましたが5人は知り合いなのですか?」

一方、鳴海警部は淡々と事情聴取を始めている。

犯人はすでに断定されたというのに、随分と生真面目な男だ。

「ええ、皆さんお隣さんです。

ほんで、突然死なはったのが花山 しほりさんです。

近くに住んでいるので、よくこのスーパーで買い物がてらお喋りをするんですわ。」

ふぅ、俺はどうもこういう遠回りなやり方には賛成できないな。

「お名前をお聞かせ願えますか?

それと、住所も!」

ふん、それは理解出来る。

取り憑かれた、このおばさんからナリソコナイを排除出来なかった場合は強制的におばさんごと排除せねばならなくなるし、そうなると親族にも事情説明をしなければならなくなるからな。

「私は住谷 薫です。

住所は京都府…。

で、なんで他の方を帰しはって私が残らなならんのどすか?」

やっと本題か。

「ならば、今度は俺が単刀直入に引導をくれてやろう。

答えは単純明快だよ、おばさん。

いや、ナリソコナイと呼んだ方が良いかな。

花山 しほりさん吸血殺害容疑及び、住谷 薫さん吸血憑依容疑で貴様を逮捕する!」

単刀直入に言ったつもりなのだが、このおばさんはまだきょとんとした態勢を崩さない。

どこまでもシラを切り通そうというはらか。

「ちょっと刑事さん。

この若い兄ちゃん何をほざいてますんや。

勘弁しとくんなはれや!」

おいおい…。

しまいには逆ギレかぁ?

「いい加減にしなさい!

そんなにアリバイを崩して欲しいなら望みどおりにしてさしあげましょう。」

おっと!

さすがに鳴海警部も今の言葉にはカチンときたようだな。

「そうよ!

ちゃんとあたしにも説明しなさいよ。

この住谷 薫っておばさんがナリソコナイであるという証拠を!」

はぁ。

犯人だけじゃなく貴様にまでも俺は茶番を演じなければならんのか?

「鳴海警部、それでは俺が説明しましょう。

こんな茶番は手っ取り早く終わらせたいんでね。

5人のうち、死亡した花山 しほりさんともう1人が自動販売機に向かった。

そして入口手前にいた貴女と他の2人に花山さんと1人がカップ式ジュースを渡した。

花山さんと1人は、自分達の分も買おうと再び自動販売機に戻った。

が、自動販売機に到着すると、花山さんが突然倒れ死亡した。

顔は土気色になってさながらミイラのように体中の水分が全て絞りとられたような姿となって。

我々が探している憑依タイプのスライム形ジェル物体の吸血鬼は、口から口へと憑依する。

常識的に考慮すれば、花山さんに一番近い位置にいた女性が怪しい。

だが、憑依する方法ならば他にもあると俺達は思いついた。

そうカップ式のジュースだ。

住谷 薫さんに取り憑いた方法はこうだ。

最初に自動販売機に向かった貴様は、もう1人を様子を見ながら花山さんの口から出る。

あるジュースを買った後に、だ。」





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