第34話 第31話:裏 シャリア編
第34話
第31話:裏 エルタティア山と夢斬貮型 シャリア編
【夢斬貮型夢領域 エルタティア山 邪滅の森 16回目の夢刻】
――ここは……ヴェルハラの森……じゃない!
《「俺はいせかいーに来てやってる! にほんーからしょうかんーされてやった、かみーれべるーゆうしゃーとして、エクスアリアにいてやってる!」》
――こちらへ急速で向かってくるあれは……、汚らわしいヒューマアリア!
「そうだ、これはシャリアがあのヒューマアリアとゆめぎりにがたーと剣を交えた時の記憶……」
「そうだよ、きんぱつーきょにゅーエルフのシャリアちゃん!」
「くっ! またあの時と訳の分からない言葉で悦に浸って……、本当に汚らわしいヒューマアリアだわ!」
「じゃあー、早速! シャリアちゃんを戴こうかな!」
――いきなり飛びつき? ならば、お前を射るだけよ!
【シャリアがユメキリIV型・穹撃型を装備したよー!】
「緑光浄槍〈エアロランス〉! ハァッ!」
「グハッァ! それは朝陽ちゃんの管理者夢鬼理の力……なぜ、僕にだめーじーが?!」
――昨刻日まで、ユメキリIVさんの弓を引くだけでも重たかったというのに、今は全然重くない! 凄い、バニングさん!
「確かあの刻の心中の中でもそうだった……、シャリアが邪なるオーガに呑まれ始めたのは、貴様がシャリアの心中に幾度も現れ、わざとシャリアに敗れていたからだ!」
「あははは! 正解正解! 流石はえすえすあーるーきんぱつきょにゅーエルフのシャリアちゃんだね!」
――傷を負ったはずなのに、また悦に浸ってる……本当に汚らわしいヒューマアリア!
「この世界はね、貴様の様な汚らわしいヒューマアリアが好き勝手できる世界では無いの! 貴様が朝陽様の邪魔をするなら、シャリアがこの世界の明日を救うユメギリ士として排除するわ!」
「はぁ、何を言っているんだか……、邪滅斬!」
――ようやくシャリアに刃を向けてきたわね! でも!
「剣捌きが甘い! 緑光浄斬〈エアロスレイス〉!」
「グハァッ! またしても僕の身体にだめーじーが……」
――当然でしょ! この緑光剣〈エクスヘヴリア〉は、女神エクスアリア様の血を受け継ぐエクスアリア族の中でも、エクスへヴリアに選ばれた守護騎士にしか扱えない!
【シャリア! ユメキリカウンターを想昇させるね!】
――『はい、お願いします! ユメキリIVさん!』
「あはははは! まぁ、シャリアちゃんは簡単には手に入らないと分かっているけどさー、フンッ!」
――乱れた突きの剣技、それもシャリアの全身が狙いね!
「夢月弥乃葉が現れた事によって、朝陽ちゃんにとって君はじゃ――グハッ!」
「それは貴様が今、咄嗟に考えた命乞いの偽りの言葉でしょ!」
――こんな汚らわしいヒューマアリアがこの世界に侵入してきたせいで、朝陽様がこの世界に渡り孤独になりかけていたというのに……許せない!
「いいやあさ――グハァッ! こ、降参だシャ、シャリアちゃん!」
【シャリア。ユメキリカウンター想昇完了だよ!】
「消えなさい! 愚かなる明日を奪う邪なる力に呑まれし異国の者よ! 夢殺ノ緑光浄滅斬〈ムサツノリョッコウジョウメツザン〉!」
「シャ――」
――これが朝陽様から授かった白き聖なる力と女神エクスアリア様の血を受け継ぎしシャリア・エクス・ア・ロッテの緑光の聖なる力を合わせた二つの明日を救う力の剣技よ!
「汚らわしいヒューマアリアの気配が消えた……、良かった」
◇夢斬貮型夢領域:エルタティア山 中合上合接続域休憩場16回目の夢刻◇
――よし! 朝陽様と別れた場所へ戻って来たわ!
「弥乃葉さんは大丈夫かしら……」
――いえ弥乃葉さんならきっとせいぎーのなんとかユメギリ士って、言いながら勝利を収めたに違いない、だからシャリアも朝陽様がいる場所へ向かわないと!
《「主人弥乃葉、親なる友のシャリアなり! 主人弥乃葉、しっかりするなり!」》
――ん? この声は弥乃葉さん?
「こちらです、弥乃葉さん!」
「エル……エクスアリア族のシャリア、無事で良かったなり!」
――刃で貫かれた傷跡! それと言葉の発し方が変ね……もしや!
「貴様、何者だ?! 弥乃葉さんを解放しなさい!」
「否! 剣を向けるのをやめるなり! 俺は夢羅鬼理なり! シャリアも食べた主人弥乃葉の作った料理、エクスアリアチャーハンとエクスアリアカレーを保管している刀なり!」
――エクスアリアちゃはーんとエクスアリアかれー? この事を知っているのは、本物の朝陽様と弥乃葉さんしかいない!
「あわわ! 夢羅鬼理さん! エクスアリアちゃはーんとエクスアリアかれー、美味しかったです!」
「感謝! 《『そりゃ……正義の……夢斬……弥乃葉シェフ』ったく主人弥乃葉、まだ眠っているなり!」
――ゆらきりーさんが、弥乃葉さんを助けてくれたみたい。
《『チッ! シャリア・エクス・ア・ロッテと夢月弥乃葉の生存を確認、われにがたーのてんそうてんいーげーとーを設門!』》
――えっ? からくりの門が現れたわ!
「シャリア、あのげーとーへ向かうなり!」
「はい、分かりました!」
◇エルタティア山頂 16回目の夕夜刻◇
「ここは……霊峰の頂なのでしょうか……」
「もう安心だ。主人弥乃葉、夢羅鬼理モードを解除するなり!」
「えっ? 弥乃葉さん?」
「……ふぅ、やっーと! 身体の主導権が返ってきたー!」
――良かった……弥乃葉さん!
「二人共、無事であった様だな。だがな……」
――あれっ? カゲロウ様はどうしてここにいるのでしょう……そんなことよりも!
「……朝陽様、朝陽様!」
「嘘でしょ……朝陽ー!」
――朝陽様の明日を救う救世の左腕が斬られてる! これはもしかして!
「シャリア殿、弥乃葉殿。朝陽殿の左腕を斬り落とした下衆は、あのヒューマアリアだ!」
――やはりあの汚らわしいヒューマアリアの仕業か!
「酷い……なんで朝陽が左腕を斬り落とされないといけないのよ! ていうかエイアス君も酷い怪我!」
「弥乃葉殿、俺は大丈夫だ。ただ、朝陽殿が目覚めた時は……」
「三人共、朝陽が目を覚ますぞ……」
――朝陽様、シャリアの親なる異世界の友、今はシャリア達が朝陽様の心の明日をお護りする時だ!
「朝陽様!」
「朝陽ー!」
「う……う……シャ……リアさん? 弥乃……葉?」
――朝陽様の右手、温かい……。
「朝陽様、ご無事でなによりです!」
――シャリアはあのヒューマアリアを絶対に許さない!
第34話
第31話:裏 エルタティア山と夢斬貮型 シャリア編 完。
第35話へつづく!
*2026年10月7日(水) 一部内容の改訂を行いました。




