第34話 第31話:裏 シャリア編
朝陽とエイアスを先に行かせたシャリアだったが……
第34話 第31話:裏 エルタティア山と夢斬貮型 シャリア編
【夢斬貮型夢領域 エルタティア山 上合域 夢刻】
「朝陽! 必ず追いつきますから! だから大丈夫です! ……あわわ、行ってしまいました」
女神エクスアリアの血を継ぎしエクスアリア族である私、シャリア・エクス・ア・ロッテの前にいるのは、私の偽物。
【シャリアがユメキリIV型・穹撃型を装備したよー!】
《あははは、シャリアちゃんは朝陽ちゃんの想いの力、ユメキリの弓矢型かー、ますます僕のハーレム要因……いいやハーレムコレクションに追加したくなったよ!》
――はーれむこーれくしょーん? 何を言っているんだ? 救世主朝陽様に矛を突くこの敵は!
「エクスアリアの世界を貴様の欲望の為だけに汚した! 朝陽様の想いを汚した! 私も一度は邪なる夢喰の力に呑まれ、朝陽様を殺めようとした! それでも! 朝陽様は救ってくれた!」
《あははは、だから朝陽ちゃんを殺めようとした事を朝陽ちゃんが許してくれた? あははは! んな訳ない、朝陽ちゃんは悪魔さー、シャリアちゃんの使い道が無くなったらポイっとするだけさ》
「なに? それは貴様でしょ! 私の胸元を見て、頬を赤めて、きんぱーつえるふー! きんぱーつえるふー! って叫んでいた……汚らわしいヒューマアリア人の貴様の考えらしいわね!」
《あははは! 朝陽ちゃんのその武器が無いと、日本語すら理解できないくせに!》
――だからなにが言いたいのかしら? 言葉だけが全てだと考えているのか?
私は、朝陽様の盾であり大切な友だ。
弥乃葉さんもむざめしーから後から来た騒がしいユメギリ士だ……それでも私の大切な友の一人だ!
この汚らわしい声の主タケミツの声を聞く度に、早く朝陽様の元に行かなくては、と感じるのだ。
《あははは! いいねー、シャリアちゃん! キミの強気はいつまで持つかなー》
「ワタシガホンモーノ! タケミツサマノハーレムエルフノシャリア・エグゼク・ショ・ナー! ニセモノハキエナサイ!」
【夢宮タケミツが、シャリアの偽物を9体追加召喚してきたよ!】
――ユメキリIVさん、いつもシャリアの視界を通じ支援をしてくれてありがとう!
【シャリアの為! 必ず朝陽様の元へ行こう!】
《あはははは! いくらシャリアちゃんがあの聖なる緑膜矢を放ってきても、君は一人なんだよ! だから勝てないんだ》
「貴様が邪なるオーガたる私の姿を借りた影体を召喚しようとも! シャリアである私にしかない想いがあるのです!」
私は、朝陽様の剣と盾であり、エクスアリアのユメギリ士であり、そして女神エクスアリア様の血を継ぎし、誇り高きエクスアリア族だ!
私がこんな紛い物の邪なる偽物に負ける事は無い!
【シャリア! ユメキリカウンター、想昇中! あと少し!】
《はぁ、折角邪滅ハーレムタケミツシティのハーレムに要因にしてやろうと思ってたのに……もういい、消えなよ!》
【シャリア! ユメキリカウンター、想昇完了! イケルよ!】
私は、朝陽様の夢鬼理ネットワークという朝陽様の想いの繋がりの完成を朝陽様の隣で見る、これがシャリア・エクス・ア・ロッテの明日を迎える力!
「消えなさい! 過去しか見えない愚かな偽物よ! ハァァァァァ!」
キュッー! ジュバババババァー!
【シャリアが邪緑浄滅ノ光想穹を放った! シャリアの偽物9体撃破!】
《あはははー! 残念でした! じゃあねシャリアちゃん!》
――……えっ? いつの間に! ……卑怯者め!
カシーン!
《ああ残念……シャリアちゃんの背後から突いてやろうと思ったのにさ》
――私の剣は、貴方達の世界で生まれた剣ではない! だからその剣は私には当たらない!
「ああやっと顔を出しましたね! 貴様! そんなに私のエクスへヴリアが欲しかったのかしら?」
私が持つ剣は、エクスアリア族の守護騎士の中でもその剣に選ばれないと握る事ができない剣。
女神エクスアリア様が使っていたとされるエクスヘヴリアは、邪なる者は手に持つことさえ叶わない。
「だから君は君の夢領域で、その聖剣の力を使い、いきなり斬撃波と緑膜矢で攻撃してきたんだね? しかも夢喰が遺す邪滅の力を取り込んでもなお、完全には呑まれなかったシャリアちゃんはー、ああぁ最ッ高だよ!」
――うわ? 自分で勝手に悦に浸ってる……汚らわしい!
「はぁ………初対面の女性に向かい、きんぱつーえるふーは汚らわしいから言わない方が良いですよ……! ハァァ!」
【夢宮タケミツの邪影は倒したよ!】
私が斬ったタケミツは偽物だった。
「あわわ……いくらユメリギ士の朝陽様や弥乃葉さんが強くても、力を分散させてしまえば、簡単に倒せる。なんて卑怯な手を使うヒューマアリアだったのかしら」
――よし無事に倒せた! 早く朝陽様の所へ!
『おーい! そこにいるのは白金髪のエクスアリア人か?』
――あれ? 今の声は弥乃葉さん?
「はい、弥乃葉さん! あわわわ……身体に大きな傷が! 流れている血を止めないと!」
「こりゃまたすっげーべっぴんさんだ! 『ちょっとユラキリ! シャリアさんにセクハラしないでよ!』……うるせーな、お前はまだ引っ込んでな! シャリア、俺様はユラキリ! お前達がおかわり絶品エクスアリアカレーを食べる事ができた仕組みを持つモノだ!」
「あわわ! カレー美味しかったです! ……じゃなくてあなたは弥乃葉さんの身体を使って何をしているのですか! 早く弥乃葉さんを解放しなさい!」
「やめろやめろ! 俺様に刃を向けるな! ……たく! こんなじゃじゃ馬仲間達をよく束ねていたものよ、陰楼の子孫の朝陽は」
「陰楼様の子孫の朝陽様……あなたは?」
「だから俺様の名前はユラキリ、弥乃葉が持ってる刀に宿りしモノだ! それよりもお前も朝陽の力の一つを持っているな?」
「はい! ユメキリIVさんの事ですか?」
「そうだ! 俺様も一応陰楼の白き力と朝陽の白き力で造られた刀だから、それぐらい分かるぞ!」
「そうですか……弥乃葉さんの命の光が残っているなら無事なら良かったです!」
――弥乃葉さん、生きていてくれて本当に良かった! 早く弥乃葉さんと朝陽様の元へ行かなくては!
【シャリア! 夢斬貮型から転送転移準備の通知! 現実のエルタティア山頂上に移動する!】
「ユメギリニガタ? ……はい! わかりました!」
しばらく待つと、私の目の前には、白い霧の幕が広がった。
【エルタティア山 山頂 夕刻】
ビュュュー! ビュュュー! ビュュュー!
「あわわ! 風が強い! あっ! あれは」
私が目にした者は、なぜかここにいる陰楼様、エイアスさん、そして私の大切なむざめしーの親なる友である夢宮朝陽様だ!
「ご無事で何よりです! 朝陽様!」
私の隣にいるユラキリ弥乃葉さんも朝陽様に声をかけた。
「正義の夢斬士は不死身だぜ! 夢宮朝陽!」
笑みを返してくれた朝陽様を見た私は、あのヒューマアリアのタケミツに対して、内なる怒りの想いが込み上げてきた。
私は、あのタケミツが朝陽様にした事を決して許さない!
朝陽様が、明日を奪う邪なるオーガである夢喰から、明日を救う為の白き想いの力。
私を夢喰から救ってくれた朝陽様の白き想い力の刀。
その、白き想いの刀を握っていた朝陽様の救世の左腕を斬り落とした外道、夢宮タケミツを私は絶対に許さない!
奴はこのエクスアリアの世界の侵入者であり、拒むべき異物だ!
第34話 第31話:裏 エルタティア山と夢斬貮型 シャリア編 完。
第35話へつづく!
最後までお読みいただきありがとうございました!




