第18話 エクスアリア炒飯と夢鬼理ネットワーク その1
エクスアリア炒飯と夢鬼理ネットワーク その1
【フェルレトの街 夢宮陰楼の家 夜刻】
トントントン!
シャカシャカ!
「えーと? 火は起こせたし、あとは…………あった! 『火とフライパンとお皿とスプーンが有れば、弥乃葉様は十分だぜ、ふふふ〜…………ふふふ〜』」
ボワ! ジャアァァ!
「ふふふ〜ん、『正義の夢斬士、弥乃葉様の料理は』ふふふ〜ふん〜…………熱」
陰楼さんの家に来た私達は今、なぜか料理をし始めた夢宮本家所属、後輩夢斬士である夢月弥乃葉の謎すぎる鼻歌を聞かされながら、テーブルに座っている。
陰楼さんは、エクスアルディアギルドのフェルレト支部へ、顔を出してくると言い、その間フェルレト亭で、飯でも食って来いと言ってくれたのだが…………
「はい、どうぞ! 『正義の夢斬士、弥乃葉シェフ様! が、ファンタジー世界エクスアリア? の食材のみを使って作りました、エクスアリア炒飯だよ! うん、絶品!』、だよ」
――ちゃんと炒飯になってる…………
「お金、あとで弥乃葉からちゃんと貰うからね」
「分かってる、分かってる、『あとで朝陽には、必ずお金を頂戴するぜ』だから、分かってるよ」
「それだと私からお金をまた貰う話でしょ!」
「あっちゃー、そうなるね、ごめんね、朝陽」
本当に困る後輩だ。
でもそれ以上にシャリアさんが…………あっ! シャリアさんは、日本語を知らないから、私と弥乃葉が、何を話しているのか、分かる訳がない。
ならそんな時は…………
「シャリアさん、ユメキリIV型に日本語解析をお願いしてみて。それで弥乃葉の言葉が、分かるようになるからさ」
「はい、にほんごーの解析を、ユメキリIV型さんにお願いするのですね、分かりました! 朝陽様」
【ユメキリIV型がシャリアへ日本語翻訳をしました!】
「ちゃーんと、美味しいエクスアリア炒飯にしたんだよ、『料理の夢斬士、夢月弥乃葉シェフの自慢の一品さ』、ほら食べてみてよ、エルフさんもさ」
「エルフ? この世界にエルフ? という種族はいませんよ、弥乃葉さん」
「え? あなた、私の言葉が分かるの?」
「はい、私もエクスアリアのユメギリ士の1人ですから。先程、ユメキリIV型さんに、日本語を翻訳してもらいました」
「『なぬ! チート!』…………それなら早く言ってよね! 私の名前は、夢月弥乃葉、『夢に棲む鬼、夢喰を斬る者、人々はその者達を夢斬士と呼ぶ』、です、よろしくお願いします! あなたの名前は?」
弥乃葉が会話する時の癖はほぼ、何かの例えを入れながら会話する。
シャリアさんを見た弥乃葉が、どんな反応するのか見ていたが、この2人なら大丈夫そうだ。
「私は、シャリア・エクス・ア・ロッテです。
女神エクスアリアの森の中にある、森を護るヴェルレストの村の守護騎士です。
弥乃葉さん、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしく、シャリアさん……『にしても朝陽と同じ様にスタイル良いなー、弥乃葉様は、少し羨ましいぜ』ですね」
「あわわ…………それを言われてしまうと、返事に困ります…………」
「はいはい、弥乃葉。
シャリアさんが困ってるでしょ。
折角作ってくれた炒飯が冷めるから、食べよ」
「はい、いただきます!」
ふざけながら料理を作っている様に見えた、弥乃葉のエクスアリア炒飯は…………何故か普通に美味しかった。
ガチャ!
炒飯を私達が食べていると、フェルレト支部に行っていた、陰楼さんが帰って来た。
第18話 エクスアリア炒飯と夢鬼理ネットワーク その1 完
その2へつづく!
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