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第13話 とある冒険者パーティーの夢喰 その1

とある冒険者パーティーの夢喰編、開幕

とある冒険者パーティーの夢喰 その1


【フェルレトの街】

【エクスアルディアギルドフェルレト支部】

【夢斬士専用部屋 13回目の朝刻】



 『朝陽よ、夢覚の時だ、起きるがいい』



 私が絶対に起きなければいけない時間になるといつもユメキリは私に声をかけて、その声で私は起きる。

 これはあの幼き日にユメキリと明日を迎える契約をしたあの日からずっと続いている。


「おはよう、ユメキリ」

『おはよう、朝陽よ。エクスアリアへ来て13回目の朝刻だ』

「約2週間か……コンツェルンとは、やっぱりダメ?」

『朝陽よ、夢斬参型(ゆめぎりさんがた)との通信状況は未だ、変わらずだ』



 エクスアリアへ来て、もう2週間程が経つ。

 あれから私は、陰楼さんにシャリアさんをエクスアリアの夢斬士として、指導する様に言われた。



『朝陽、俺はまだ夢覚の地で生きている。

俺がこの世界で眠った時、俺はエクスアリアから夢覚の地へ一時的に帰っている。

だから俺が不在の間、シャリアをエクスアリアから生まれた最初の夢斬士として、戦い方を教えてやれ』



 なんて言われたけど、どうやって教えるのよ!

 夢喰討伐依頼も無いし、夢に入って夢喰のゲートを閉じる依頼もないし、どうやって教えるのよ!



「ふわあわわ…………おはようございます! 朝陽様、ユメキリ様」

「おはよう、シャリアさん」

『シャリアよ、おはよう』



 起きたシャリアさんへ私は、陰楼さんが言っていた夢斬士の戦い方を教えると言う話をした。



「戦い方ですか? それならユメキリIV型さんが教えてくれました」

「え? ユメキリIV型が教えたの?」

「はい! 毎日毎日、夢の中で教えてくれました」

『朝陽よ、ユメキリIV型からの伝言だ。

『いつでも夢喰と戦える様にシャリアはいつもワタシと夢の中で、特訓している』……だそうだ』

「はい! 私は朝陽様の盾ですから!」

「…………まあいっか、ユメキリIV型、ありがとね」



 私の返事に反応したのか、シャリアさんが持っているユメキリIV型が一瞬だけ光を放った。


 

 私達は身支度をして、フェルレトの街郊外の草原で鍛錬をする為、ギルドの階段を降りた。

 階段を降りるとギルド受付係のエリディアさんに詰め寄っているヒューマアリアの女の子がいた。



「ねぇ! ここのギルド支部に夢の中に出てくる化け物退治の専門家がいるって聞いたんだけど! いないの?」

「えーと、ですね…………いる事はいるのですが……」

「おはよう、エリディアさん」

「おはようございます、朝陽さん、シャリアさん」

「話聞いてたけど、それ多分、夢喰でしょ? 私たちの仕事じゃん。

私達が受けていいならその依頼を受けるけど」

「はい……この支部での夢喰関連の依頼は、陰楼様が殆どやっておりまして…………」

「私はこれでも夢斬士。陰楼さんにはまだまだ及ばないけどね」

「そうですか、分かりました……」

「では依頼主であるあなた。ここに名前等をご記入をお願いします」

「はい、分かりました」




 エリディアさんに言われたその女の子は、夢喰討滅と書かれた依頼票に自分の名前等を書いていた。



 ――この世界の文字、そうやって書くんだ……ユメキリが翻訳してないから何が書いてあるか分からないけど。



『朝陽よ、翻訳したぞ』



 ――ありがとう、ユメキリ。


 私が依頼表を見ていると目の前のヒューマアリアの女の子がゆっくりと状況を話を始めた。

 依頼主である冒険者である女の子は、エクスアルディアギルドに所属している冒険者パーティーに所属中の聖なる力使い……簡単に言えば、女性魔法使いだ。

 彼女の仕事は、パーティーメンバーの能力管理。2〜3日程前、パーティーメンバーの1人の能力管理をしていた時に殺意の邪想という能力を見つけた彼女は、そのパーティーメンバーに問いただした。

 結果、パーティーメンバーは突如、暴れ出したとのことだった。


「…………ていうことなんです、夢斬士さん」

「話は大体分かりました。ちなみにその暴れた時、そのメンバーの人、何か言って無かったかな?」

「え? 確か…………『お前ら雑魚は殺めてやるよ!』です!」

「殺めてやるよですか…………そのパーティーメンバーは今、どこに?」

「今ですか? 今は私たちが暮らす拠点です」

「拠点ですか……分かりました、では今から行きましょう」

「え? 夢斬士さんは依頼受けてくれるのですか?」

「もちろんです、それが私の仕事ですから。じゃあ行くよ、シャリアさん……ミリュテさん」



 私は、シャリアさんと依頼主であるミリュテさんと一緒にミリュテさんの冒険者パーティーの拠点へ向かった。



 ――冒険者パーティーがあるのはフェルレトの街に数日前に来た時に見てたから何となく分かってた。

あと魔法使いはステータスも見れるみたいだし、不思議な感覚…………



 13話 冒険者パーティーの夢喰 その1 完

 その2へ続く!

最後までお読みいただきありがとうございました。

次回、とある冒険者パーティーの夢喰 その2です。

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