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スキル、図書室は大器晩成でした。〜今更戻れと言われても図書館になって行けません〜  作者: 佐野松 友
南の国はキナ臭い

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92 レモンパイと読書

宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ


パイ生地が余っていますし、レモンならぬレムルも沢山ありますから。


「レムルを使うのか?付け合わせではなく?」

「ええ。コレが主役ですから」

「酸っぱい料理なのか」

「まあ。食べて感想を頂ければ」


 作り方もそんなに難しい事は無く。リンゴと同じようにバターと砂糖でレムルを炒めてっと。


 違うのは皮も使うことと焼かないこと。生クリームがあったのが1番の発見ですね。


「凄い早さの手捌きだな…」

「コツは冷やしながらかき混ぜることです」


 トマト煮込みに入れる用だとか。何故、泡立てないのか。華やかなお菓子は独占ですか。…まったく。愚かですね。


 パイ生地にレモンカードを入れて、メレンゲにも果汁を少々。形を整えて、爽やかな酸味と甘みのレモンパイ。完成です。付け合わせに更に酸味が欲しい方用にレムルを置けば問題無し。


「アップルパイも出来たぞ」

「両方切って出しましょう」

「おう。…ほ~。綺麗な断面だなぁ」

「お菓子は見て楽しむモノだと思いますので」


「た、食べて良いですか!?」

「どうぞ~」

「…はむッ、…甘味だ~…」

「す、スイーツ、はむッ、うんま~…」

「俺はコッチを…。はむッ、結構酸っぱいなっ」

「サクサク。美味しい。」


 …一応ミートパイも焼いておきますか。


「貴族が食べる物よね…」

「ほうなの?」

「あむあむ」

「…幸せの味」

「マスター。もっと酸っぱくてもいいですっ」

「お好みで絞って食べてくださいね」

「はむっ。むーっ!酸っぱうまーっ」


 リリーは酸味上等派ですか。


「こ、こんなの初めて食べたわっ!さ、流石賢者ね?」

「いえ、コチラの方が賢者です」

「はむはむ。…?」

「…コレで?」

「ソレでもです」

「…酷い言われよう。」


 …4人の中で1番食いしん坊ですからね。


「お昼ごはんなのでミートパイもありますから」

「食べる。」


 ですよね。


 さて、皆さんの胃袋が落ち着いた所で、読書です。


 返却希望の槍ですよね。装備アイテム関連は総じて美味しいのでありがたいですよね。

しかし、呪われてましたけど、大丈夫なのでしょうか?…聖女ちゃんにお願いしますか。


ーパラ…。

 大海嘯は、歴代の海魔王が持つとされる槍である。一振りで波を起こし、二振りで津波を起こし、三振りで大海嘯を起こす。と言われているが、持ち主の魔力次第な為、未熟者が持つと途端に機嫌を損ねる為、要注意。…生きている武器と言うヤツですかね?


ーパラ…。

 日々の積み重ね、メンテナンス不足の為、黒ずみ、機嫌を損ねている時に海賊に奪われ、完全にグレた。…何見てんだよ?おオン?…ええ~…。文字越しにメンチきられてるんですけど。


ーパラ…。

 ていうかさ~。最近の魔王もちゃんと使わないしよ~。俺ちゃん武器な訳。分かる?使ってナンボっしょ。祭事用とかふざけんなって話なんだよ。見てる~!?…え、ええ。読んでますけど。…取りあえず[クリーン]。


ーパラ…。

 あれ?心なしかスッキリした気が?ソレでさ~。暴れ回ったら、座礁しやがって。それで柱に固定されたんよ~。ふざけんなって。俺は武器であって固定具じゃ、ねぇっての!!…あの場所にあった理由はアナタでしたか。[クリーン]。[クリーン]。


ーパラ…。

 あ~。愚痴ったらスッキリしたわ。アンタ結構やるねぇ。持ち主に返すときにキッチリ言ってくれよ?武器として使えってさ。それと、回転は右が好きだから。そこんとこ宜しく~。…[クリーン]、[クリーン]、[クリーン]。


ーパタン…。

〈称号、[I.Wの相談員]、スキル、[海嘯]体力+10、力+5、知力+5、魔力+5、器用度+5、運+1。図書室P〉


 …相談員、ですか。クリーンぶち込んだだけなんですけど。それと、海嘯、ですか。つまり、津波を起こせると?…使い所ありますか?


もう1本あるんです。

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