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スキル、図書室は大器晩成でした。〜今更戻れと言われても図書館になって行けません〜  作者: 佐野松 友
南の国はキナ臭い

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91 魔王の槍とアップルパイ

宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ


「ぐすっ、ぐすん…」


 ライラに連れられて、来たらコレです。


「どうやら、欲しい物があったそうなんデス~…」

「ち、因みに何でしょうか?」

「…りよ」

「…え?」

「魔王様の槍よっ!大海嘯っ!!」

「あ~…。本を急いで読みますので、待っていて下さいね」


 やはり、ただ海賊船をどうにかするだけでは無いですよね。本命は槍ですか。…真っ黒に呪われてましたけど?


「皆さん、私は一旦本を読むので、残りは図書室に投げ入れといて下さい」

「「了解デス~」」

「もうすぐおひるごはんよ?」

「おっと。先にごはんですね。アナタもいかがですか?」

「ぐす、…食べる」

「食べられない物とかありますか?」

「お魚以外で」

「…なるほど。アプルが大量に手に入りましたので、アップルパイにしますか」


 南は果物が良く取れるらしく。沈んだ船からリザードマン5人がプールに投げ入れていたようです。…おかげで果物図鑑が複数ゲット出来ました。未読本がいっぱいあって私はとてもハッピーです。


「人魚さんもプールにどうぞ」

「…攫うの?」

「攫いません」


 失礼な方ですね。私は南のド屑国家とは違いますよっ!


「ふわぁあ~っ!あ、アナタ、王族なのねっ」

「違いますが」


 レジャープールにいつの間にか丸いプールが追加されてました。…あ、海水ですか。流石ラファエッグ様ですね。凄く助かります。


 さて、人魚さんをプールにぶち込んで、ギルドに戻ってきました。


「お疲れ~。って言っても大魔法1発だろうがな。はっはっは」

「お疲れ様です。一応報告に。敵船団は壊滅。死体は面倒なので司令官以外は魚のエサです」

「おう。司令官は誰だった?」

「シタンなんとかです」

「…大臣じゃねぇか。大物だぜ?」

「後、人魚と遭遇して海賊船に案内してもらいました」

「…ナニソレ?」

「海の魔王様の配下らしく、槍を返して欲しいそうです」

「…あんの?」

「真っ黒に呪われてましたケド」

「…はぁ~。…面倒なヤツじゃねぇか」

「後、」

「まだあんの?!」

「…ええ。後、宝剣と金の卵を発見しました」

「…あ~。めんどくせぇ。どうせまだ色々出るんだろ?」

「まだ全て見ていないのでなんともですね」

「いったい何処の海賊だよ。そんなお宝持ってるヤツ!」


 えっと、確か…。


「エドモンド海賊団ですね」

「はぁ!?伝説じゃねぇか!」

「へぇ~」

「…あ~。この世界の人間じゃねえもんな。言うなれば海賊王に1番近かったヤツらだよ」

「ほうほう」


 コレは冒険日誌が楽しみですね?


 さて、お昼ごはんの時間。流石にアップルパイは料理長でも分かるようです。


「私はコンポートを作るので、パイをおねがいしますね」

「おう。…一緒に焼かないのか?」

「私はホールサイズよりもコッチ派なだけですし。お任せします」


 細切れを入れてとろとろのパイでも、ホールサイズのあつあつパイでもどちらも美味しいですからね。


「違うやり方ねぇ…。どう変わる?」

「とろとろあつあつが飛び出るパイになります」

「ほ~っ!」


 アプルの皮を剥いて、細かく切って、バターで炒めます。うん。良い香りですね?


「そこから違うのな…」


 …もしかして、生リンゴをパイで焼くだけですか?…確かにソレもアップルパイではありますけど。


「ここから一旦冷まします」

「ひと手間ってやつか…」

「ですね。その間に通常のアップルパイも作りましょうか」

「生のアプルを並べるだけだぞ?」

「工夫で見た目を美味しくしましょうか」


 皮を剥いて切り、くの字に並べて、後は生地を網のようにします。卵黄をぬりぬり。


「コレで焼きます」

「洒落た見た目だな」

「焼き上がりは更にお洒落に見えますよ」


 冷えたコンポートをパイ生地で包んで、コレも卵黄をぬりぬり。


 …生地とアプルが焼ける良い匂いがしてきましたね~。


「アップルパイの匂いだぁー…」

「スイーツ~…」

「良い匂いだよな…」

「ふんふん。」


 いつもの腹ペコ勇者達が来ましたね…。


「こんな感じでおねがいしますね。私は変わり種を作りますので」

「お、おう」


 良い果物が手に入ったんです。是非やってみたかったんですよね。卵白も余ってますし。


アナタはどっち派?


シナモンは苦手なんですよね…。効きすぎは無理ってなります(´・ω・`)

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