84 泥船 シタン大臣視点
宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ
「侵略されたぁ?!」
「は、はいっ。賢者と剣聖が攻めてきたそうですっ!」
ぐぬぬっ。薬がバレたかっ?!あの者らにも渡したが、怪しまれて結局使われた痕跡は無かった。
「素直に魔王に喧嘩を売れば良い物を…。何故コチラに来るっ!?」
「ほ、報告では、物資、武器諸共全て奪われたとっ!」
「…全て?大砲もか?!」
「民を守るための武器も全てですっ」
民はどうでもよいが、武器を奪われたのは、拙い…。反撃に使われてしまうっ。
「…バルトメルは何か言っていたか?」
「薬をありがとう。だそうですっ!」
「ぐぬっ。あの後治したのか。おのれっ、傀儡になっておればよい物をっ!…進軍の準備をせよっ!」
「はっ!」
大船団で攻め落としてくれるわ。
豪華な一室で気怠そうに座る美女は。水差しから暖かいお茶を飲みながら。報告を聞いていた。
「とうとう、進軍するのか?」
「大臣はそのおつもりかと」
「ふんっ。古狸が。」
コチラには何も言わずに行くか。
「出撃致しますか?」
「泥船に乗るほど酔狂ではないな」
「…敗れると?」
「剣聖と賢者を舐めすぎだ。初代聖女の功績を知らんのか?その仲間達の冒険譚は?」
「い、…いえ。」
「…はぁ…。今回、召喚されたのは5人だ。目立つ4人に、全く話に上らない1人。お前はどちらを警戒する?」
「そ、それはもちろん4人です…。」
「…落第だな。異世界人は総じて強力な何かを持ってやって来る。目立たない?そんなハズあるものか」
初代聖女でさえ武術を嗜み、後世に残している。勇者はいつの間にか消えたと云うが真実は闇。
「必ず水面下で動いているハズだ。もしくは、牙を研いでいるか、だ」
「…探らせますか?」
「…もう、遅い。探らせている諜報機関が帰って来ていないのがその証明だ」
恐らくは影側で動ける類いの者だろう。
「…はぁ…。果たして、どのくらい生きて帰って来るであろうな?」
覇気すらあるであろう赤髪の美女は。外を見ながら嘆息し。
「願わくば古狸の首1つで終わって欲しいものだ」
また、幽閉されている室内で、外を見るのだった。
「ほ、報告しますっ!先頭船団、沈みましたっ!」
「な、何が起きておるっ!?」
「けっ、賢者の魔法ですっ!」
「か、間髪置かずに攻めよっ!!」
こ、此処までとは、聞いておらぬ!…このままではっ!
「ほ、報告っ!船内に浸水っ!」
「な、なんとかせよっ!…うおっ!?」
「さ、更に浸水っ!このままでは沈みますっ!!」
「お、おのれっ!片田舎の小麦国風情のクセにっ!!ごぼっ、…ぇ…」
な、なん…、や、り、が…っ
「ご主人様からの伝言を伝えますデス。沈んだ物資も美味しく貰いますね~。デス」
り、リザードマン…だ、…と、?
「司令官の首が必要デスので、持って行きますデス~」
嗚呼。儂達は、なに、に、けんかを…。
「敵将討ち取ったり~デス~♪」
沈没ざまぁ(゜Д゜)




