80 南の町の珍事件後編 とある貴族視点
宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ
短め。
「忍び込ませたモノからの連絡が途絶えた?…ふん。所詮はスラムのガキだ。野垂れ死んだのだろうなぁ」
そんなことで態々来るでないわ。ワインが不味くなる。
「しかし、面倒なモノを召喚したものだ。よりにもよって、聖女を騙るとはな」
アレの何処が聖なるモノなのだ。どう見ても穢れているではないか。
…悪魔に襲われたのは思い出したくもないがな。
本来の目的は西だと聞く。野蛮人は魔物と戯れておればよいのだ。
「ふむ。酒と肴を持って来い」
こういう日は呑むのが1番よ。…どうせ、あの薬で沈むのだ。我らは優雅に待っておれば良いのだ。
「ほ、報告します…。保存庫が空であります…」
「は?物資が無い?そんな訳があるか!」
優雅にワインを薫らせながら聞いた言葉を、即座に否定する。
悪ふざけも大概にするのだ。此奴とも長いが、今回の冗談は面白くないぞ。
本国から送られて来た物資は、ソロソロトドメを刺せとの命令により、多めに送られて来たのだ。中にはあの薬も沢山ある。
「しかし、何処を見ても無いのですっ」
「…冗談では無いのか?」
「至って真面目でありますっ」
「ほ、他の物資は?!」
「そ、それが…っ」
「どうなのだ?!」
「あ、ありませんっ」
何が起きている?…勇者か?…いや、奴らは脳筋だ。必ず尻尾が出る。
「駐屯地はどうしたっ?!定期連絡の時間だぞっ」
「はっ?!」
まさか。まさかまさかっ!?
「ほ、報告しますっ。ち、駐屯地がありませんっ!」
「ふ、ふ、ふざけるなぁああ!!」
絶対に、ナニカが起きている!侵略するための物資が忽然と無くなるなどあり得るモノかっ!!
「鐘を鳴らせぇっ!敵が居るはずだっ!」
「はっ」
ーカンカンカンッ!
「ほ、報告しますっ!け、賢者が物資を消していますっ!!」
「…は?」
…賢者?…何故賢者が?西でのうのうと魔物狩りしかしていない、屑勇者の仲間が。何故??
「兵を出せっ!これは明らかな侵略行為だっ!!」
「はっ」
「ほ、報告しますっ、武器庫も空ですっ」
「はぁ?!」
一体、何が起きているのだっ?!物資も武器もないだと!?
「構わぬ!相手は小娘1人だけならば、囲んで殺せぇー!!」
「ほ、報告しますっ、剣聖がいますッ!」
…。けん、せい?…。
「…悪魔がいるのはズルじゃん…」
腕を切り飛ばされた記憶はまだ鮮明にあるというのに。神よ。お助けくだされぇ…。
ざまぁ。




