78 南の国へ
宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ
まったく。あの王子と関わるとロクな事がありません。…正常では無かったのなら、そうと言ってくれれば良いのに。
「本も読みかけで来てしまいました…。後で読まなければ…」
「えっと、何のご用でしょうか?」
来たのは西の砦町ギルド。ここで張ってれば来るはずですからね。
「勇者に用がありまして。後はウチの2人が頑張っているかを見に来ました」
解体職人がいないと嘆いていたから、2人を喚んだんです。
「ついでに査定所の抜き打ちチェックも」
「…え。」
「ギルドマスタージローからの直々のご命令ですので…。…大丈夫ですよね??」
「ひゃいっ」
はい。と言うことで、解体職人さんは頑張っていますか~?
「そうだ、そこに刃を入れるんだ」
「はいっ」
「力だけで押し切ると血が飛び出るぞっ」
「はいっ」
…ふむふむ。上手くやれていますね?
「お疲れさまです~。差し入れですよ~」
「お~。詩織ちゃんいらっしゃい!2人とも頑張ってるよ!」
「「お疲れさまデス!」」
「今の見た?姿が消えてるみたいだった…」
「C間近らしいぜ?。俺達も負けられねえな」
…はて?…ああ。忍び足と擬態のコンボですね。気配を消そうとすると自動発動なんですよ。
「勇者は今日来ますか?」
「…呼んだ?。」
「…っ。…もう。ビックリするじゃないですか」
「こんにちは、楠さん。何かご用ですか?」
「ええ。…南の国へ喧嘩をしに行こうと思いまして。ご一緒にいかがですか?」
「「…へ?」」
先程あった事と今まであった南の国の所業の本を渡して説明しましょうか。
「…なるほどな。しきりに勧めてくる訳だぜ…」
「薬漬けとか嫌なんですけど!?」
「…そうだね。でも、僕は魔物専用でありたい」
「そうね。優吾は勇者。そうあるべき。」
勇者君はそうでしょうね。半ば予想はしてました。
「因みに、行ったことはありますか?」
「1度だけですね。雅を貶されて直ぐに帰りました」
「本当に感じ悪いのよっ!?聖女とはこうあるべきうんぬんって!知らないしっ」
「妨げてきたヤツは斬ったぜ?」
「…行きたいの?。」
「ええ。喧嘩をずっと水面下で売られてたらしいので。手始めに物資を貰おうかと」
ウチのネズミ部隊は本を読んで更に素早く、強靱です。どうせ碌でもないのなら、私が貰います。
「…やっぱり楠さんって怖いね…」
「…ね」
…聞こえてますからね。聴覚拡張してますよ?
「お願いしたいのは戦争の参加ですが、無理そうなら、途中まで転移で送って欲しいんですよ」
「それなら、大丈夫。私も行く。」
「俺も行くぜ?」
参加は野良猫くんと賢者様ですね。
「僕達はここで待ってるよ」
「負傷したら連れて来てね」
勇者と聖女ちゃんはお留守番です。
(ご主人様、聞こえますか?)
(ええ。聞こえます。どうしましたか?)
初めてですが、やはり意思疎通が出来ますね。
(大量の兵器と物資を確認しました)
(兵士は沢山いましたか?)
(いえ、いません)
ふむ。それならば、出鼻を挫くのが最適ですね。
(奪える物、全て奪いなさい)
(はっ)
私の図書室は広くなっていますし、一定時間触らないと吸収します。戦争をするならとことん弱めてから…、ですか。やり方が穢らわし過ぎますよ。
「さっきから黙ってどしたん?」
「いえ。ウチの子たちは有能だと思いまして」
((((チュ~♪))))
おっと。…まぁ、いいです。本当の事ですし。
将を討つなら、先ずは馬を射よ。




