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スキル、図書室は大器晩成でした。〜今更戻れと言われても図書館になって行けません〜  作者: 佐野松 友
2章 成長

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77 破滅の薬 王子視点

宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ


「お久しぶりでございますなぁ。シュール王、ドリアン王子」


「おお。どうしたのだ、シタン大臣よ。久しぶりではないか」


 来たのは南の同盟国の大臣。軽く会釈をする。…最近は何かと色々注文してきた国が、今日は何様なのか。


「いえ、最近ご挨拶が遅れてもいましたからなぁ…。この様なお土産を持ってきたのですぞ」


 そう言って、渡してきたのは、粉入りの壺?


「コチラは南で生産している、気分が晴れる物でございますぞっ」


 …怪しい。胡散臭い男が胡散臭い物を持ってきた。


「おお~。悪いなぁっ!シタン大臣よ!最近は腰の調子が悪くてなぁっ!」


「もちろん、そちらにも効きますともっ!」

「そうかそうかっ!わはははっ」


 …明らかに怪しい薬をなにも疑わず貰うのか。同盟国ならば、安全だろうと?


「ドリアンも使ってみよ?煩わしい、あれやこれがどうでも好くなるわっ」

「…、いえ、私はまだ」

「使えと言っておるのだッ!」

「なぁに。簡単です。水に溶かして飲むだけです」


「…っ、頂こう」


 まるで、見越してきた様に渡して来た物事を飲む。…ぐっ。


「…確かに。スッキリします」

「で、あろうっ!?」


「ホホホホッ。それでは、ワタクシはこれで。また、お持ちしますぞっ」

「土産はいつも通りだ。また頼むぞい」

「ええ。ではっ。ホホホッ」


「余は離宮に行ってくる。ドリアン、頼むぞい」

「…ええ」


「殿下、大丈夫なのですか?」

「…ああ。気分は悪くない。狩りに行くぞっ!」

「はっ」


 それから、少しずつ、気に入らない時や、腹立たしい時に使うようになっていった。


「殿下っ!暗部を連れて何処に行くのです?!」


「決まっているだろう!?俺をコケにした奴らを、血祭りに上げてやる!」

「殿下!?」

「邪魔だっ!」

「うぐっ!」


 そして、見つけ出した女は、いつの間にか強くなっていた。…な、何がオキタ??


「気が付いたかよ」

「殿下!?」

「…っ、マスタージロー?」


 と言うことは、ココは冒険者ギルドか…。


「詩織にコテンパンにされたらしいな。まぁ。正当防衛だ」

「…で、あろうな」


 気分は晴れないが、イライラはない。…いっそ、清々しいまである。


「いつからだ?」

「…?」

「薬だよ。いつからだ?」

「…ああ。やはり、好くないモノであったか…」


 覚えているのは、父上に強引に命令された時か。


「暗部の情報を読んでた詩織がすっ飛んできてな。コレをお前さんにぶち込んだ」


 見せたのは空のガラス瓶。


「好かったな。治ってよ」

「…、全能感は一時のみ。後はイライラだったのに。不思議だな。コレが普通か…」

「…で。いつからだ?」

「…。南の大臣が持ってきたのだ。気分が晴れる薬だとな。…っ、父上もかっ」


 あの、胡散臭いヤツと、蜜月の仲の様であった。…計られた、か。


「はぁ…。詩織の報告通りかよ。オイタが過ぎるぜ…。一丁動くか。…お前さんはどうする?」

「…決まっているだろう。一国の王子が薬漬けにされたんだ。…戦争だ…っ!」

「良く言った!コチラも色々されて、我慢の限界なんだ。やるぜ」


 王宮に戻り次第、薬を押収し、父上を隔離せねばなるまい。


「詩織、薬は?」

「…金貨20枚と言うところですけど。有事そうなので、タダで良いですよ」

「…恩に着る」

「いえ。…私は援軍を呼んで来ますので、コチラを」


 渡されたのは3本の薬瓶。


「いいですか?決して割らない事。1本で駄目そうなら多めにぶち込むことです」

「…り、了解した」


 最初にあった、弱々しさはそこには無く、凛々しさだけがそこにはあった。


「しかし、聖なる国のクセにやる事なす事えげつねえよ…」

「胡散臭さ絶大じゃないですか。まぁ、やられたらやり返す、ですよ。…ストラーダ!」

「はっ」


「…っ!?」


 突然ネズミが現れただと?!しかも、タダのネズミじゃない。明らかに強いっ。


「聞いていましたね。南の国に行きます。貴女たちは先行して、物資を根刮ぎ奪いなさい。どうせ、バレたらバレたで侵略の準備をしているハズですからね」

「「「「はっ!」」」」


 増えたかと思ったら、一瞬で消えた…。


「詩織もそう思うかよ?」

「王族に喧嘩を売ってる時点で内側も食い破ってると思っているのでしょうね。1番の警戒は勇者でしょうか」

「だろうな。召喚してなかったら、侵略されてただろ」


 父上の暴走が甲を成したか…。


「西の砦町に言ってきますね~」

「おう。勇者に宜しく~後ついでに査定所の抜き打ちチェックも頼むわ~」

「…了解です」


 そう言って、消えた。…何が使えないだ。使えないのは俺の方じゃないかっ…。


「…、俺が言うことじゃねぇが、反省したなら起きて戦え。お前さんを信じてる奴らもいるみたいだからな」

「殿下っ」


「…」


 そうか。…そうだったな。


「王宮に戻るぞ。先ずは父上を隔離する!」

「はっ!」

 

 あの薬が何処まで蔓延しているのか。戻って確認せねばなるまい。


 


急展開っ。(゜Д゜)

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