65 別の戦場 野良猫視点
宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ
「いや~。怖かったね、楠さん…」
「ね。」
「アレ、やらかしたら全員に蹴り入れるタイプっしょ」
「だな」
何が怖いって、前に優吾にぶち込んだ蹴りが普通に効いた事なんだよなぁ。ステータスがオールSの勇者に、だ。並みのゴブリンの攻撃なんて毛ほども食らわないのに、だぜ?
「強くなってたなぁ…」
「従魔も増えてた。」
「ウサギとゴブリンっしょ?」
「あの感じだと、まだ居るだろうな」
俺達の間では、不審者枠だったからな。常に本を読みながら着いてくる、ある種のホラーだった。付いた通り名は二宮童子。…そう。小っさいんだ、コレが。野郎だったら殴ってたが、小さい読書っこが着いてくるだけだから、俺達も何かされるまでは、なんて言ってたら召喚されたって訳だな。
「君達は選ばれた勇者だ!世界のために力を授けよう。先ずは君が勇者だ!そして、」
「待ってくれ。最強にしてくれよ」
「ふむ、それなら、君は剣聖だ」
真っ白な部屋で寄越されたのは、剣聖。…なんでだ?てっきりアウトローな暗殺者とか盗賊とかだと思ったのに。もしくは、ガキの頃のガリ勉にちなんで賢者とか。
「君には賢者の力を授けよう」
…愛理が賢者ぁ?…はっ、アイツは優吾と一緒の脳筋だぜ?剣道一筋の暴力女帝。何処に賢者要素あんだよ。本が好き?…俺も好きだよ!…胡散臭くて最強にして下さいなんて言うもんじゃねぇな。まぁ、雅が聖女は分かるがな。
ソレで召喚されたのは人間至上主義の国。ジャラジャラ装飾付けやがって。眩しいんだよ!
「魔王が世界征服を企んでいる。力を貸して欲しい!」
「それは、大変ですね。お力になるなら」
そして、晩餐会というなのお見合い。飯は怪しい薬入り。誰が食うか。
「素直に食べれば可愛げがあるものを…」
「あ?」
クソ王子との腐れ縁もこの時からか。
「そう言えば、二宮童子は?」
「あれ?私達だけ?」
「いえ、そんなはずは…」
現れたのは二週間後。しかも、よく分からないスキル。明らかに異質。のほほんとしているかと思いきや、これだ。そう、まるでお袋みたいだったなぁ。
「愛理、デスサイクロンは使うなよ?」
「やらない。あの目はガチだった。」
「それプラス、俺達は蹴り飛ばされるだろうな」
「あはは…。結構痛いからね?」
「それが、おかしいんよ~」
「だな、ステータスは嘘を吐かねぇはず…。そうなると、いろんな予測が出来るよな」
「詩織っちは神様とかっ!」
「真の黒幕説。」
「ステータスがそもそも違う、とか?」
「…聞いてみる?」
「神様か黒幕ですかって?無理だろ」
簡単に聞けたら苦労しないんだよ。
「早くリザードマンキングを倒そう。それからだ」
「だな」
「…川と沼を氷漬けはあり?。」
「あ、有りじゃないかなぁ?」
「生態系を壊すなって言ってたよ?」
「大丈夫だろ。…多分」
うじゃうじゃ居るリザードマンがそもそも生態系を壊してるからな。オーダーも早くトカゲ共を狩ってきて下さいだ。
「恐らくは、後を濁らさなければ大丈夫。」
「んだね~。アフターケアは大事っ!」
「そうだね。…皆、行くよ!」
「おうっ!」
リザードマン。悪く思うなよ。俺達だって、同郷の人に嫌われたくはねぇんだ!あの子猫みたいなヤツは皆で守らねぇとなぁ!
賢)アイツは子猫みたいな奴さ。…ん?
詩織)彼は野良猫みたいなモノです。…ん?




