58 闇ギルド調書
宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ
何故かバケモノを見る目で怯えられましたね。私は廃品回収しただけなんですけど。
「お疲れ様です。詩織さん。どうでした?」
「6人埋まってましたね。本を読みますので、その後提出します」
「ありがとうございますっ。査定所はコチラで受け持つので、本をお願いしますね」
「了解です」
査定所にいながらでも別に問題ないのですが、お言葉に甘えるとしましょうか。では、最初はコレにしますか。
ーパラ…。
ギズリーはスラム街で生まれ、ありとあらゆる悪事に手を染めた。闇ギルドに所属するも、上澄みにはなれず、燻った劣等感を他で発散していたが、ジローに両断された。…ハズレですかね?
ーパラ…。
討伐よりも、犯罪のオンパレードですね。あ、麻薬の密売もやってます。まぁ、遅かれ早かれ、死んでましたね。
ーパタン…。
〈スキル、[強襲LV1]を獲得。力+3。〉
…。ハズレですが、スキルは悪くないかも?…次です。
ーパラ…。
クロスは南の聖エスカリテで生まれ、国のために洗脳教育を施され、派遣された構成員である。主な司令は闇ギルドの掌握、麻薬の密売、製造、はたまた、人身売買等、多岐にわたる。闇ギルド長が日より気味な為、直ぐに頭角を現したが、ジローに討たれる。…アタリですかね?取り敢えず、コレは提出します。
ーパラ…。
魔物討伐履歴は無し。犯罪が所狭しと書いてありますね。…確認は任せましょう。
ーパタン…。
〈スキル、[精神耐性LV1]を合成し、[精神耐性LV2]を獲得。知力+3。〉
ふむ、レベルがあがりましたね。洗脳教育をされた構成員は精神耐性が貰えるかも…ですね。さて、次です。
ーパラ…。
……。
…。
ーパタン…。
〈スキル[忍び足LV1]を獲得。器用度+2。〉
ふぅ。特に二冊目からは変わらず、でしたね。クロスと言う人物が主犯格で間違いないでしょう。増えたスキルとステータスも微妙なものでした。力+6と犯罪スキルですね。
「アンナさん。一応6冊出しておきますね。内黒幕はコレです」
「ありがとうございますっ」
受付嬢の皆さんには図書カードは配布済み。後はお任せ、ですね。
「詩織、遊戯室を…」
「あ、…どうぞ~」
そわそわクマでしたね?…そんなに楽しみでしたか。ワクワクしながら行きましたね。
ーくぅ…。
「…もうお昼ご飯の時間ですか…。厨房を借りて何か作りますか」
最近は私が借りるとお勉強会になりますが。…そうですね。嫌いな人を見たことがない、炒飯にしましょうか。
「今日も宜しくお願いしますね」
「おうっ、今日は何を作るんだ?」
「今日は炒飯です」
「チャーハン。あの、伝説の?」
「私が作るのは庶民炒飯ですよ」
「お、お前らっ、メモの用意だ!」
「バッチリですっ!」
…。炒飯を作るだけでこんなになります?レシピを秘匿し過ぎでしょ。
中華鍋の概念とかあるのに、料理のバリエーションが少なすぎます。コレだから王侯貴族は嫌いなんですよ。
「先ずは入れる具材を食べやすいサイズに切ります。そうですね、オーク肉を細切れにしてください。後はネギ、コレだけでも美味しくなると思います」
「…少ないな」
「主役は卵とご飯なので」
切って貰ったら、準備はOKです。熱した中華鍋に油、卵を入れてっ!後は時間との勝負ですっ!ご飯を入れて馴染ませるっ!後は振るいながら、焼き豚とネギを入れて、塩コショウ、後は回すのですっ!
「す、スゲー…」
「こ、コレがチャーハン…」
「べちゃっとしないのは高火力と素早さが命だからです。試食をどうぞ」
「で、では。…っ!」
「うーまーいーぞー!!」
「慣れればお手軽、しかもアレンジは無限大です。是非マスターして下さいね」
「…れ、練習させてください」
「どうぞ。私は子供達分を作るので、代金はいつも通りでお願いしますね」
それからは、数日間チャーハンモドキが続いたとか。
「うっま。報告書は後回しだ!」
「そんなにです?…うまっ」
「あのボンクラ王子、コレだけでも価値あんだろ…。うめぇ…」
「はぐ、はぐ、もぐもぐ。ざまぁ。もぐもぐ…」
「あの~。報告書は?」
「「おかわりっ!」」
平和ですねぇ…。
チャーハンは世界を統べる力があると思います。(ΦωΦ)




