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スキル、図書室は大器晩成でした。〜今更戻れと言われても図書館になって行けません〜  作者: 佐野松 友
1章 異世界は本が少ない?

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5/10

5 試し

宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+


 さて、困りました。初期ステータスも低いので普通の追いかけっこだと直ぐに捕まるのがオチです。


 …どうせ、今動いても慌しいだけです。本を読みましょう。3冊も貰ってしまいましたからね。読まねば、失礼というモノです。…ですが、その前に読みかけの続きですよね。


 貰って3冊は横に置いて、図書員席に座ります。主の席でも有ります。ここに座ると書物の移動、整頓、が出来ます。…特殊なアップデートはポイントが足りないですね…。確か、特殊な魔物の図鑑埋めで、と言う話でしたね。…あれ?貧弱な私で特殊な魔物を果たして倒せるのでしょうか…。…うん。先の事は明後日に投げるに限ります。


 王国周辺の魔物の生態観察報告書の続きを読みますか…。


 最初から読まないといけないのか、続きからでも大丈夫なのか。…続きから読んでみましょう。


ーパラ…。


 その進化系のクラッシュボアはタチが悪く、雑食性が増して、金属も食べる様になる。…と。どんな胃袋をしているんでしょうね?溶かせないと栄養にならないと思うので、凄いのでしょうね。


 ゴブリンも度々報告例があり、見つけ次第、駆除を推奨。1匹なら大人でも倒せるが、奴等は群を成す。1匹いたら30はいると想定せよ…ね。王道のゴブリンはこの世界でも嫌われ者枠なのでしょうね。…村を発見次第、冒険者ギルドに通報を推奨…。ふむふむ。


ーパタン…。


<スキル、観察Lv1を獲得。俊敏+3。>


 観察ですか…。ガン爺様の十八番を奪いそうなスキルですね。…早速観察を使ってみます。


 …視野が広がった様な?…微妙ですね。ガン爺様への道はまだまだという事ですね。


 …時間は、30分ちょい過ぎましたね。まだ読めます。


 3冊の内の1冊、王国周辺に生える、食べられる物、食べられない物図鑑。…ありがたいです。


ーパラ…。


 先ずはじめに、薬草の見分け方を知ろう。ですか。薬草と一括りにされているが、多種有り、毒草と似ている薬草も存在する。…と。確かに、薬草は総称ですよね。日本も雑草ですら名前が有りますし。まぁ、分かります。ニラとスイセンの葉が似ていて、事故が起きたなんて、あるあるですもの。


ーパラ…。


 キノコの見分け方は図鑑を参照し、似ていない物は取らないが基本…と。鑑定が有ればという奴ですね。異世界のキノコとか怖過ぎます。…そういえば、採取でも図鑑になるのか。試してみないとですね…。出来れば、私もキノコ博士です。


ーパラ…。


 アプルの実は瑞々しく、冒険者もよく採取する、メジャーな木の実である。…しかし、ゴブリンも好物な為、鉢合う事が多い…と。ここでもゴブリンですか。本当に何処でもいるんでしょうね…。


ーパラ…。

 

 ホーンラビットは魔物ではあるが、その角さえどうにかすれば、脂の乗った、美味な肉である…。ですか。…その角が危ないのでは?


ーパタン…。


<スキル、採取Lv1を獲得。知力+5体力+1。>


 採取?あると便利な感じでしょうか…。流石、ガン爺セレクトですね、スキルが獲得出来るなんて。しかも知力が5です。…多いのか、少ないのか分かりませんが、チリツモです。書物さえ有れば私は無限に強くなれます。


 本を読んで、3時間少し。…ふむ。落ち着いてきたでしょうか?…流石にガン爺様の所は行けないので…。案内された時に、分かれ道がありましたね。謁見の間が北側ならば、南に真っ直ぐで行ってみましょうか。


 …見張りもいませんね?…いつでも逃げ込める様に準備して…。南に忍び足で早歩きです。


「なぁ、聞いたか?召喚した奴が逃げたって話」

「結局捕まらなかったんだろ?騎士団長が責を問われてたが…。」


 巡回の人達の後ろを付いて行きます。…二宮童子とまで言われたスニーキングですよ〜。こういう時にチビだと得ですね。


「異世界人を逃したなんて情報、他国には絶対出せないよな…」

「表に言ってみろ、俺達の首が飛ぶぞ」

「遅かれ早かれだろ…。見つからないんだから」

「バカ王子のせいなんですよ」

「辞表出して田舎に帰るか?」

「粛清されるだけだぞ…。うん?」

「[図書室ではお静かに。]」


ーガシッ…。


「私のスキル図書室へようこそ」

「…ッ」「…ッ」

「あ、大声は厳禁ですよ。一定の声量はノイズ判定で消えますので。」

「異世界人か?」

「はい。後、戦闘行為、戦意がある者は弾き出されますのでご注意を」

「ぐっ」


ースポンッ…。

「…何処にやった?」

「先程の場所です。…もし、協力して頂けるなら、このスキルで貴方達を匿う事が出来ますよ」

「君を捕えると思わないのかい?」

「言ったでしょう。戦意がある者も弾く、と。聞いた話ではバカ王子の責任を広く取らせるらしいですね」

「君の責任だ」

「おかしな話ですね。勝手に召喚をしておいて、謝意や誠意はありますか、と聞いただけで反逆罪で捕まえる。コレの何処に責任があると?」

「は?…君が殿下の命を狙ったと…」

「はぁ…。私のスキルはここです。どうやって奪うと?」

「しかし」

「まぁ、協力しないなら、別の手を考えるだけです。さっきの彼と仲良く首で並ぶ事ですね」


 時間を無駄にしましたね。お名前は、ジョンとサムですか。サムは退室扱い。彼がジョンという事です。


「どうしますか?ジョン。正直な話、ここの王族は凡愚です。早めに離れないと、遅かれ早かれ首が飛びますよ?」


「…ッ」


ースポンッ…。


「はぁ…。残念です。ですが、種は蒔きました」


 名前を呼ばれて身構えましたね。…しかし、忠誠心がどれほどのモノか確かめてみましたが、王族には無さそうですねぇ。無理もありませんが。


「気分転換に後2冊読みますか」



試される騎士道。_(┐「ε:)_

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