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スキル、図書室は大器晩成でした。〜今更戻れと言われても図書館になって行けません〜  作者: 佐野松 友
1章 異世界は本が少ない?

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47 袋のネズミフルコンボ 別視点

宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ


「ああ?!もう入ったぁ?!」

「だから、皆急げっ!」

「普通直ぐに行かねえだろ!」

「知るかよっ!急がねえとマジで下水道の奥まで行かれるぞっ」

「それは不味いっ、ブツまで見付かったら…」

「纏めて遣ればいいだろ」

「ライリーっ、何人集まった!?」

「28人だ。コレだけ居りゃ、あの熊公も死ぬだろ」

「全部で31人か?行けるぜっ」

「おう。野郎ども、熊狩りだぁーっ!」

「「おー!」」



 勢い良く来たのは明らかに綺麗になった下水道入り口。こ、こんな短期間で?何しやがった…。


「うわっ、なんだコレ、…動けねぇ?!」

「どうした?!」

「…糸ぉ?スパイダーでも後で来やがったか?」

「…。おい、カルロ。何か報告してねぇ事は?」

「ガキがウサギ抱えてただけだ。…あ、後芋虫がいたな」

「…ただのキャタピラーにそんな糸でないよな?」

「考えすぎだぜ?熊公も首持ってけば金になるんだ。俺は行くぜ。オラァッ!」


 剣で切れば行けるなら問題無い…よな。なんだ?嫌な予感がするのは。…入り口から進んで少し。



「なあ?何で下水が燃えてんだ?」

「知るかよ。…チッ、また糸だ。オラァッ、…ギャーッ!?」

「おい?!」


 火達磨になって燃える仲間。叩いても消えねぇ!?

「み、みずぅ…。」

「あ、馬鹿っ」


 燃えてる下水で逝きやがった…。


「おい。…おいっ!…本当に何も見てないのかよ」

「あ!?さっきも言っただろ!ペットのウサギとガキ!熊公と目的の女と芋虫だよ!」

「…。その芋虫は普通のキャタピラーだよな?」

「あん?見たことねえ赤がいたけど問題ねー」


ーゴスッ!


「…馬鹿野郎が。異常種じゃねぇか。おい、注意して進むぞ。恐らく罠だ」

「「お、おう」」


 何なんだよ。たかが芋虫にチキりやがって。…プチ?うおっ。咄嗟に避けたがなんだ?!


ーヒュン、ドスッ!


「かへっ…」


「罠だっ!…ただの女ぁ!?冗談じゃねぇ!」

「俺達は楽な仕事だって言われたから来ただけだぞ!?」

「お、俺は帰るぜっ」

「お、俺もだ!」


 …チクショウ。8人も離脱しやがった。2人死んでこれで21人だ。…プチ?やばっ、


ーヒュンッドス、ドスッ!


「ぐぺっ…」「…ごふっ」

「チクショウがぁッ!出て来やがれ!」

「あ、おいっ、先に行くな!」


ーギャーッ!……。


 …焼け死んでる…。お、俺達は何と戦ってるんだ?スキルが使えない異世界人を拉致る簡単な仕事だって聞いたのに…。


「や、ヤバすぎる。帰るぜっ、お前たちも命あっての物種だぞっ」

「俺も死にたくねぇっ」


 5人帰りやがった。3人が死んだ。残り13人かよ。


「…お前らは逃げねえのか?」

「馬鹿言うな。金貨10枚だぜ?取り分が増えるなら万々歳じゃねぇか!なあ?!」

「おう。それにー

「なんだどうしっ、うぎゃッ」


ースパンッ!……。ゴロゴロ…。

ーボキィッ!


 な、なんだ?足下に何かいやがった!?


「ご主人様の敵ならば私達の敵。料理して差し上げます」

「蹴り飛ばして差し上げますの」


 …う、ウサギだと?ペットじゃ、ねえのかよ!?うぐっ。


「…おい、カルロ。テメェ騙しやがったな!?」

「は?!」

「どう見てもマーダーとキラーラビットじゃねぇか!ふざけんな!?」

「し、知るかよ!?俺は知らねぇ!」


 なんだよ!ただのガキが持ってたウサギだろうが!


「…ふむ。…カルロさん、案内人ありがとうございました」

「どうもですの~」


 …は?


「この、裏切り者がぁ!」

「がはっ…」


 ら、ライリー、こいつっ!


「やはり、人間は愚かですね」

「ええ。直ぐに騙されますの」

「…は?」


 知能が、ある、喋る魔物?


「ソレはただの撒き餌。袋のネズミ?」

「あなた達のことですのよ?」


 さ、最初から…かよ。


「そういう事です。…ああ、今頃はあなた達のお仲間もギルマスが処理してますので」

「女ぁ!」

「逆恨みされてもですよねぇ。ハル」

「おっす!」


ーギャーッ!…。


「あなた達の敗因は、そうですね。私に目を付けた時点でしょうか?リリー」

「はいっ」


ーヒュンッ!ズブッ。


「これは、バンブートラップと言いまして。まぁ、亜種ですが。粘着糸で張力を高めた竹槍の矢です。当たり所では即死。弾いても横は火の海。なかなかの力作ですね」


 まるで講義をするかのように破落戸共に教える詩織。


「…お前さえやれば問題ねぇだろ?」

「ええ。ですが、その前にこの方がお相手してくれるそうですよ?」

「…随分減ったな。30は居ると聞いたが?」

「恐くて逃げたみたいですね~。あなた達の数でこのクマさんが倒せますか?」


 それは、実質の詰み。足下にはマーダーとキラーラビット。竹槍を構える女とダルトン。そして、肩に赤い芋虫を乗せた詩織。


 先頭を歩いた武闘派は皆罠で死んだ。今居るのは多少頭が良い程度の破落戸。結果は見えていた。


「…こんなものか。詩織、吸収だ」

「ええ。しかし、命乞い1名とは。命拾いしましたね?カルロさん?」

「…あんたは命の恩人だよ」

「いえいえ。このまま私達はネズミ狩りを続行するので、ギルマスにそう伝えて下さいね」

「…わ、分かった…。強いんだな、アンタ」

「…?。ふふっ、まだまだ、ですよ。では」


 気付いたときには全員やられていた。何が1番恐かったか?ニコニコしながら死体を一瞬で消す、あの女だ。もう、2度と近寄らねぇ。



トラウマざまぁ(゜Д゜)

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