46 撒き餌
宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ
「最近のスラムの様子がおかしい、ですか?」
「おう。スモールラットが大繁殖してるのは序の口なんだが、更におかしいのがスラムの奴等だな」
「疫病とかですか?」
「いや、あそこは闇ギルドがあってな。まぁ、後ろ暗い依頼とか、要人の暗殺とか、負の部分を占めてる所があるわけだ」
「…なるほど。王国の負の部分ですか」
「そこに、手配されてる書類がコレだ」
紙に書いてあるのは私の名前と顔写真。…何で睨んでるんですかね?金額は…、金貨3枚。…なかなか舐められてますね?
「…ふむ、コレがあるから屑共が寄ってくると?」
「まあ、そういうこった。それでな、どうせなら袋のネズミにしたいんだよ」
「つまりはオトリになれ、と?」
「…纏めて解決してくれたら金貨2枚でどうだ?」
「手配書より低いとか。金貨3枚です」
「ぐぅ、見せなければよかったかっ」
「熊護衛の為にも3枚ですよ」
「…はぁ~。下水を根刮ぎだが行けるか?」
「問題ありません。子供たちもやる気のようですし」
「聞いてんのかよ…。合同なら3枚でも通るか…。よし、その内餌を撒きに来るだろうから、合図をだす。その後は俺達が更に追い込むから、宜しくぅ~」
本当に見事に掛かりましたね?仲間を呼びに行ったのは計画性の無さの現れです。少し笑ってしまいましたよ。
「もしもの時は図書室ですからね?」
「うんっ、ゴミがなくなればみんなうれしいでしょっ」
「くまごー、みぎーっ」
「おうっ、しっかり捕まってろよ」
「…コレもいける?」
袋に入ったヘドロですか。臭いも吸収しますからね。私に恐い物は無機物なら無いです。酸とかマグマは分かりませんけど。
ーポン…。
〈ヘドロを吸収。図鑑に登録。0.8%。〉
〈革袋を吸収。図鑑に登録。0.5%〉
〈銅貨を吸収。図鑑に登録。1%。〉
あら、お金まで吸収しましたね。…貯金するには100枚入れろと。
「問題無いですね。どんどん行きますよ~」
「「おーっ!」」
すぐに周りのゴミは吸収。後は下水道に入るだけです。さて、ここで、罠を仕掛けましょうね。
「セト、粘着糸をそこと、そこにお願いします」
「はいっ」
これは外にネズミが逃げても捕まるようにと、更なるネズミが来ても引っかかるように、ですね。
「あたいの出番はまだですか?」
「ハルには下水に可燃糸を吐いて欲しいんです」
「焼くんです?」
「ええ。煮沸で固形化すれば吸収出来ますので」
「はいっ」
ヘドロが吸収出来るなら、ヘドロにしてしまえば良いだけの事。丸々クリーンにして差し上げますよ。
「ネズミが来たぞっ」
「セト」
「はいっ」
絡め取られたスモールラットは子供たちの経験値です。私は何匹倒しても関係ないですが、子供たちは違います。この世界の人はステータスがありますからね。問題は私が呼んだ子たちです。進化をするなら、本の数なのか、討伐数なのか。要確認ですね。
「倒したら持ってきて下さいね~」
「うんっ」
「きたおっ」
「沢山いますね~…」
「それを一網打尽にするセトの糸がヤバいな…」
「はいっ」
ーポン…。
〈スモールラットを吸収。図鑑に登録。3%。〉
絡め取られたねずみ等、この子たちには雑魚ですねぇ。どんどん強く逞しくなるのですよ。
「詩織はやらんのか?」
「私は監督ですので。どうです?ハル」
「良い感じに焼けてるぜっ、姉さん」
「水嵩が低いなら歩くのも手ですか…」
「…流石にオススメはせんぞ?」
「焼ながら、帰り道は降りるが良いかとおもいますよ」
「…そうですね。セトの案で行きましょう」
今はネズミ退治です。
〈スモールラットを吸収。図鑑を更新。60%。〉
〈スモールハイラットを吸収。図鑑に登録。5%。〉
流石ねずみ算と言う言葉があるだけはありますね。しかも、いつの間にか上位種が混ざってましたよ。
「結構進みましたね…。セト、そこにも罠を」
「はいっ」
「…俺が言うのもなんだが、悪辣だよな」
「あくあつ?」
なんて言葉を教えるのか。クマよ。大勢で来るならそれ相応の罠を張りますとも。
「…ご主人様、罠が1つ破られました」
「来ましたね。ハル、粘着糸の直ぐ後ろに可燃糸です」
「おっすっ」
力押しで破る罠には二重を。さらに、沢山買い込んだ竹槍を。
「セト。コレを天井に括り付けて下さい」
「はいっ」
「…エグいこと考えるな」
「えぐぅ~」
ブービートラップですよ。粘着糸があるなら、竹槍で十分です。人を襲うなら、襲われる覚悟をしてきなさい。
某王子も言いました。撃って良いのは以下略。




