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スキル、図書室は大器晩成でした。〜今更戻れと言われても図書館になって行けません〜  作者: 佐野松 友
1章 異世界は本が少ない?

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34 ウサギの可能性

宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ


 さて、図鑑が完成したので、貯蔵が出来ます。子供たちの分を運んであげましょうね。


「茶色のウサギさんはロイ君が持って行って下さいね」

「…」


 これで重そうな荷物は消えましたね。そう言えば、リリーがいませんね?…はっ、あまりの可愛さが災いして誘拐?!


ーガサガサ…。


 む?来ますか、ウサ公め!リリーを探さねばならぬと言うのに!


ーひょこっ。


「…」こくり。

「はぁ、探しましたよ。リリー。何処に行っていましたか?」

「…」こくり。


 こころなしかドヤ顔に見えますね?…おや?…槍に刺さるはマーダー?珍しいとお聞きしましたが、まだいたんですねぇ。


「お手柄ですよっ!リリー」


 頑張ったのでしょうね…。所々に傷があります。


「この者に癒しを、[ヒール]」


 初めて使いましたが、つ、…疲れますね?


「…」ぐいっ。

「いいんですか?アナタの手柄ですよ?」

「…」ぐいっ、ぐいっ。

「わ、分かりましたっ、…では、貰いますね」


ーポンッ…。

〈マーダーラビットを吸収。図鑑が完成しました。〉


 …キラーを飛ばしての、マーダーです。…どうしましょうか。一旦休憩のために図書室に入りますか。


「ダルトンさん、そちらはどうですか?」

「普通の白色は無理だな。逃げていく。その代わりなのか、茶色が向かって来るんだが、アイツらの蹴りじゃ効かんのだ」

「のだっ」


 流石熊。木より堅いと?マナちゃんも良い眺めでしょうね。


「大袋には大量のキラーラビットですか…」

「おう。図鑑埋めするか?」

「ほんにすう?」

「私が破産しますよ…」


 キラーラビットの相場は丸々で銀貨2枚のはず。後9匹で18枚。2カ月分とか。


「…流石に俺もこんなに要らないぞ?」

「いっぱいよ?」

「何故狩ったんですか…」

「コイツらに聞いてくれ。逃げないで人を蹴りの稽古道具にしてくるウサギだぞ」

「ぜんぜんゆえないのよっ」


 …それはさぞ、うざかろうですね。しかも蹴っても揺れないと?


「なに、先行投資だ。9匹で後は狩り放題なのだろう?」

「おう?」


 ふむ。確かに大袋が軽くなりますか。


「では、ありがたく」


ーポン…。

〈キラーラビットを吸収。図鑑が完成しました。〉

〈キラーラビットを吸収。図鑑に蓄えます。〉

 …今の所、ウサギコンプリートですね。


「休憩のために図書室に入りますが、如何しますか?」

「子供達を連れて来よう」

「お願いしますね」


 マナちゃんを受け止めて。


「[図書室]で休憩しましょうね」

「うんっ」

「…」こくり。


 ふぅ。やはり此処が1番落ち着きますねぇ。


「連れて来たぞ」

「おじゃましますっ」

「…」

「はい、どうぞ」


 最近は子供達が来るとあって、地べたに座れるように、靴を脱いで座れるスペースを作りました。コレにはリリーもニッコリです。何より1番気に入ってるのがダルトンさん。椅子に座った時に軋む音がしたらしく、恐々座っていたので。だったら、と言うことで改造。座りクマならマナちゃんも遊べます。もちろん飽きたら外にも行けます。


 そして、今回の主目的、ウサギ図鑑。まさか三冊も作れるとは思いませんでした。ありがたく読むとしましょう。では、最初はやはりホーンラビットから。


ーパラ…。

 ホーンラビットは比較的何処にでもいるポピュラーな魔物である。雑食性で何でも食べ、独自な進化をする個体も発見されている。…キラーやマーダーはまだ普通だと?


ーパラ…。

 棄てる内臓以外はほとんど使える為、昔から狩りの対象とされ、人や魔物、両方に狩られる。特に角が面白い特性を持っていて、通常種は特に何も無いが、進化個体からは、何故か薬効を持つようになる。…キラーからお薬になると?


ーパラ…。

 角はバリスタの穂先に最適。槍も可である。一時期ペットにしようとした貴族がいたが、片目を貫かれ、ウサギ伯と呼ばれた。…流石貴族…。また、子宝祈願の為に脚を欲しがる貴族もいる。…全世界のあるあるなんでしょうね。


ーパラ…。

 図解ですね。…へぇ、角は頭蓋骨にくっ付いていると。昔の人は前歯で文字を書いていた記録もある…と。


ーパラ…。

 ホーンラビット貯蔵量。原本初回に付き1匹使役可能。2匹目0.7%。


ーパラ…。

 白紙ですね。ステータス表になるのでしょう。


 …使役可能ですね。問題は言うことを聞くのか、…図鑑に帰す事は可能なのか。


ーパタン…。

〈称号[ウサギ特効]、スキル、[脱兎LV1]を獲得。俊敏+8、運+8。〉


 流石ウサギ。素早さと運ですか。…召喚してみましょう。


「ホーンラビット召喚!」

〈雌雄どちらを選びますか?〉


 …子沢山にされるのも、喧嘩されるのも、なんですよねぇ…。取り敢えず、メスで。


〈メスのホーンラビットを召喚します。名前を付けて下さい。〉


「来なさい、クリス」


 イメージはクリスマス。聖夜のウサギさんです。深い意味はありません。


ーふんふん…。とことこ。キュルンっ


 ふむ。少し角が丸いですね?…なでなで。あら、大人しいです。コレなら図書室のマスコットになれるかも?…しかし、強くなるには本を読む必要があります。…君の原本ですよ~。


ーふんふん。パラ…。ふんふん。


 …読めてます?器用にページをめくる動作は知性を感じます。


「ほう、ホーンラビットか」

「ええ。本が読める子のようですね」

「…それは詩織のスキルだからだろう」

「…ですよねー」


ーふんふん、パタン…。とことこ。スイっ。


 持ってきて渡してくれましたね。なでなで。

「偉いですね。あそこに読める本があります。アナタはどうしますか?」


 あるのは上の本棚。…どうするのでしょうね?


ーふんふん。とことこ。キュイっ。


 リリーに頼みに行きましたか。意思疎通が出来るみたいですね?…本棚から本を持ちだして、私が持っている本をリリーに、と。賢いですね。


「ふわぁ。かしこいのね?」

「うさぎしゃんっ」


 子供達に見付かりましたね?…本を閉じて?…甘えに行きましたね。流石よく分かってます。


「この賢いウサギが後2匹は増えるのか…」

「そうですね。後二冊をあの子達が遊んでいる隙に読んでしまいます」


ポケットが好きな人は分かるはず。

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