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スキル、図書室は大器晩成でした。〜今更戻れと言われても図書館になって行けません〜  作者: 佐野松 友
1章 異世界は本が少ない?

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30/96

30 ウサギ

宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ


 おはようございます。気付いたら寝袋にリリーが入り込んでいました。コブリンは臭い。メスには当てはまらないんですねぇ。とても良い香りです。お風呂に入っていない私が逆に気まずいです。


 …本を全制覇…だと?


「リリー。貴女はとても素晴らしいですねぇ~」

「…」こくり。


 なでなでしてあげます。…やはり喋るとなると幼児向けの本か、言語が分かるような本が必要と言うことなのでしょうか?それとも、知力を上げる本とか?私が持っている本は今のところ二冊。少ないっ。7ポイントでは足りないのでしょうね…。


 さて、身嗜みを整えて、ギルドへ。お留守番は嫌?…しょうがないですねぇ~。目の届くところにいるんですよ。


「おはようございます。マスター」

「おう、おはようさん。…その子がコブリンか?えらい美人じゃねぇか…」

「私の子ですから。手を出す奴は本の角の刑ですよ」

「…」こくり。

「まだ、喋れないので、私の近くで待機です」

「分かった。問題を起こさないようにな」

「それは私にではなく、野蛮な人達に言ってください」

「違いねぇな。…お前らも面倒見てやってやれ」

「…」ぺこり。

「「はいっ!」」


 受付嬢達の心もがっつり掴んだ様子。さてと、私も査定所にスタンバイです。


「おはようさん。耳、やっといたよっ」

「おはようございます。親方。ありがとうございます」

「…少し強くなったかい?」

「…?どうでしょう…。有意義ではありましたけど。あと少しが足りないんですよね」


 他愛ない話で朝のコミュニケーションを取ります。…早速お客さんですね。


「コレを頼む」

「はい。…ホーンラビットにしては丸々してますね…?コレはどこで?」

「いつもの森だぜ?」

「ふむ。…コレなら銅貨7枚ですね」

「おう。助かるぜ」

「ありがとうございました」


 しかし、なかなかの太り具合ですね?


「親方~、こんなに肥えてる個体が来ました~」

「あん?…まだ季節的に速いな。まだ、増えるようなら、ジローを呼んでおくれ」

「あ、はい」


 それから、何人か来ましたが、やはり肥えてますね。マスター案件でしょうか。


「いつもの森だそうですよ?」

「捕食者が減ったから。ってだけでは説明にならんな…」

「ゴブリンの増減は関係ないと?」

「ウサギ共の主食は草だが、アイツらは雑食。ヒエラルキーも下だぜ?肥える意味が分からん…」

「栄養豊富な何かが無いとああはならないのさ」


 ホーンラビットが肥えるほどの栄養?…デスサイクロンで散り散りになったゴブリンとか?


「あの~」

「あん?」

「ゴブリンってウサギさんは食べます?」

「アイツらは被捕食者であって捕食者ではないな。それこそ、バラバラにして与えない限りはな」

「……」

「…勇者か?」

「デスサイクロンで散り散りにしました。出来るだけ回収はしましたけど…」


 賢者様のやらかしです。余計な魔法ではありましたね…。


「…はぁ~。生態系が崩れる魔法なんて使うなよなぁ…。このままだと上位種が生まれるぞ?」

「ウサギの上位種ですか?」

「通称殺人ウサギさね」

「…物騒ですね」

「キラーラビットって言ってな、脚力が凄くて木をへし折るレベルなんだよ」

「…確かに人なんて蹴り1発ですね」

「故に殺人ウサギ。勇者方も面倒な置き土産を置いていったな…」


 まさか、一晩で此処まで変わるなんて思わないですよねぇ…。


「ほ、ホラっまだ現れた訳じゃないし、率先して狩れば大丈夫さっ!」


 …親方、それは最古からある、フラグというモノです…。

 


 

ウサギ天国。(´・ω・`)

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