30 ウサギ
宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ
おはようございます。気付いたら寝袋にリリーが入り込んでいました。コブリンは臭い。メスには当てはまらないんですねぇ。とても良い香りです。お風呂に入っていない私が逆に気まずいです。
…本を全制覇…だと?
「リリー。貴女はとても素晴らしいですねぇ~」
「…」こくり。
なでなでしてあげます。…やはり喋るとなると幼児向けの本か、言語が分かるような本が必要と言うことなのでしょうか?それとも、知力を上げる本とか?私が持っている本は今のところ二冊。少ないっ。7ポイントでは足りないのでしょうね…。
さて、身嗜みを整えて、ギルドへ。お留守番は嫌?…しょうがないですねぇ~。目の届くところにいるんですよ。
「おはようございます。マスター」
「おう、おはようさん。…その子がコブリンか?えらい美人じゃねぇか…」
「私の子ですから。手を出す奴は本の角の刑ですよ」
「…」こくり。
「まだ、喋れないので、私の近くで待機です」
「分かった。問題を起こさないようにな」
「それは私にではなく、野蛮な人達に言ってください」
「違いねぇな。…お前らも面倒見てやってやれ」
「…」ぺこり。
「「はいっ!」」
受付嬢達の心もがっつり掴んだ様子。さてと、私も査定所にスタンバイです。
「おはようさん。耳、やっといたよっ」
「おはようございます。親方。ありがとうございます」
「…少し強くなったかい?」
「…?どうでしょう…。有意義ではありましたけど。あと少しが足りないんですよね」
他愛ない話で朝のコミュニケーションを取ります。…早速お客さんですね。
「コレを頼む」
「はい。…ホーンラビットにしては丸々してますね…?コレはどこで?」
「いつもの森だぜ?」
「ふむ。…コレなら銅貨7枚ですね」
「おう。助かるぜ」
「ありがとうございました」
しかし、なかなかの太り具合ですね?
「親方~、こんなに肥えてる個体が来ました~」
「あん?…まだ季節的に速いな。まだ、増えるようなら、ジローを呼んでおくれ」
「あ、はい」
それから、何人か来ましたが、やはり肥えてますね。マスター案件でしょうか。
「いつもの森だそうですよ?」
「捕食者が減ったから。ってだけでは説明にならんな…」
「ゴブリンの増減は関係ないと?」
「ウサギ共の主食は草だが、アイツらは雑食。ヒエラルキーも下だぜ?肥える意味が分からん…」
「栄養豊富な何かが無いとああはならないのさ」
ホーンラビットが肥えるほどの栄養?…デスサイクロンで散り散りになったゴブリンとか?
「あの~」
「あん?」
「ゴブリンってウサギさんは食べます?」
「アイツらは被捕食者であって捕食者ではないな。それこそ、バラバラにして与えない限りはな」
「……」
「…勇者か?」
「デスサイクロンで散り散りにしました。出来るだけ回収はしましたけど…」
賢者様のやらかしです。余計な魔法ではありましたね…。
「…はぁ~。生態系が崩れる魔法なんて使うなよなぁ…。このままだと上位種が生まれるぞ?」
「ウサギの上位種ですか?」
「通称殺人ウサギさね」
「…物騒ですね」
「キラーラビットって言ってな、脚力が凄くて木をへし折るレベルなんだよ」
「…確かに人なんて蹴り1発ですね」
「故に殺人ウサギ。勇者方も面倒な置き土産を置いていったな…」
まさか、一晩で此処まで変わるなんて思わないですよねぇ…。
「ほ、ホラっまだ現れた訳じゃないし、率先して狩れば大丈夫さっ!」
…親方、それは最古からある、フラグというモノです…。
ウサギ天国。(´・ω・`)




