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スキル、図書室は大器晩成でした。〜今更戻れと言われても図書館になって行けません〜  作者: 佐野松 友
1章 異世界は本が少ない?

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29/96

29 リリー

宜しくお願い致します(*´∀`*)ノ


本日二本目(○´∀`○)


「驚いたな。ゴブリン…か?」

「ええ。メスゴブリンのリリーです。召喚しました」

「……」ぺこり。

「それもスキルか?」

「ですね。…これは頑張ってゴブリン達を乱獲するべきか…」


 上位個体のゴブリン達なら、散った者達にいるので探せばワンチャン?称号のゴブリン特効もどれだけ効果があるのか調べたいですし。


「しかし、護衛として役立つのか?」

「む…。確かに。か弱そうですねぇ。リリー、戦えます?」


 ジェスチャーで拳を打つべし。をしてみます。…あ、無理?…何かないですかね。図鑑をチェックしてみます。


ーパラ…、ーパラ…、…あった。最後の白紙がリリーのステータス標でしたか。


名前:楠リリー

年齢:0

種族:ゴブリン

体力:3

力:1

知力:5

魔力:5

俊敏:3

器用度:3

運:10


 …私と大差ないですかね。…もしかして?


「リリー、コレは読めますか?」

「…」こくり。


 渡したのは、私が最初に読んだ、お食事処大全。…予想では私のスキルで生まれたのなら、育て方もコレで合ってるはずです。


 お行儀良く椅子に座って読む姿は粗野なオスゴブリンと天地の差がありますねぇ。


ーなでなで。


「…?」

「お気になさらず~」

「…まるで、母親のようだな」

「まぁ、似たようなものですし。この子には主に図書室の担当をして貰おうかと思ってます。ある程度本を読んで強くならないと魔物に苛められちゃいますからね…」


 特にオスゴブリンになんて見つかったらお持ち帰りされちゃいます。それだけは絶許です!


「お疲れ様ですー」

「お疲れ様です」


 夜勤の担当、レイチェルさんが来ましたね。それなら、私は図書室に帰りますか。


「では、また明日、お休みなさい」

「おう、お疲れ様」

「はいー。お休みなさい~」

「リリー、[図書室]に帰りますよ~」

「…」こくり。


 ふぅ、やはり此処が一番落ち着きますね。


「好きなだけ読んで良いですからね。…あ、でも鍵付きはダメですよ、教育に良くないですからね」

「…」こくり。


 しまった。寝袋をもう一つ用意するべきでしたね…。…結構大きいですね。コレなら2人でも寝られなくもないですかね。今後の事を考えるなら、買わないとですね。もしくは、布団?図書室に?背徳感がありますね。今後増える仲間次第と言うことにしておきましょう。


「眠くなったら、こっちで寝るんですよ~」「…」こくり。


 それでは、私は寝ます。色々ありましたね。…あ、お風呂。…コレもクソ王子のせい…ですね。…ぐぅ…。


「…」



「おう、どうだった?」

「流石異世界人です。使役召喚しましたよ」

「…マジか」

「メスゴブリンですが、見ていた感じ、詩織と同じ方法で強くなると思われますな」

「はぁ、全く、話題に事欠かない奴だ」

「同感です」

「引き続き、護衛を頼む」

「了解です」


 ダルトンに極秘依頼しているのは、詩織の護衛。勇者と同郷なら希有な能力があると見ていたが、恐らくは大器晩成型。それも、個の力と言うより、全。見ていて飽きないのも良いよな。査定も正確だし。


「お待たせしました、こちらエールですー」

「おう!悪いな、レイチェル」

「いえいえー。アホ王子ですが、暗部を送ろうとしていたみたいですが、全滅してると知って憤慨していましたよー」

「あのボンクラ…。まだ逆恨みしてんのか」

「自分より弱い者にしか強く出られない弱虫ですからねー」


 あのボンクラのしでかしも、裏取りが出来ている。素直に謝罪すればよかったものを逆ギレして癇癪を起こした…とな。…問題は詩織が素直に大人しくしている玉か…、と言うところだな。アイツ、絶対に攻撃の意思ありだったからなぁ…。


「絶対に1発は蹴りを入れるって言ってましたよ?」

「…だよなぁ」


 相手は王族。しかも王太子だからなぁ。この国も先代の統治は良かったんだが、今の王は愚物だ。蛙の子は蛙とは異世界の言葉だが、その通りだ。あの王にしてあの王子あり。…その内耐えかねた民が暴動を起こすのが先か、詩織が王子をぶちのめすのが先か。


「俺は詩織が王子をぶちのめすに賭けますよ」

「…賭けにならねぇな」

「くっはっは。ですなぁ!」


爪は研ぐもの。(^(エ)^)

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