3 図書室
宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+
私のスキル図書室は、思念発動も可能ですし、言葉に出す必要は特に無い。何故言ってから発動したように見せたか。初めましての方々に馬鹿正直に話す方がおかしいでしょう?
「こちらからはいります」
出てきたのは引き戸。私の図書室のイメージは教室と同じ様な間取りの部屋です。ロッカーのある場所に本棚。コの字の如くとは言ったもので、長いテーブルは全部で4。椅子も人数分出る様にしました。残りは本棚です。…失敗しましたね。召喚前に読んだ物も本にして貰えば良かったです…。何も無い空っぽの棚のなんと悲しいことか…。
「何も無いが?」
「役に立たないと言いましたよ?…私のスキルは読んだ書物を本にして収納するのが基本的とお考え下さい」
ステータスの事を言うつもりはありません。
「なぁ、此処で寝泊まりは出来んの?」
「もちろん可能です。…本来の用途では有りませんが、ついつい寝てしまうのも図書室です」
勿論、異論は認めます。図書員の時に態々寝袋まで持ってきた馬鹿も居ましたね…。蹴りは勿論入れましたケド。
「食事は可能ですか?」
「図書室は飲食禁止です。当たり前でしょう」
特に飲み物。紙は濡らすべからず、ですよ。
「…では、書物を読んでみてくれないか」
「それは、喜んで読ませて頂きます」
女子2人は何やら考えている様ですが、男子はつまらなさそうですね。
図書室の扉はそのままに、おじいちゃんがいる部屋へ。…うん。素晴らしい本の数ですね。
「鑑定士長。読んで良い本はあるか」
「ふむ?…ここからココまでは駄目じゃ」
左端から中央は重要物…と。
「コレならええじゃろ」
「拝見しますね♪」
薄い冊子ですね。研究資料とかでしょうか?
ーパラ…。
ふむ。王国のオススメ食事処大全。変化球ですね。
王国は、度々召喚を行う。その都度、かの世界のグルメを教えて貰い、発展をしていった、歴史がある、、と。…大通りの777カレーは今も大盛況……。
ーパタン…。
<スキル、料理Lv1を獲得。体力+2>
「面白い書物ですね。おじいちゃん」
「ほっほ。じゃろ?オススメは裏通りのモツ煮なんじゃ。歯がいらんぞー」
「…確かに、同じ様な書物が追加されてあった。…本当にコレだけなのか?」
不味いですね。料理が生えてしまいました。
「何度も鑑定するものではないぞ。少し前に4人も鑑定して、ビカビカになったんじゃ。水晶が割れてしまうぞい。…割ったらお主の給料から引いてもらうからの」
「ぐっ」
コレには騎士団長もぐうの音も出ないみたいですね。
「その水晶は高いのです?」
「そやつの給料3ヶ月分はするぞい」
わあ。何気にエグい事やらせてましたね。…もし私の時にヒビでも入ったら悲鳴が上がっていたと…。恐ろしいです。
侍女さんが何やらゴニョゴニョしてますね。
「特別に王がお会いすると言っているが…」
「私のスキルを見ても、ですか?」
先程の冊子の様に情報をお求めとかでしょうか。
「私より若い彼らの方が色々と知っていそうですけどね」
「ふむ。…例えばカク?とか言うものは?」
「カク?…核兵器なんて欲しいんですか?」
「知っているのか!?」
「存在は。作り方は知りませんね…。勇者とかでは無く、学者の先生を召喚すべきですよ。まぁ、仮に作ったら、自滅がオチに見えますけど」
生みの親ですら未だに恨まれ、祟られています。子孫なんて業で雁字搦めでしょう。
「書物を嗜む学者殿では無いのか?」
「知りたい事の幅が広すぎますよ。私はミリタリーオタクではありませんし、専攻は考古学です」
各国の歴史とか、そう言うタイプの研究が好きな歴女と言う奴です。
「バリスタとか大砲とか有りますよね?」
「あ、ああ。あるが…」
「古代兵器の集大成です。改良もされている事でしょう。私の出る幕はありませんね」
分かったら、さっさと外に出して欲しいです。
「二宮童子がマジで二宮な件」
「ね、賢い子。」
「危ないよね…?」
「もしもの時は…」
…少し喋りすぎましたね。つい、本を読んでリミッターが外れてしまいました。悪い癖です…。
雄弁は銀、沈黙は金。取るに足りない情報にも砂金。
好物を前にヨダレを垂らす犬が如し。




