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スキル、図書室は大器晩成でした。〜今更戻れと言われても図書館になって行けません〜  作者: 佐野松 友
1章 異世界は本が少ない?

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24/94

24 勇者

宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+


「…勇者様方、1週間ぶりですよ」

「あ、あはは…、お久しぶりです、楠さん」

「…だから、偶には顔出そうって言った。」

「…し、しおりっち、お、おひさ〜」

「……」


 随分気まずそうですねぇ?私をギルドにドナドナ出荷してから一度も来ていない勇者様方?なんならそのまま忘れられたのかもと思い始めてましたよ。読書の友こと愛理さんは図書カードで意思疎通はしてましたが。


「…コホン。ゴブリンによるスタンピートが予想されています。出動を要請致します」

「ガチギレてね?」

「そんな事ある訳ないだろ?ね、楠さん」

「ソンナマサカー。ワタシノオンジンサマガタ。デス、ヨッ!」

「ぐふっ」


 取り敢えずクマソバットを喰らっとけ、脳筋勇者。噂で聞きましたよ?能力でゴリ押してる、と。


「ふぅ…。お帰りなさい。心配はしていませんでしたが、ちょくちょく顔を見せると言った嘘に対する罰です。理解しましたか?」

「い、1週間はダメ、ですかね?」

「それなら、1週間後と言えば良いだけの事です。忘れられてドナドナされたのかと思いましたよ?」


 ただでさえ、元の世界の知人はあなた達だけです。過疎ギルドに投げ込まれたら、心細いに決まってますが?私は鋼メンタルではありませんよ。


「ドナドナ。」

「分からない単語だが、よくない奴だろ、それ」

「もう過ぎた事ですよ。マスター。それよりもゴブリンです」

「お、おう。…北西にゴブリンの集落が確認された。冒険者が少ない今、頼れるのはアンタ達だけだ、頼めるか?」

「ゴブリンですか…。死体処理が大変なんですよね…」


 焼かないとゾンビ化して猛威を振るう厄介者です。しかも焼くと臭いとか。


「あん?詩織を連れてけば良いじゃねーか。回収出来るだろ?」

「…可能ですね」


 ばっちい、ゴブリンを触りたくないですけど。依頼ならば致し方無し、です。


「初耳。」

「説明する前に旅立ちました」

「貴重なマジックバック枠じゃん!」

「俺達の苦労が…」

「あ、あはは…、はぁ〜…」


 何かと苦労した様な感じですが、知りませんよ。今は件のバックも持ってるんでしょう?


「訂正しておきますが、私の能力は図書室ですからね。素材で図鑑を作ります。物資を渡されても素材となり、図鑑になります」

「…つ、つまり?」

「恐らく、無限に回収は出来ますが、出すには図鑑を完成させる必要がある、という事です」


 思ってたのと違うと言われても嫌ですからね。補足は大事です。


「例えば、ナル木材は図鑑が完成しています。出せますよ」


 合成と破棄は出来なくても、出す事は可能なハズ。


「ナルか。ガラクタ山か?」

「ええ。美味しい宝の山でした」

「そ、そうか。…出してみろ」


 ナル図鑑を出して、と


<ナル木材を出しますか?>


 はい。…どんな状態か分かるスケッチ付きとはありがたいですね。ページが凄いことになりそうですけど。


ードスン…。


「こんな所です」

「……」


 はい、回収。


「…便利過ぎん?」

「ポーターにしたいなら物資を投資して下さいね」

「…俺達より汎用性は上だろ」

「…言わないでくれよ…」


 そもそもの役割が違いますし。戦闘特化と比較されてもです。


「戦闘はからっきしなので討伐はお任せします」

「うん、守護る。」

「流石に前線に出ろとは言わねぇよ…」

「後ろ組だね〜」

「え、さっきの蹴り、かなり強烈だったけど…」

「…必殺クマアッパーもありますよ」

 

 オーラを出して、にぎにぎ。くまーっ!

田中優吾。勇者。正義感は強い脳筋。困ってる人は率先して助かるがやり方がゴリラである。空気が読めない為、度々愛理にしばかれる。サンドバッグ枠。

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