21 ギルド
宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+
「じゃあね〜、お姉ちゃん!確かに銀貨2枚ね!」
「にぇっ」
「…ありがとう」
「ええ。取られない様に。…もし取られそうになったら、後ろにクマがいるって言うんですよ〜」
「後ろ盾ならぬ後ろ熊か…」
「もちろん、なってくれますよね?」
「…ああ。懐かれてしまってはな…」
ツンデレクマさんめ。
「あっ!いましたっ!詩織さん、探しましたよっ」
「…どうしました?」
「こ、コチラにっ!」
受付嬢のアンナさんにギルドに引き込まれました。…あのグズ男、まさかギルドに先に来て迷惑かけて来たとか?
「衛兵が詩織さんを寄越せって言ってきたんです…」
「…ああ。そっち方面ですか。そういえばクソ王子に懸賞金がなんたら言ってましたね」
話半分に聞いてましたよ。どうせ嘘かと。そうですか。
「詩織、楽しかったか?」
「はい、マスター。トラブルはありましたけど、概ね、楽しみましたよ」
「それなら良し。しかし、厄介な奴に狙われたな…」
「ええ…。厄介なストーカーですよ。誠意か謝意はあるか聞いたら、反逆だの不敬だのといちゃもん付けられていい迷惑です」
「そ、そうか」
「不敬罪なんて最たる例です。実績も無いくせに敬えと?生まれしか誇れないなら、本当に恥ずかしい存在ですね」
「お、…おう」
おっと。ついヒートアップしてしまいましたね。まぁ、真実ですし、本音です。
「恐らくは、ギルドから出るのを待ってるハズだ。どうする?」
「私の能力は宿屋には適しませんが寝泊まり可能です。寝袋さえあれば言う事無しなんですけどね。ご飯もここで食べれば生活可能ですし」
匿って貰えるなら何処が良いか、なんて、脱出する時に勇者方に相談してますとも。
「…流石、考えてるな」
「マスター。詩織はガラクタ山の回収も可能だぞ」
「マジか。依頼したいくらいだぜ?」
「いえ、私には宝なので。休日にでも行きますよ」
「そうか?…助かる」
宿屋に行く?ご飯屋?…残念ですが、ギルドなんですよね。
「コレが寝袋だ。後は食堂でだな」
「はい、いつも通り給料から引いて下さい」
受付嬢は儲かります。能力次第ですが、私は算術も出来ますし、査定も、料理も出来ます。…おかしいですねぇ?…冒険者になる予定だったのに。
「次の休みの時に俺もガラクタ山に行く。全部片付けてくれたら、Dランクにするぜ」
「随分と早い昇格ですね?」
「使える奴を燻らすのは勿体無いからな。ダルトンから聞いたぜ?ゲイリーをぶっ飛ばしたってな」
「あ…、そうそう、それで思い出しました。コレ、ゲイリーの人生本なんですけど、後ろ暗い事の証拠になりそうなのと、密売人の名前が載っています。読みます?」
「本か…。報告書だけでも眠くなるんだよなぁ」
「薄っぺらい人生なので1、2ページです」
「…辛辣だな」
「襲われたので」
死人に口なしですが、本になるなら、それが証拠になり得ますからね。まぁ、信じるなら、ですけど。
「コレで使えないだと?あのボンクラ、目ぇ付いてんのか?」
ステータス至上主義らしいですし。まぁ、今ならあの下顎ボロボロにしてあげますけど。…にぎにぎ。
「…読めねぇな」
「あ、コチラに記入おねがいしますね」
図書カードとスタンプで…と。
「お、読めるな…。…俺はガキの頃のアイツも両親も知っててな…、悪ガキだった。しかし、ここまでバカだとは思いたくなかったな…。トドメはダルトンか。…?クマアッパー?」
シリアスさんがクマアッパーされましたね…。
このおチビにクマアッパー??




