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スキル、図書室は大器晩成でした。〜今更戻れと言われても図書館になって行けません〜  作者: 佐野松 友
1章 異世界は本が少ない?

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18 熊護衛

宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+


「クマアッパーってどんな感じなんです?」

「む?…見せた事はない筈だが?」

「図鑑を読み切って頂いたでしょう?。相手のスキルを確率でラーニング出来るんですよ」


 流石に私がいきなりクマアッパーを使ったら怪しまれますからね。それなら喋るに限ります。


「…なるほどな。流石勇者、と言うことか」

「私はオマケですけどねぇ」


 期待の眼差しはやめてもろて。


「居たぞっ!」

「…ミーナちゃん、マナちゃん、ロイ君は[図書室]に」

「う、うん…。わあっ」

「…ムニャムニャ」

「…広い」

「少ないですけど、本も有りますからね…」


 扉を閉めてしまえば私が許可しないと開けられません。私にご用なのか、ダルトンさんへの客なのか分かりませんが。


「詩織も中に逃げろ」

「ダルトンさん目当てです?」

「いや、知らんな」


「女ぁッ!お前に王子様が懸賞金を掛けたんだよぉッ!」


 叫ぶのはいつぞやの素材グズ男。あとは知らない顔…だと思います。


「…あのクソ王子。やり方が狡いですね」

「…揉め事か?」

「いえ。一方的なイチャモンです」


 そもそもが不敬罪の様な曖昧なモノですし。敬って欲しいなら、実績を詰めとしか…ねぇ?


「今頃ギルドも包囲されてるぜぇッ!」

「…王国所属ではなかったような?」

「ああ。ギルドマスターが出てくるな」


 ジローさんは普段は優しい方ですが、理不尽が大嫌いを公言しています。


「衛兵さんが可哀想ですね…」

「この国も未来が暗いのか」

「暗愚、凡愚が沢山なんて想像したく有りません…」


 取り囲むと言っても3人の男。…残念ですが、熊さんがいるんですよね。


「ダルトンがいるなんて聞いてねえぞ…」

「知るかッ、ソイツさえ捕えればオレたちは金持ちなんだぞッ」


 どれだけの額を掛けたんですか…。そのお金も民の為の物でしょうに。


「ダルトン、ソイツを寄越せ」

「断る。今日は詩織の護衛依頼だ。依頼主を売るなんざ冒険者失格だぞ」

「ぐっ」

「それに、詩織は真面目で優しい人間だ。懸賞金?何かの間違いだろう」

「ダルトンさん…」


 イケメン熊さんですっ。

 

「構わなねぇ、ソイツごとやれッ!」

「…お、お前から行けよ!」

「そうだ、言い出しっぺのお前から行け!」


 …2メートル近いクマさん(剣持ち)に怯えを見せる2人、目が座ってる素材グズ男はやる気みたいですね?


「オラァッ!」

「ふんっ」 


ーボキンッ…。フォンフォンフォン…。ドスッ…。


 反撃クマパリィで剣が折れました…ねぇ。


「隙有りだぁッ」

「…ッ必殺、クマアッパーッ!」


ーゴッ、メリメリメリッ…、ドサ…。


 ナイフ攻撃を咄嗟に避けてカウンターアッパーしてしまいました。…顎から出血してません?クマの腕のオーラ(実写)って事です?…にぎにぎ。


「くまーっ!」

「ひっ、ひぃーっ」


 もう1人は私の威嚇で逃げましたね。


「使えないスキル持ちのただの女なんて嘘じゃねぇか!、俺は抜けるぜ!」


 …残ったのは、顎が割れたグズ男。


「どうします?コレ」

「命を狙われた以上は命で、だ」

「…ですよね」

「反対か?」

「いえ。子供を人質にするタイプにしか見えないので。…コレも素材扱いになるのかなぁ…て」

「トドメを刺してからやってみるんだな」


 ぴくぴくしてますが、気絶のまま逝って貰いましょうか。…ふむ。


「俺がやろう」

「…お願いします」


 恨むなら王子を恨むんですね。


ーポン…。

<ゲイリーを吸収。図鑑が完成しました。>

<鉄の剣を吸収。図鑑に登録、5%。>

<皮の鎧を吸収。図鑑に登録、8%。>

<普通の布を吸収。図鑑に登録、6%。>

<皮の靴を吸収。図鑑に登録、8%。>


 ほう…?個体なら1発ですか。それと装備類も。人間ってもしかして、美味しい素材?…いえ、この考えはあまり良く有りませんね。


 この本は彼の人生本って事なんでしょうか。…素材にした手前、読んでみますか。


ーパラ…。

 ゲイリー、生まれはナスカ村、幼少期から親の愛を受けながら、悪事を繰り返す……。ふむ、やはり人生本ですね。…10歳になり、悪事のレベルが上がり村を追い出される。…冒険者ギルドに登録し、細々と、悪事も行い、……、違法な薬を売り買い…、闇ギルドにて、懸賞金を発見、……楠詩織のクマアッパーで倒され、トドメをダルトンに刺される。


ーパラ…。

 魔物の討伐履歴…。持っている称号…。…殆どが白紙ですね。…犯罪歴だけはそれなり…と。後は白紙ですね。…メモ帳にでもしようか悩む所ですね。


ーパタン…。


<スキル、[詐術Lv1]を獲得。力+2。>


 …薄っぺらい人生ですね。凄い冒険者だったらもっとページも分厚いのでしょうか?。…良い影響を与えるモノではありませんね。鍵付きに指定します。


「…読みます?」

「アイツの人生を?微塵も興味が湧かんな…」

「ですよね。薄っぺらい、クズ犯罪者の人生です」

「子供にも読ませられんぞ」

「大丈夫です。鍵掛けときました」


 しかし、詐術ですか。いらないモノまで寄越されると腹が立ちますね…。



スーパードラァイ(゜∀゜)

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