14 図鑑
宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+
「詩織、ここにあるのは全部回収して良いぜ」
「ありがとうございます」
現在、マッドボアを解体中です。…と、言っても私は不要部分の回収係ですけどね。
<マッドボアを吸収。図鑑を更新。6%。>
ふむ。6%ですか。内臓と血だけなら、納得でしょうか。
「どうだ?」
「6%ですね。まだまだ先は遠いです」
私の能力はある程度は教えてあります。流石に本でスキルが、とは言ってませんが。愛理さん辺りは訝しんでましたけど。
「初マッドボアだよ。中々の大きさだろ?」
「ああ、そうですね。ニュースで見るよりは大きいですねぇ」
私だったら轢き殺される未来しか見えないですよ。どうやって待つのか分かりませんけど、剣で一撃です。
「…毛皮は買取ですか?」
「アイツは自前があるからなぁ。防具屋か、服屋か、まぁ、早いもん勝ちだな」
かなり獣臭いです。プロに感謝ですね。
「お待たせしました。コチラがお肉です」
「ありがとう」
「またのご利用お待ちしてますね」
「お、おう。また来る」
そう言ってダルトンさんは出て行った。…生肉で良いんだ…。
「親方〜。この骨は何処に持ってくのです?」
「それは、隣の飯屋だ。良い出汁が出るぜ?」
「…なるほど。いいですね」
さぞ、美味しいのでしょう。親方の顔がだらしない感じになってます。
「おねぇちゃん、買い取りおねがいしますっ」
「おねないしまうッ」
「はい、いらっしゃい。今日はどんなものかな?」
「うんとね〜。コレッ」
「こえッ」
来たのは、孤児出身のおチビちゃん達。近場に薬草が生えてるので、そこで採取してくるらしい。危ないけど、生活の為頑張っている。この子達を見習いなさい、グズども。
「ふむ、ナナイ草とザザ草と、…オゲ草は毒草だからダメですね。後は、ナオナ草です。…銅貨6枚です」
「そんなにもらえるの?」
「るの?」
「私が欲しいので、買うからですね」
「あ、ありがとうッ」
「あいあとっ」
「いえいえ。美味しいモノを食べて大きくなるんですよ〜」
子供は好きです。純真無垢とはこの事ですねぇ。
「詩織さん。良いんですか?」
「ええ。本当の事ですので。ナオナ草は後で薬師ギルドに持って行きますね」
ナナイ草もザザ草もオゲ草も図鑑埋めに使います。
<ナナイ草を吸収。図鑑を更新。23%。>
<ザザ草を吸収。図鑑を更新。46%。>
<オゲ草を吸収。図鑑を更新。3%>
流石雑草。溜まる速度が早いです。
「よっ、2日目にしちゃあベテランみてぇじゃねぇか」
「マスター。休憩ですか?」
「おう。ひと段落ついたからな」
この方はギルドマスターのジローさん。異世界人の祖を持つ、出来る大人です。見た目は30代ですが、70以上との事。黒と白の髪のおじ…お兄さんですね。
「見てたぜ?ガキには優しいのな」
「子供は国の宝ですよ。当たり前です」
大事に、そして、教え導くのが大人というモノです。
「聖人君子かよ。南の守銭奴共に聞かせてやりたいぜ…」
「お高いらしいですね」
「法外だよ。治して欲しけりゃ金、金、金だぜ?名前を変えた方がいいね。金信仰国とかにな」
相当毛嫌いされてますね。まぁ、分かりますけど。
「この国の王族は勇者にぶつかって欲しいみたいですけどね」
「…マジか?」
「教育という名の洗脳は失敗したみたいですけど」
「はぁ…。まともな奴らで良かったぜ…」
悪い事するタイプではないですからねぇ。彼らは。
「新しく使える駒勇者を召喚するかもな…」
「それなら、暫くは大丈夫です。私を召喚して皆倒れたので」
「そう言えば、お前さんもあっち側だったな」
どっちだろうが、私は私ですけどね。
マスタージロー。千騎ジローと云われる程の実力者。ステゴロで鎧をボコボコにするタイプ。




