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スキル、図書室は大器晩成でした。〜今更戻れと言われても図書館になって行けません〜  作者: 佐野松 友
1章 異世界は本が少ない?

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14/95

14 図鑑

宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+


「詩織、ここにあるのは全部回収して良いぜ」

「ありがとうございます」


 現在、マッドボアを解体中です。…と、言っても私は不要部分の回収係ですけどね。


<マッドボアを吸収。図鑑を更新。6%。>


 ふむ。6%ですか。内臓と血だけなら、納得でしょうか。


「どうだ?」

「6%ですね。まだまだ先は遠いです」


 私の能力はある程度は教えてあります。流石に本でスキルが、とは言ってませんが。愛理さん辺りは訝しんでましたけど。


「初マッドボアだよ。中々の大きさだろ?」

「ああ、そうですね。ニュースで見るよりは大きいですねぇ」


 私だったら轢き殺される未来しか見えないですよ。どうやって待つのか分かりませんけど、剣で一撃です。


「…毛皮は買取ですか?」

「アイツは自前があるからなぁ。防具屋か、服屋か、まぁ、早いもん勝ちだな」


 かなり獣臭いです。プロに感謝ですね。



「お待たせしました。コチラがお肉です」

「ありがとう」

「またのご利用お待ちしてますね」

「お、おう。また来る」


 そう言ってダルトンさんは出て行った。…生肉で良いんだ…。


「親方〜。この骨は何処に持ってくのです?」

「それは、隣の飯屋だ。良い出汁が出るぜ?」

「…なるほど。いいですね」


 さぞ、美味しいのでしょう。親方の顔がだらしない感じになってます。


「おねぇちゃん、買い取りおねがいしますっ」

「おねないしまうッ」

「はい、いらっしゃい。今日はどんなものかな?」

「うんとね〜。コレッ」

「こえッ」


 来たのは、孤児出身のおチビちゃん達。近場に薬草が生えてるので、そこで採取してくるらしい。危ないけど、生活の為頑張っている。この子達を見習いなさい、グズども。


「ふむ、ナナイ草とザザ草と、…オゲ草は毒草だからダメですね。後は、ナオナ草です。…銅貨6枚です」

「そんなにもらえるの?」

「るの?」

「私が欲しいので、買うからですね」

「あ、ありがとうッ」

「あいあとっ」

「いえいえ。美味しいモノを食べて大きくなるんですよ〜」


 子供は好きです。純真無垢とはこの事ですねぇ。


「詩織さん。良いんですか?」

「ええ。本当の事ですので。ナオナ草は後で薬師ギルドに持って行きますね」


 ナナイ草もザザ草もオゲ草も図鑑埋めに使います。


<ナナイ草を吸収。図鑑を更新。23%。>

<ザザ草を吸収。図鑑を更新。46%。>

<オゲ草を吸収。図鑑を更新。3%>


 流石雑草。溜まる速度が早いです。


「よっ、2日目にしちゃあベテランみてぇじゃねぇか」

「マスター。休憩ですか?」

「おう。ひと段落ついたからな」


 この方はギルドマスターのジローさん。異世界人の祖を持つ、出来る大人です。見た目は30代ですが、70以上との事。黒と白の髪のおじ…お兄さんですね。


「見てたぜ?ガキには優しいのな」

「子供は国の宝ですよ。当たり前です」


 大事に、そして、教え導くのが大人というモノです。


「聖人君子かよ。南の守銭奴共に聞かせてやりたいぜ…」

「お高いらしいですね」

「法外だよ。治して欲しけりゃ金、金、金だぜ?名前を変えた方がいいね。金信仰国とかにな」


 相当毛嫌いされてますね。まぁ、分かりますけど。


「この国の王族は勇者にぶつかって欲しいみたいですけどね」

「…マジか?」

「教育という名の洗脳は失敗したみたいですけど」

「はぁ…。まともな奴らで良かったぜ…」


 悪い事するタイプではないですからねぇ。彼らは。


「新しく使える駒勇者を召喚するかもな…」

「それなら、暫くは大丈夫です。私を召喚して皆倒れたので」


「そう言えば、お前さんもあっち側だったな」


 どっちだろうが、私は私ですけどね。

マスタージロー。千騎ジローと云われる程の実力者。ステゴロで鎧をボコボコにするタイプ。

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