トークするポークたちⅡ
「ポークがトークして」
ギークの脳髄に電流が走り始めた。
「ポルカを踊る?ならば!耳と鼻も必要必須ではないのか!?」
脳内の宇宙ワームたちが騒ぎ出す。
バンドの方向性が危うくなりそう。
彼らに説明しなくてはならない。
「ディグベスに俺が勤めていた話、したよな?」
「聞いた」
「すごく大変なビジネスだ!」
「仕事が終わると、店で薬を飲んで踊ってた事も」
「それも聞いた」
「で、朝いちで仕事に行くと….いつも俺しかいなくて…冷凍庫を開けると処理された豚どもが!」
「ちょっと待ってくれ」
「なんだよトニー」
「顔色が悪いぜ」
「生まれつきだ」
「吊るされた豚が…俺に向かって『よくもよくも』ん?どうした?トニー、なんで耳を押さえてる?」
「深い悩みがあって」
「お前…もしかしたら怖がりなのか」
「その通りだ」
「開き直ったぞ」
トニー幽霊怖いマン。
「ビル馬の蹄鉄」
「持ってないよ」
「俺は豚どもに散々『ヒズメを持った子が生まれるぞ』とか脅かされたが…ネタばらしをすると、それは薬による幻聴ってやつさ」
俺は彼らに説明した。
「随分びびったけどな!」
「マッド」
「ブリッド」
「なんだよ、ギーク」
「お前が飲んでたデキセドリンは…幻覚作用は起きないはずだが」
「待ってくれ」
「吐きそうだ」
「サンタマリア…ブリッド…ラビット…私のベットに来て下さい!」
古今東西の女神と魔除けの呪い。
ごちゃまぜになってるぞ、トニー。
他に候補が挙がらなかったので。
トーキング・ポークスに決定した




