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06. 断罪の訪問者
マービンがやらかした。
画面上の報告書を読まなくても分かる。彼は失敗したのだ。男はそれ以上を読まず、タブレットモニターの画面を閉じる。
「……わざわざ来る羽目になるとはな」
低く吐き捨てる。
コードネーム・condor。コード・リーパー本部の最高位であり、自身も人殺しのライセンスを持つ者の一人。
本来、現場に出る立場ではない男が聖都市の石畳を踏んでいた。
現場に出る理由は一つしかない。異常が発生した時だ。
コツ、コツ、と靴音が規則的に響く。
マービンや警官たちの殉職に感情はない。
ただ、計算が狂ったという事実だけが静かにそこにあった。
「あそこにはデータやサンプルがあったはずだか......それすら躊躇わず爆破、か」
淡々と呟く。
「データは消失。証拠も消失」
マービンのミスは、精鋭の集まりコード・リーパーとしては視野の狭い、憤りさえ感じる致命的なものだ。
condorは舌打ちをする。小さく、だがはっきりとした音だった。
「……無駄死にだな。マービン」
風が吹き、コートの裾がわずかに揺れる。condorは足を止めない。
向かう先はラボ。今回の任務で唯一、生き残った彼のもとへ。
「──タカセ。か」
しかしそれは、唯一処理を保留されている存在。期待でも無く不純物の確認だった。
【continue…】




