52 マサル峠を越えて_17
* *
えっ!?
私は、思わず我が目を疑った。
先ほどより、上空を飛行するカラス達を降下させ、小水戸中尉率いる軍の、次々と光る金属が一体何かを探らせていたのだ。
すると、……。
それらは、兵員の鉄製の鎧、いわゆる中世のプレートアーマー姿ではなく、……。
各人員は、近現代風にカーキ色の厚手の生地の軍服を身にまとっていて、……。
何と、彼らは銃剣をそれぞれ携えていたのだ。
どうやら、ギラギラと光って見えていたのは、太陽光がライフルの先端に付属させている小刀の刃身に反射していたからのようだった。
「えぇ~~っ!?」
「どうしたの、ハルコンッ!?」
指揮車内で打ち合わせをしていたシルファー団長が、こちらの声に驚かれたように、大きな声で訊ねてくる。
「いっ、いいえ。特には何も、……」
こちらのその言葉に、団長は何かに勘づいたような表情を浮かべられた。
そうしたら、打ち合わせを中断させてから、こちらまでずいずいと詰め寄ってこられて、……。
「そんなワケないでしょ? あなた一人で情報を握っていても、宝の持ち腐れよ! 私達にも、ちゃんとワカるように説明しなさいっ!」
そう仰いながら、私の左胸を人差し指でグイグイと押してこられる。
私は視線を感じ、ちらりと周囲を見たところ、……。
ステラ殿下とミラも、……。また、中年の一級剣士やアントン騎士長、女占い師も、こちらをじっと見ていた。
「あっ、あのっ、……」
「いいから、早く仰い!」
これは、どうやらちゃんと説明しておかないとマズいんだろうなぁとワカった。
ならば、……。
もう、覚悟を決めるしかないね。
「これから私が話すことは、どうやってその情報を知ることになったのかについては、訊かないで頂けると助かります!」
こちらがそう言ったところ、……。
団長は「ワカったわ!」と快諾されて、力強くこくりと頷かれた。
なら、もう言わざるを得ないか、……。
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