戦闘のために
あの闘いでゴブリンジェネラルが落とした大剣をアイテムボックスにしまう。
「この大剣が、小鬼の忠誠剣ですか」
実はこのクエストでは、達成させる気が全くなかったのだ。だからこそAIが動かすゴブリンジェネラルではなくて、中に人が入ったゴブリンジェネラル(LV5だが)を待機させていたし、増援を送り付けたりしていたのだ。それをレインはアイテムを惜しみなく使い、洞窟まで簡単に来られたのもGMからしたら予想外だった。
「後は帰って渡すだけですね」
帰りながらレインは、自分のステータスを見ることにした。
名前:レイン LV5
種族 原初人
職業 原初ノ魔法使い見習い LV2
武士見習い LV4
HP 567
MP 573
TP 526
物理攻撃力 532
物理防御力 512
魔法攻撃力 588
魔法防御力 562
異能
原初ノ適正、剣技上昇:微、強者感知
魔法
熱放射線、限界熱化
技
一閃、渾身、一刀両断、刺突
「レベルアップのアナウンスが、戦闘中に入ると集中が途切れますね。それに魔法はいいとして、圧倒的にスキルが少ないですね~」
腕を組みながら考え込むレイン。
「言えば、直してくれるでしょうか?それよりも大剣を持って、行かないといけませんね。忘れるところでした」
ステータスを見ていて遅れていた分、走って帰っていく。少しずつ門が大きく見えるようになった時に、男が手を振っていた。
「よぉ~お前、あれに勝ったんだってな」
「情報早いですね。それより、名前を教えてください」
「言ってなかったか、俺はフューズだ。それと情報に関してだが、俺はこのゲーム会社に雇われてるんだぞ」
フューズは腕を組みながら教えてくれる。普通なら仕事に関係ないことなので、答えなくてもいいに答えるのは、フューズの豪快な性格ゆえだろう。
「報酬は何ですか?」
「原初の力だな。GMの奴らが驚いていたぞ、あの軍隊が倒されたってな」
「ギリギリでしたよ。それと、一ついいですか?」
「なんだよ急に改まって」
「スキルを取るのを簡易化できませんか?あと、戦闘中にレベルアップするのはいいですが、頭に響いて戦闘に集中できないと伝えてくれませんか?」
「おう、任せとけ」
レインは頭を下げてお礼する。
「また何かあったらよろしくお願いします」
「おう」
そう言い残し消えていく、残ったレインは門の中に入って行った。
右手には少し大きな本を持っていた。
「コンボでも考えますか。強者感知か、もしくは何らかの方法で敵の位置が分かったら、渾身で力を溜めて他のアーツで牽制して魔法の準備に取り掛かったらコンボになりますね」
レインは一人、自問自答を繰り返していた。
「後は、戦闘で試すだけですね」
頭の中で、考えた闘い方を試そうとした時にGMからメッセージが送られてきた。
『テラセルドのご指摘ありがとうございます。スキル獲得の簡単化などさせていただきました。また、何かありましたらお気軽に言ってください』
《スキル観察を獲得しました》
「……こんなに早くするとは」
どんな小さな事でも直しますよという意思表示なのか、それとも仕事が無さ過ぎて暇を持て余していたのか、そんなことを考えるレイン。
「やることが増えて楽しいですね~」
問題を提示したレインにとってはどちらでも万々歳であるる。
評価よろしくお願いします。




