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彼岸花  作者: さな
4/7

収穫祭

二人の家はいつも静かだった。

だけど、すごく居心地が良かった。

キミの話す声や、たまに響く二人の笑い声に幸せを感じた。

遠くに聞こえる街の喧騒さえも心地良かった。


引っ越してすぐに、キミは家の裏で野菜を育て始めた。

一年目は、不作だった。

キミは悔しがっていたけど、そんなキミが愛しかった。

二年目は、キミの作った野菜がちゃんと育った。

苦手な野菜でも、キミが育てたからか美味しく感じた。

三年目は、豊作だった。

キミの畑には野菜が沢山できた。

私のお腹には子どもが一人できた。


両親には子どものことを秘密にして、収穫祭をすると言って家に呼ぼうと二人で作戦を立てた。

部屋の飾り付けは二人でした。

悔しいけどキミの方が少しだけ料理が得意だから、私が両親を迎えに行くことになった。

玄関から外に出ると、一面に彼岸花の紅い絨毯が。

「机の上が寂しいね」

と二人で話していたのを思い出し、彼岸花を飾ってみた。

部屋の雰囲気がいつもより明るくなった気がした。

満足した私は、両親を迎えに行くことにした。


キミは彼岸花をみて驚くだろうか。





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