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紅い色
両親に収穫祭をすると伝えると、とても喜んだ。
お父さんは仕事があったのに
「俺も行く!」
と、仕事を代わってもらっていた。
引っ越して以来、両親ともあまり会っていなかった。
久しぶりに会う両親は、私をなんだかとても心地いい気分にさせてくれた。
道中は、お互いの近況を話した。
お父さんが友達と飲んで二日酔いになったこと。
お母さんが料理を失敗したこと。
キミが野菜を育てて、失敗もしたこと。
子どもができたことも言いたかったけど、それは後でってキミと約束していたから言わなかった。
この事を言ったら、両親はどんな顔をするだろう。
楽しみで仕方がなかった。
もう少しで家に着く。
キミが料理を作って待っている家に。
今日はいつもより、騒がしい気がする。
何かあったのだろうか。
でも、あまり気にならない。
今日はとてもいい日になるから。
四人で久しぶりにご飯を食べて、五人目の存在を知らせる。
きっと、忘れられない日になるだろう。
そう、思っていたのに。
家が見えた。
いつもと同じ、紅い絨毯。
いつもより紅い、二人の家。
真紅に染まった、二人の家。




